ゲストとして東方Projectのキャラクター全員が出ているのでそれに見合うキャンペーンタイトルを書かなければと思っていたのですが、
最初期のキャンペーンタイトルは歯車だけだったのでこれだけだと何だそれになりかねないと幻像を追加しました。
歯車というのは当初、TRPGをやるぞー!となった時に、バッカーノ!という本とスナッチという映画を見ていまして、私もこういった群像劇的シナリオが作れたらいいな!という目標を元に歯車とこっそりと付けていたんです。
その時に、偶々なんですが仕事の都合で田端文士村記念館に行く機会がありまして、
そしてやはり偶々目に入った芥川龍之介をシナリオの核に持ってこようと考えて、芥川龍之介の著書を読み耽っていたんです。
まあ元から東方Projectとの親和性が非常に高いというかリスペクトされまくっている芥川龍之介は、シナリオキャンペーンとしての核にするのには非常に申し分の無い物でした。
有名所だと、「羅生門」の茨木華扇と宮古芳香。
「河童」の河城にとりとその楽曲「芥川龍之介の河童」。
「蜘蛛の糸」がスペルカード案だと思われる黒谷ヤマメの細網「カンダタロープ」
他にも個人的には「蜃気楼」は森近霖之助を形作るのに京極夏彦と対極を為す形で参考にされたものと思っています。
などなど色々と影響を与えているのは間違いない芥川龍之介ですが、その時私が読み返して一番印象が変わったのが「歯車」でした。
当時のブロマガを見れば一目瞭然なのですが、最初のシナリオ「幽霊の車」当時、東方深秘録は発表されておらず、勿論のことですが、ラスボスの宇佐見菫子も影も形もありませんでした。
キャンペーンに東方Projectを絡ませよう!と思い、東方を実際に匂わせ、核に持ってこようとしたのが「楓の楽しい遊園地」でしたので、菫子ちゃんはまだ表舞台にすら立っていない時期でした。
話は戻りますが、「歯車」という本は、芥川龍之介が晩年、自殺を考えた原因でもある、ドッペルゲンガーを見た体験を元にして、覚書のように書かれた題材というのが一般的でして、
「僕」が経験した様々な出来事を衒学的に書かれたものです。
この本を読んだ時に、元々群像劇を予定して歯車とキャンペーンタイトルを付けているんだし、小説の方の「歯車」も思いっきり組み込もうと画策したのです。
その結果出てきたのが、「イモムラオンライン」の森近さんが2人いる叙述や、まだ引っ張ってる楓(かえで)と楓(ふう)のトリックなんです。
結果的に想定外だったのが、一番最初にラスボスにしようと思い描いていた宇佐見蓮子の系譜を受け継いで、尚且つ初代秘封倶楽部でもある宇佐見菫子さんの存在でした。
東方深秘録が発表された時に、参考にはするかもしれないが出すことはほぼほぼ無いだろうと思っていたのですが、宇佐見というワード、ドッペルゲンガーを怪異として使用するなどなどこれからやろうとしている展開が半分以上被ってるという事態に正直非常に焦っていました。
なので、菫子さんを早目に登場させて、もう一つトリックを組み込もうと企んだ結果まだバレていない(と信じたい)ネタです。
(まあ花路くんにさくっと落とされて違う意味でそれはそれは焦ったんですが)
最近出た東方紺珠伝にも似たような事態が起きていますので、これまた少し焦り気味なんですが…
まだネタバレ出来る時期ではないので色々と伏せますが、4面以降のボスも出せます。というか出ないと困ります。展開的に…
まあ完結は年内ギリギリだと思いますのでネタバレなどの心配も無くなってる頃だと思うんですがね…
ちなみにですが、幻像というのもドッペルゲンガーに近い意味合いを持っているんですが、より幻想に近い意味合いとして使われてます。
衒学的な単語を一生懸命捻り出すのに割りと必死です(汗)
書き出しはこれくらいにして、そもそも番外編とは何ぞや?ということなんですが、
社会人でもありますし、余り時間が取れないんですね。主に私が。
更に言うとPCが10人以上いる化け物卓となってしまいましたので(何故だ…)時間が取れる人同士で細かい情報共有とかやりたいことをやろう!をコンセプトにして自主的にやってるものなんです。私は一切関わってないものが殆どです。関わってるものもあります。
「こういうのが恋なの?」でも収録されているんですが、予想以上に数が溜まってきて、
尚且つこれを前提に話が構成されてたりもするので流石にブロマガに載せないとやばいんじゃないかと思ってきていまして、それだけを収録したものを作る次第になりました。
タイトルとかは私が適当に付けます。付けられているものは諦めますが…
最後に個人的な感想などをちまちまと書き綴る予定です(予定は未定)
時系列の関係もありますので、順番は固定されていたりもしますが。
時系列:こういうのが恋なの? 後
勝手につけたタイトル:え?恋人じゃないの?マジで?
登場人物:九野怜花 地瀬徹
京都大学 女子寮 怜花の部屋
怜「…っあー!食べたー!ごちそうさまでーすっと」
怜「んー、これ片付けたら何しよっかな…今日は暇だし、お昼寝しようかな」
怜「…あーあ、なんでこんなのついちゃったんだかなー…あの時何があったんだっけ?」
怜「駄目だ、なんか頭が痛くなってきた…あっそうだ、気絶してて大学行けない日があったんだった」
怜「誰かにお願いしてどんなのがあったか聞こうかな…えーっと、今会えそうな人といったら…」
怜「確かあの時はー…あー生物関係か。だったら一緒に受けてた地瀬さんに頼もうかな」
怜「今どこにいるんだろう?…まあいっか!大学に行けば多分会える会える!」
怜「…さって、片付けも終わった。着替えなきゃなー」
怜「…着替え完了!尻尾は見えて…ない、帽子を被って、よっしゃーいってみよー」
京都大学
徹「…ったく、あの教授…。また妙な栽培キットおしつけてきやがって…」
怜「えーっと、えーっと…あっれー?どこにいるかな?人混みで見つけれない、見つけにくい」
徹「これどうしたものかな……、まあともかく正面玄関に持っていくか…。見えるほうがいいだろうし」
徹「ん……? あれは……?」
徹「怜花さーん?」
怜「ん?あー!見つけた!地瀬さ…ん…あ、あれ?」
怜(あ、あれ?何この、心が締め付けられる感じ…)※恋の節穴という特殊状態異常効果
徹「えっ、ああ、ちょい待ち、そっち行くんでー」
怜(…いや、まさか、えーっと、あれれ?)
怜「…え?あっちょっ、ちょっとまっ…」
徹(ん? 人混みが多い中でアレはさすがにまずいな。)
徹「あー、スグ行きますスグ。こっち見てて下さーい」なんかわけわからん栽培キットをそこらに放置して、怜花さんの近くへ。
怜(これ…なんだろう、頭の中で何かが…)
怜「えっあ、あぁ、あの!」
徹「怜花さん、大丈夫っすか」
徹「ちょっとあっちの日陰行きましょう。人が少ないとこの方がいい」連れ込みの事案
怜(…あっああ、あああ!変な袋被った集団が神輿が狐があの痛みがあの感覚が)
徹「怜花さん……?」
怜「…きゅぅ」糸が切れたように倒れこみます
徹「……おっと…。弱ったなあ、こりゃ」
徹(医務室…図書館…実験室……どこも面倒だな…。さっきの教授の部屋へとりあえず行くか? 近いし、教授いないはずだし…。しかし、怜花さんを介抱出来る場所なんてこの構内限られてるぞ………)
徹「……おぶるか、仕方ないな。お姫様抱っこするわけにも行かないし」
京都大学 植物学探査室
徹(尻尾触ったらまずいんだっけか、ちょっととりあえず落ち着いて気付けするか…?)
徹「怜花さーん、怜花さーん? 起きれます?」肩を揺らします
怜「…う、うぅ…んみゅ?あ、あれ?ここは…え、何処?」
徹「あー、良かった。とりあえず、すももの天然水で良ければ飲みます?」
怜「あっ地瀬さん…は、はい、ありがとうございます…」
徹「此処はアレっすよ。栽培キットを定期的に押し付ける自然学科の教授の実験室っす」
徹「本来は植物学の部屋なんで、まあ空調もあるし、あんま目立たないんでとりあえず」
徹「怜花さんの尻尾を隠しながら運べるほど俺も器用じゃないんで、申し訳ないっす」
怜「…プハッ、ああなるほど、今思い出しました。えーっとその、色々とお気遣いありがとうございます」
徹「ええまあ、まあうん、ちょっと色々ありましたしねえ…」
徹「霊感とかは身近に強い人がいるんで多少は慣れてますけど、流石に怜花さんのそれは自分もなんと言ったらいいか」
怜「う、うん…あんまり思い出したくないけど、ぼやけていた記憶が、地瀬さんの顔を見たら急にはっきりしだして…」
徹「ああ、そうか…。さっき声をかけないほうが良かったな。…そういうのはフラッシュバックするとよくないから…」
怜「は、ははは…受け入れないといけないんですけどね、今が今なだけに」
徹「自分も少しは経験あるんで。そういうのは」
徹「治るといいっすけどねえ…治るというか、元に戻るというか…。怜花さんはどう見ても人間なわけだし」
怜「あてがあったらいいんだけどなー、やっぱないなー」
徹「術師を倒すとかで治ればいいんスけどね。永続のものでないなら」
徹「永続のものなら、受け入れる環境で生きていくのが一番なのかな。安全ってのを考えると」
怜「あの場に術師はー…いたっけ?治らないなら治らないでもう人生当たって砕けろ精神で行こうと思ってたり」
怜「いや、狐生のほうがいいのかな?あはは…はぁ」
徹「狐生っていうぐらいなら、こうスフィンクスみたいに首から下獣みたいな、こう……」
徹「ウチの従姉はそんな感じの着ぐるみ着ては襲いに来るもんで」
怜「それはそれは…なんか見てみたい気が、うーん…やっぱりいいや」
徹「もうちょいロボットが進化してりゃアクセサリ・パーツでごまかし効きそうな範囲なんですけどねえ」
徹「あー、従姉は裁縫得意なんで、言ったら多分怜花さんに合う服とか作りますよ、あの人」
徹「きぐるみも趣味で作ってるンで」 普通に考えてドン引きの蜜乃さんの趣味
怜「まるで本物みたいに動く!って感じかな、きっとそう」
徹「NECOMIMIってなんかヘッドホンみたいなのあったから、あんな感じでできそう」
怜「服、服かぁ…ロングスカートはまだ他にもありますし、多分いきなりめくられたりされない限り平気だと思います、ええきっと」
徹「あーあとは尻尾が動かないぐらいか。今みたいに」
怜「…時々変に動く時がありますけどね、耳共々」
徹「普通そういうのって感情や暑さなどで多少変わるはずっすけどね。そういや耳はよく聞こえます?そうなる前に聞こえなかった音が聞こえるとか」
怜「聞こえちゃうのよねぇ…最初料理で油物揚げた時は耳が爆発するかと思ったり」
徹「うーむ……。耳が4つあるんスよね?そうなると結構ここの町は騒がしすぎるのかな…。……視覚変化よりも気づいて対処しがたい変化だからつらいかも」
徹「耳栓でもできたら良さそうっすけど、それだけピコピコ動くなら逆に苦しいのかな? やってみます?」
怜「帽子を被ったら大分ましにはなるけれど…いや、耳栓は一回やろうとしたら耳が動いた拍子にポーンって飛んでいったのでいいです」
怜「…あっ飲み切っちゃった…」
徹「くっっははははは、ポーンっかあ………。ああ、必要だったらまた買ってきますよ。俺に用事があるみたいだったし、なんかそれでこうなってる感もあるし」
徹「まあここならしばらく見つかんねえっすよ、巡回もまだ時間あるし…」
怜「よう、じ…ハッ そうだ!私が気絶してた頃の大学の話を簡潔にきかせ…て…あれ?そういえば今二人っきり?」
徹「流石にまあ、気安く誰かを呼び出す気にもなれなかったっすからね。怜花さんの事知ってりゃなおさら」
怜「…えっ、あっ、あう、あうあうあー…」(ヤバイ、二人きりだって意識したらなんか!なんか、なんか!)
徹「いやだってほら。心底心配したんでね。あとまあ、怜花さんには色々とまあ…あとオレも怜花さんのコトちゃんと知らんのでウカツに誰呼べばいいかわかってなかったんで」
徹「怜花さん?」 怜花さんの目の前で手のひらをかざします
怜「え、えぇっと…ふぇ!?」驚いた拍子に被っていた帽子を落とす
徹「くっっはっっはっははは」
怜「…んもー!変にからかわないで!」
徹「だめだ、さっきから、もうなんスか。ほうけすぎじゃ…とと、それはいけない」落とした帽子をすぐに拾います
怜「っとと、いや、自分で拾うから…あっ」
徹「ごめんなさい、ごめんなさいって」(笑いながら)
すぐに九野さんへ窓から耳が見えないように帽子をかぶせます
徹「まあ、今のは俺が悪いってことで…。まあ何にせよ良かった。怜花さんの笑顔が見れて」
怜「あ、ありがとう…えっ?私そんなに笑ってなかった?」
徹「さっきまで本当に沈んでたし。多分まああの後帰ってからでも色々と思い悩んでたんじゃないかな、って」
怜「うわーい的確に当ててくるー」
徹「強いて言うなら、ずっと惑ってる感じ、…でしたかね?文壇にいないんでうまい言い回し出来ねえっすけど」
怜「…まぁ、まだ受け入れ切れてない所はある…と思うの」
徹「まあそういうもんです。…というかそんなもんスグに受け入れろって方が無理っすよ」
怜「うん…でも、受け入れなきゃいけないと思うの。こうなったのも、ある意味運命なんだろうし」
怜「…いやな運命!」
徹「まあ運命逆転できる時もあると思いますよ。世界はそういうふうに巡ってる…まあそう思わないとやってられないっすけどね!」
徹「そんなもんです。年下の俺が言うのもあれっすけど、コレは経験談ですぜ」
怜「まだ運勢が上り調子じゃなさそうだけど、ね…むぅ」
徹「ああ、ウチの従姉曰く、運命の天秤理論ってのがあるとか何とか。しまったな……この手の話の引き合いあの従姉しかいなさすぎる」
怜「難しい話は面倒だからいーやー…なんか、話し疲れちゃったな」
徹「って、そうか質問に答えてないな」
徹「ごめんなさい。はっきり言うと、あの日翌朝まで浅間邸にずっといさせてもらったんスよ」
徹「あの騒動に気づきながら関わってなかったんで、色々話訊かせてもらってたんです。ずっと怜花さんが寝てたのは見てました」
徹「だから、大学あの日サボってるんですよね、俺も」
怜「アッチャー、予想が外れちゃったかー…しょうがない、教授に事情を知られない程度に話して教えてもらおうかな」
徹「えーっとどの授業でしたっけ? 内容次第で、多分大丈夫のはず。予習してるし」
怜「やっぱり見られちゃってたかー寝顔」
徹「なんか初めて会ったよりもかわいい人になって……というか丸まって寝てるなーって見てましたけど」
徹「浅間さんが時折まごまごしてたのが若干印象深かったですね...」
怜「なにを いってるのだろう このひとは 確か受ける予定だったのは…んぬ?」
徹「…いや、だってほら、うんまあ、うん。ええ」
怜「ちょ、ちょっとまって!これ受けるはずだったの薬学関係じゃん!地瀬君うけてないやん!」
徹「…えっ? あれ、ああまあ確かに今年はコマ取ってない…」
怜「なみだが でそうだ あーもう、なんなのさー!」
徹「まあ、まあ。そういうこともありますって…。って、そうか、怜花さんが評判いい理由わかった気がするな」
怜「私にはーワカラナーイ …もう、じゃあ介抱してくれたお礼にいつかご飯奢るから、時間あったら呼んでね」
徹「了解。…って、俺でいいのかな。それだったらそうだなあ。俺の料理食べてもらっていいです?誘いを捻じ曲げるようであれなんですけど」
怜「それもうお礼じゃなくなるじゃん…」
徹「風月堂の定食とかのレシピも作ってるんで、食べてもらいたいんですよ。食事も行きたいんですけど、しばらく急がし…うん?」
徹「お礼…」(キョトンとした顔で)
徹「お礼」
怜「えっな、何?なんぞ?」
徹「ああ、いやなんていうかその、なんつーか」
徹「すなおなはなし、そういうのになれてないもんで、あのそこ、ですね…」
怜「いや、あの、えっ?」
徹「ああ、いやその、まあうん、いや、まあ了解」
怜「な、何!なんなのさ!」
徹「怜花さんの連れて行きたいところに連れてってください。ただちょっとドタバタするんで、9月になってからでも」 9月ねえ…
怜「9月、9月…うん、多分重めな予定は無かったはず。わかった、じゃあ決まったらそれまでに予め連絡するね」
徹「すぐ行けたらいいんですけどね…。ちょっと本当に今色々立て込んでるんで。風月堂関係で」
徹「そういや、ウチの人ら怜花さんのこと気にかけてましたよ。確か流子さんとは会ってますよね?」
怜「…あー、なるほど、あそこか。流子さん?あーえっと、あの時は確か、遊園地だったっけ…?」
徹「うんまあ、そのとき、すっごい大変だった時」
怜「あの人がかぁ…なんか申し訳無さある」
徹「ウチの人ら、時々風月堂でイベントするときに手伝ってくれる人を探してたみたいで、爆発してなかったら多分楓ちゃん経由で何かお願いしてたかもしれないんですよね」
徹「あとまあ、もしまあなんか仕事に困ったら何か斡旋してもいいわってぐらいには手助けはしたいって言ってましたよ」男が風俗勧めるのってドン引きじゃ済まないと思うの
怜「ナルホドナーって、仕事の斡旋は流石にいき過ぎじゃないかなと思うの」
徹「まあ万が一のことを考えて、なのかな。あの面々も心配症だし。……流子さんは特にね」
徹「まあ、身を隠すのが辛かったらこっちへ頼って、って感じ」
怜「んぅ…多分大丈夫、なはずだから気にしないでくださいって、伝えて欲しいナー」
徹「OK,了解。って、話し込んだか…。学食でも行きます?昼からちょっと別の用事で出ちゃうんで…」
怜「…っと、もうそんなに話しちゃってたのか…ご飯もう食べたけど、一応食べに行こうかな」
徹「まあ安いし軽食でも。ここほら、カフェだし。夏みかんゼリー美味しかったっすよ」
怜「夏みかんだって!?食べなきゃ!ほら、いこいこ!」
徹「あんま騒ぐと尻尾見えますよ。…本当楽しい人だなあ。あ、後で連絡先教えときます。呼び出せるように」
怜「ふぇ?あっとと…うん、お願い」
徹「怜花さんのはまた送っといてください。あと約束というか」
徹「この前みたいなのがあったら教えて下さいね…。つっても俺じゃ役立たずなこと多いですけど」
怜「あんまり自分の事卑下するものじゃあないぞー?それなりに頼っちゃうからね、地瀬さん!」
怜「殆ど自分でやっちゃうかもだけど」
徹「年下にさん付けはやめなさい。呼び捨てでいいっすよ、気軽な方が」
徹「好みでさんをつけてるなら止めないっすけど」
怜「エーなんかやだー…うーん、じゃあ、ちせっち?」
徹「あー、ウン、じゃあまあ色々変えてみてなんか良さげなので」
怜「というかあんまり人を呼ぶとき呼び捨てにしたりしないからなー、殆ど癖みたいなものだから」
徹「あーそうか。なら地瀬さんでいいのかな」
徹「そこに俺のルール押し付けるほうがどうかしてるし、好きにやってくださいな」
徹「怜花さんは無邪気に好き勝手してるぐらいが魅力的かもしれない」
怜「その人の精神の成長具合は、年齢と完全に比例しているってわけじゃないからね」
徹「なんか急に理論めいてきたな。まあ続きは夏みかんゼリー食いながらにしましょうか」
怜「魅力的、ねぇ…ふふ、まあいっか!そうね、いこー!」
徹「行きましょ。改めて、よろしくです、怜花さん」
怜「うん、よろしく、地瀬さん!」
感想:見ててむず痒いというか何というか。デートの取り付けじゃねーか!とかどんだけ誘い受けなんだよとか自分の話しねえな徹くんとか色々あるんですが一番はあれです。
9月の予定潰しちまって悪いな…ってかんじです。結果的に徹くん死んでますし。
自発的な会話をしないのは地瀬くんちの家系というか中の人の系譜なのかと思ったり思わなかったり
時系列:衒学的なフューチャー 後
勝手につけたタイトル:受けのプロフェッショナルは格が違った
登場人物:九野怜花 柳智 千葉妙子(NPC:Cさん)
京都大学女子寮 入り口
C「もうすぐ夏休み終わるってのにあの娘は何を引きこもっているのかしら」
C「バカどもの相手は私だけだと疲れて疲れて…」
C「全く…あれ?あの子は…えっと確かお医者さんのとこの…」
智「はい、柳智です。お久しぶりです」
C「どうしたの?女子寮だよここ?」
智「ああいえ、先生から頼まれごとがありまして…。い、一応許可は取ってありますよ?」
C「あーそうよね。お手伝いさんだもんね。怜花ー?入るわよー?」ガチャ
京都大学女子寮 怜花の部屋
怜(あー…なんか玄関向こうの廊下側から聞き覚えのある声×2が…うぅ、頭痛いし体重いし…)
智「Cさん、ノック位したほうがよかったんじゃ…」
C「相変わらず面白みの無い部屋ね~いいのいいの。合鍵持ってるし」
怜「あー、うー…うぇ?かぎ掛けてなかったっけ…あぁ、Cさんか、いらさーい…ケホッケホッ」
C「怜花ー?夏休みの課題いっぱいあったけどやってるー?ん?……寝・と・け!」
智「は、はぁ。そういうものなんですか…。怜花さんだいじょうぶですか?」
怜「やって来て早々酷い…大丈夫、まだ意識はあるよ…ん?あれ、柳…君?」
C「お邪魔だった?」
智「はい、お久しぶりですね」
怜「あーいや、別に大丈夫だけど…今から晩御飯作ろうかと思ってて…うわったった」フラフラ
怜「っとー…うん、久しぶりー」
C「やっぱりさーその耳。コスプレとかじゃないの?流行ってるじゃん今」
怜「うぅー、違うってのー…結構困ってるんだからね?耳も尻尾も」
C「まあそっかー。いやなんかさ、最近怜花みたいにネコミミとかイヌミミとか付けてる人街でよく見かけるからさ真似してんのかと」※情報として大事よ
怜「私、そんなのにもともと興味無いんだけど…あっ駄目だ、頭がぐるぐるしてまともに考えきれない…」
C「大丈夫?そういえば柳くん頼まれごとあったんでしょ?」
怜「えっそうなの?って、女子寮に…?」
智「はい。えーと、多摩田先生からの伝言なんですけど『その耳と尻尾を一度みたいので、強制はしないが一度こちらへ来てくれ』とのことです。…どこで知ったんでしょうかねぇ?」
C「さ、さぁ…うちの教授変な人ばっかりだし…」植物学の先生も変な人だよ!出てないけど
怜「えぇー…あの吸血鬼に怖気もせず暴力行為働いたあの先生の所かー…うん、まぁ、りょかい」やはりそういうイメージだよね!うんうん
C「で、風邪か何か知らないけど大丈夫なのよね?」
怜「ご飯は恐らく作れません、なーんて…ケホッ」
C「料理はちょっと出来ないかなぁ~なんて…柳くんはどう?」
智「うーん、あんまり経験はないですね…すいません」
怜「…素麺にしとこ。あっそだ、柳君、暇な時でいいからまた私の部屋に来てくれない?少し話したいことがあるの」
C「そういえば私今からやらないといけないことあるんだった!ごめんね怜花!また来るね!」
怜「えっあ、うん、じゃーねー」
智「はい、いいですけど…許可あるとはいえ女子寮にはそう何度もは来たくないです…」
怜「…大丈夫、殆どの人が出払ってる時間帯があるから、その時に…来て欲しい、の。おね…が…」バタン
智「それは何時ごろ…九野さん!?」
怜「…ごめんね。ちょっと、そこのベットまで、運んで、欲しいの」
智「わかりましたけど、今度はちゃんとこうなる前に休んでくださいね?」
怜「は、ははは…なるべく気をつけとく…っとと」
体制を崩して、怜花さんと柳君もろともベットにどーんと倒れます
智「う、わぁ!? すっ、すいませ…」
>ダイスにて倒れこんだ時にどっちが上になるかを判定
怜花さんが一番小さい数字を出して下側確定 怜花さんの中の人むっつり確定
怜「や、柳君…あの、その…」
智「あっ、えっと……すすすいませんすぐおります!」
怜「…待って」
怜「ねぇ、柳君…少し、わがまま言っていい?」
智「あ、え…?」
怜「もうちょっと…もうちょっとの間だけ、このままでいて欲しいの」
智「え…そ、そんな…こと…」
怜「…お願い」
> 怜花、柳へ誘惑判定
成功
> それに対して柳、怜花へ精神抵抗判定
成功 耐えた…!?
智「…ごめんなさい、さすがにそれは…でも」
怜花さんの隣に寝ます
智「こ、これなら…」
C「怜花ー!携帯忘れちゃったー…って……えっと…その…お邪魔しましたー」
怜「…えーっと、あっCさんを止めなきゃ、このままじゃ危ない事になる」
怜「あーもう、風邪だってのに…ケホッ」
智「そ、そうですね…九野さんは寝ててください。ボクが捕まえてきますから」
怜「あー、あー…風邪で頭おかしくなってたのかな、私…」
智PL:Cさん追いかけます
GM:入り口でいます。カメラ構えてました
智PL:すでに撮ったかどうかはわかりますか
GM:動画撮ってますね。ジジジーっていってます
智「なっ、何撮ってるんですか!?今のは事故ですから消してください!」
C「えーっ!いいじゃん。役得だと思って見逃してよー」
智「…絶対に、絶対に誰にも言わない見せないっていうなら見逃してもいいです」
C「う、ううむ…怜花には…ダメ?」
智「いや、それを当事者に見せてどうするんですか…」
C「恥ずかしがる姿を見たいの!」
智「あー、そういう…。じゃあそれもだめにしておきます」
C「ケチー!でも用事があったのは嘘じゃないんだ。そうだなぁ…はい!怜花の部屋の合鍵!」
C「怜花に鍵渡したって言ったら新聞に載せちゃうからね!バイバーイ!」
智「えっ、そんな勝手に合鍵なんて…ああ、ちょ、ちょっと!」
智「えっと九野さん、この鍵どうしましょう…?」
怜「どうするっていったって…あー、まぁ柳君なら変なことしないだろうし、持っててもいいんじゃない?」
智「は、はぁ…なんかすいません」
怜「いや、それはこっちもだから…ごめんね、さっきの私、どうかしてた」
智「そ、それに関してはボクも同じだから…」
怜「…さっき言ってた時間帯、今度会った時に伝えるね。もう結構な事時間経っちゃったし、先生心配してると思うの」
智「…はい、わかりました。ではまた」
怜「うん、またね」
というのは3割嘘として、今も智くんは怜花さんの合鍵を持っているわけですよね?
で、妖夢ちゃんとかいう可愛い可愛い恋人がいるわけですよね?今。
彼女がいるのに年上の女性の部屋の合鍵を”何故か”持ってるわけですよね。
妖夢サイドから見ると。
今後が楽しみですね
時系列:風月堂作事奉行 後
勝手につけたタイトル:蜜乃さんってやっぱり…あっ(察し)
登場人物:寶来蜜乃 九野怜花
地瀬宅借家
蜜「ここよ、入って。……ってまあ、私の部屋でもないけど」
怜「は、はい…失礼します」
蜜「お茶入れるわね、まあじっくり話したいし…。居心地悪いかもしれないけど、それは勘弁ね」
怜「あぁ、いえ、おかまいなく…」
蜜「そういや貴女、鼻とかちょっと敏感になってたりするの?もしそうなら、匂いのきついのは避けるけど……」
怜「ぇ、えぇ!?あー、うーん…反応が前より鋭くなったのは聴覚の方だけみたいですので、匂いの方は大丈夫です」
蜜「うふふ。よかった。それじゃフルーツティーにするわね。なんであの子こんなの飲んでるのかしら…」
蜜「………ありがとうね」
怜「い、いえ……そのような言葉を受け取る資格は、きっと私にはありませんよ」
蜜「ん、まあ、そうかもしれないけど。私が来る前にはもう既に怪異に巻き込まれた後だったから。こうなることも十分ありえたのよ。もう覚悟はどこかでしてしまってたのもあるしね…」
蜜「でもね」
怜「で、でも?」
蜜「貴女はちゃんと最期を看取ってくれた。それだけでも十分、私がお礼をいう理由になるの。だから貴女をここに連れてくることも迷わなかった。本当にありがとう」
蜜「むしろ、貴女が死ななかった事のほうが、あの子にとっては幸せだったのかもしれないわ。貴女は…まあ、いい迷惑だろうけど」
怜「……………あなたは、優しいのですね。もっと私のことを批難してくれて、構いませんのに」
蜜「あの子には、昔に命を助けられているの」
蜜「私があの子の命を助けたこともあるの」
蜜「そうし合った結果、お互い死ぬまで幸せを純粋に見つめようって話をしたの、それも何回も何回も何回も」冷静に考えて怜花さん命の危機感じてもおかしくない謎の怖さある
怜「………」
蜜「命を助けることは、時に命を賭すことに等しいの」
怜「命、を…」
蜜「貴女の話を聞いた時、あの子は本当にどうしようもなかったのだと思ったわ。初撃で脳でも撃たれたんじゃないかって思うぐらい」
蜜「貴女はそんな彼を身を挺してでも庇ってくれた。自分の重症を顧みず。それでもあの子は死んだの。でもそれは、消して貴女が悪いわけじゃない。それは絶対的に覚えておいて欲しいの」
蜜「貴女にはそういう意味ではお礼を尽くしても足りないかもしれないわね」
怜「でも…でも、でも…!地瀬君を、守れなかったのが、私には、苦しくて、悲しくて…!」
蜜「私もよ」
蜜「悔しいってほどじゃないわ。私の半身をもがれた気分よ。でも、でも…」
蜜「死というものはね、それがどうしても訪れるとき、あらゆる止める手段を誰も思いつけないの」
怜「理不尽、です…」
蜜「死は、止められる時はちゃんと止められるわ。生きる渇望そのものがまず大事だけど……死の予兆にちゃんと気付き、その予兆を止められる強い意志があれば止められる……でも、理不尽でも、それが出来ない時が不思議とあるの」
蜜「経験談だから、実例を見せるわけにはいかないけどね…。でも、話を聞いている限り、おそらくそういう運命の放流から逃れられなかったのだと思う、あの子は」
怜「受け入れたくない、ですが…それがもう、こうしてあってしまってる…」
蜜「だから、つらいのはわかっていても貴女にこういう話をしなきゃいけなかったの。この話もあの子の…徹の遺産だから」
蜜「そう。あの子の人生の経験則なの。そうして生き延びてるのが目の前のおばさんよ」
蜜「ね?」
怜「んぅ…じ、自分の事を、そんな風に言うものじゃ、ありませんよ?」
蜜「うふふふ。貴女もそのうちこうなるかもよ?……貴女のほうが綺麗に年を取りそうね。その姿でどう今後成長していくか私は楽しみであるけど」
怜「そんなの、なってみないとわかりませんよ…。私も、頑張って、受け入れて…地瀬君がいた事を、意味の無いものにしないようにします」
蜜「ありがたいわね…。徹もいつの間にこんな罪づくりなことをしてたのかしら…って感心してるけど。貴女本当に良い子すぎるわ。流子や徹の評判通りね」
怜「そんなこと、ありませんよ…私は、ごく一般的な大学生です。多分、うん、たぶん」
蜜「そうね、もしよければ、このノートを持っておいて。徹が今までの怪異をまとめたものよ」(博物館の事件以外のあらましが書かれたノート)
そんな存在私知らないぞ…!?いつ言ったんだそんなこと…
怜「ノ、ノート…はい、大事にします」
怜「怪異、かぁ」
蜜「単純にあの子の感情は入ってないけど、今まで私達が関わった怪異のあらましが全部書いてあるわ。今回の件を含めて貴女の生きる足しになれば」
怜「生きる、足しに…内容が凄く重そうだけど、が、頑張ります」
蜜「覇庭楓のあらましもそこに…アハハハ、そこまで重く感じちゃダメよ」
蜜「まあ、どうしても、ね…。貴女、もしかして近しい人が死ぬのこれが初めて?」
怜「…はい、初めてです」
蜜「そうね、多分いつまでたっても慣れないわ。こういうのは、でも……ゆっくり受け止めていくしかないのだと思うわ」
蜜「徹の死を貴女の傷口にだけはしてほしくないの。そこに陥ると何もできなくなるから。それだけは本当にダメよ」
蜜「初めてなら…その感覚をすぐにつかむのは難しいかもしれないけど…」
怜「は、はい…肝に、銘じておきます」
蜜「あとアレね、それでもまだ蟠りが拭い切れないのなら、泣き真似でもいいから泣いちゃいなさい。全部出しちゃいなさい。そのほうがいいのよ、弔いとしては」
蜜「私みたいなおねえさんが居ると、なかなか出来ないでしょうから、こっそりとでもいいのよ」おねえ…さん…?
蜜「ね?」
怜「そ、そうです、ねぇ…じゃあ、もし抑えきれなくなったら、自分の部屋で、静かにそうしてみます」
怜「あんまり、泣いてる姿を見られたくありませんし…」
蜜「…まあ、別の重圧のほうがそろそろ重くなってきたわね。気分転換に着ぐるみでも着てみる?貴女すごく似合いそうだけど」
蜜「結構楽しいわよー。もふもふ~って体ごと抱きつくのも楽しいし」
怜「ま、待った、それは待った!尻尾とか耳を収納する時に当たりますから!」
蜜「あら、貴女専用に作ってあげてもいいわよー?むしろそれだと収納せずにごまかせるかもしれないしね」
蜜「秋になったらハロウィンとかもあるし、誤魔化し効くんじゃないかしら。そういう為のリアルな縫製技術もあるのよ」
怜「うわぁ、なんか話に現実味が…!あ、いやでももうすぐで寒くなるからある意味…いや待った待った!」
蜜「暖かいわよー。うふふふふ」
怜「そ、そんな誘いに乗りませんよ!?」
蜜「一度着用すれば……って、あらやだ、コレじゃ新興宗教のお誘いみたいじゃない。言い過ぎると笑えなくなるわね。……ま、あの子が色々便宜測りたがってたのは知ってるし、私も貴女の魅力を今知ったから、お洋服や着ぐるみは本当に面倒見るわよ。遠慮無く言ってちょうだい。お金は多少もらうけどね」
怜「魅力って、魅力って…あっ、でもお洋服だったらお願いすることがある…かも?」
蜜「まあ服は普通に作るわよ。私さ、下手すりゃ喪服まで自分で作るから」
怜「ウワァ、ギジュツリョクタカイ…」
蜜「顔面から血の気が引いてるわよ。そういえば、なんかさっき冷蔵庫の中を見てたら、おやつ作れそうだったけど食べる?なんか果物とかも入ってるし」
怜「だ、大丈夫、デス・・・。果物系多いなー、あっそういえばあの時もすももの天然水だったような」
蜜「あの子レシピも作ってたし、体は元々弱い方だったからねー。健康食とかをカフェ風にアレンジできないかって色々やってたわよ。実際風月堂でも出してたし」
怜「ほぇー、そうだったんですか…健康食を…ふーむ」
蜜「まあ食べないなら捨てるわよ?もうどのみちここも明け渡さないと駄目だし」
蜜「私が後釜でここに住むわけには行かないからね。…それはちょっと違うから」
怜「何時までもこのまま、というわけにもいかないですし、ね…むぅー」
蜜「まあですので他にも、なにか欲しい物があれば持って行っていいわよ。残ったものは私もある程度回収するけど、全部が全部といかないだろうし」
怜「欲しいもの…無いです!私には、このノートで十分です」
蜜「わかったわ。まあ私との話もそこにはあるから、さっきの死に纏わる話も書いてあるしね。…まあ、病は気から、寒すぎるところで寝たら死ぬ、程度で収まる言葉だけど」
蜜「……あとは、最後にそうね。私のちょっと狂ってる面も見せときましょうか。降霊術というか、幽霊との会話なのだけど」 お、おう…技能取ってからそういう話をですね…
怜「?」
蜜「……まあそりゃそういう顔するわよね。私なんか霊の力を借りるってことがどうもできるようになっちゃったらしくて」
怜「うわぁオカルティック」
蜜「………うん、やっぱすぐにはダメね。安易にできるもんじゃないわ」されると困るんですがそれは
蜜「……まあ、貴女が外見から変化しているのなら私は精神的とか内面的な変容をあるとき受けてね。そういう意味では、私も人ならざる者に片足突っ込んでるのかもしれないわ」(ゴホン)
蜜「具体的に言うと、縁故の強い幽霊を呼び出して、その人に協力や助言を請うこともできる……らしいのだけど。…まさか徹でやるかもしれないってのは若干想定外だったわ」
※霊感無くてもシステム的には出来ます
蜜「まあ、本当に、オカルトよね、これ」
怜「は、ははは…私は、貴女が、寶来さんが自分だと思っている限り、どうなっても同じように接するだけですよ」
蜜「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない、私もよ。怜花ちゃん」
怜「にゃはは♪…これからも、よろしくお願いしますね」
蜜「ええ。こちらこそ、改めて。 しかしやっぱ貴女、着ぐるみ似合いそうね」
蜜「本当、可愛いわ」
怜「と、逃走本能が、なんか囁いてきてる…!」
蜜「うふふ…おねえさん本気出して捕まえて食べちゃおうかしら」
怜「えっえぇ!?あ、あの、いや、ちょ、ちょっと!」
蜜「えっへっへっへ…逃げられないわよー!とりゃー!」
怜「うにゃぁあああ!!?!?ま、待って下さい!やめて下さい!はなれてくーだーさーいー!」
蜜「あー。いい抱き心地だわー。本当かわいいわー。本当素敵だわー」
怜「あ、あぅ、ぁぅぁぅ…手つきがなんか、やらしいよぉ…」
蜜「グスッ)ありが、とうね。本当に…看取ってくれて…ありが…と………ううっ、うう……」
蜜「ありがと…貴女で…本当に貴女で…良かった…」(ずっと泣きながら)
怜「えっ…?…寶来、さん…」
怜「…少しだけ、このままでいましょうか」
蜜「うぅっ、ううっ、うわあぁーーー…。 ありがとう、ありがとう…ありがとう…」
怜「…少しだけ、このままでいましょうか」
といいながら寶来さんの頭を自分の胸に迎えつつ、頭を撫でます
蜜「少しでも…(グスッ)…受け入れて…くれて…(ヒッグ)、本当に…本当に…ありが…(エッグ)とう……ね…」
怜「いえいえ…寶来さんも、許してくれて、ありがとうございます…」
まあそれはともかくデッドマン・ウォーキングのシステムを少し食い違った形で解釈してるようですね。(使った機会無いから当たり前)
霊の方から自主的に来るタイプなので霊感無い人でも余裕です。というか匂わされると使いにくくなるから設定に組み込まないでーせめて経験してからにしてーって感じです。
どのTRPGでも大体は当たり前の話なんですが、設定を逆から解釈してどうぞってフリをするのは基本的にはNGです。一歩踏み違えるとメタ発言とも言われかねません。
そういう人なんですよ。ってパターンでもよっぽど専門で研究してないと齟齬が出てしまうんですね。情報は武器なのでアドバンテージの問題で公平じゃ無くなってしまいます。
GMがそういうことしてもいいよーって言えば別ですが基本的な問題として、ですね
真面目な話は置いておいて、怜花さんやっぱ誘い受けの才能ありますね。是非一線を越えてほしいものです。男女問わず両刀なのもポイント高いですね。
時系列:風月堂作事奉行 後
勝手につけたタイトル:援軍司令は誰が為に
登場人物:櫂静江 柳智 宇佐見菫子(NPC) 麻枝芽依(NPC)
東深見高校 体育館
智「それで、話ってなんですか?櫂さん」
静「ん、折角体育館の鍵持って来てくれたし…この間の、番人とかいうやつが出た日…覚えてるよね」
智「ええまあ。ついこの間の事ですし…」
静「…あの日、アタシは蓮子先輩に……ああ、メリー先輩の友人なのだけども、彼女に頼まれてメリー先輩を探しにきたの」
静「この話は、歴史資料室で少しだけ話したかな」
智「そんな話もしてたような…体育館で櫂さんと会った時にはメリーさんもいましたよね」
静「ああ、校長室にいたんだよ…例の番人に追われてね。……でも、アタシはその日、蓮子先輩に一度も会ってないんだ」
静「…先輩を疑うのは嫌なんだけどね、ただ、あの日からメリー先輩の態度が変で…。何があったのか、柳なら知ってるんじゃないかって思ってね」
智「…蓮子さんなら音楽室で会いました。ただ…」
智「御鏡さんが拾った銃を覚えてますか?あれはおそらくですけど、蓮子さんが持っていたもの…」
静「……人討ちでも、してたのかい…先輩は…。銃声はしなかったけれど」
智「何をしようとしていたかまでは、わかりません。撃つ前に御鏡さんが銃を蹴り飛ばしまして」
静「へぇ、中々やるじゃない…あの子。…アタシじゃ先輩に手は上げれなかったろうしね」
智「その後、窓から飛び降りて逃げようとしまして…。何とか助けることは出来ました」
静「……何気にサラっととんでもないこと言ってないかいアンタ…。…兎に角、無事なら良かったよ、聞いておいて正解だったね」
静「…今日来た目的がもう一個あってね。……思い出すだけでゾッとすんだけど、蓮子先輩の…携帯電話を体育館に置いたままだったんだ」
静「…アレが本当にそうだとは思いたくないけどね」
智「ああそう、最後に『私はもう02から逃げられない。メリーには言わないでほしい』とだけ言って消えました。これも忘れず伝えておきます…」
静「……ああ、判ったよ。メリー先輩も、それは望んでない…だろうしね」
智「蓮子さんの携帯ですか…?」
静「そう…携帯、なんだけど…ココ、比較的電波いい筈なのに圏外だったり、変な場所に繋がったり…なんか普通じゃなかったんだ」
静「…少しだけ、探すの手伝って貰おうと思って。大丈夫かい?」
体育館の裏から開錠します
智「不思議な携帯ですねぇ…。探すなら人出が多い方がいいですよね」
静「助かるよ、電気は…つけなくてもいっか」
智「大丈夫じゃないでしょうか。あれ、でも電波の確認までした携帯をまた探すってどういうこと?」
静「…GPSってめんどくさくってさ、レイセンだったか…よっくわかんないやつらに、こっちの位置を取られそうだったんだ。…さっきの、”変な場所”ってトコね」
静「…すぐバッテリ抜いたから追従は切れてるはずなんだけど その後、どうなったのか…もし通じるなら、蓮子先輩がどう反応するのか…本人のなのか。それが知りたい」
智「…そっちもそっちで大変なことになっていたんですねぇ」
静「ははは…でも、いいんだ。今は蓮子先輩やメリー先輩…柳達と何かしてるって、実感があるから。それだけでも嬉しいよ」
>静江、携帯捜索のために捜索で判定
成功
>見つけることは出来た
智「もう少し危険じゃないようなことを一緒しても罰は当たらないと思うんだけどなぁ…」
静「危険が無いと面白くないっていうのは小説の世界だけだよね。アタシだって怖いのは嫌だから 」(笑いつつ)
静「…あった…けど熱っ…コレやばそう…」
智「あったんです…大丈夫ですか!?」
静「ぁー…うん、夏だから当たり前だよ。平気平気…伊達に成長だけしてないってね」
智「そうですか…それで、どうするんですか?」
静「動くかやってみる…ダメなら、ちょっとだけ頼れそうな人がいるから」
>静江、天運で起動の成否を判定
成功
>起動はしたものの 履歴が全消去されている
智「ま、またこっちの居場所探られたりとかは…」
静「……ないね、アイツら、どうやらマジもんか…いつでも消せるとでも言ってるつもりかい…」
智「放置されてた携帯の履歴を消すなんてそんなどうやって…」
静「……できるんじゃないかい? こっちに来て、直接動かす以外の手段…柳、アンタなら、アタシより知ってると思ったけど…」
静「バケモノに、多分不可能ってそんなに無いんじゃないかね…」(溜息
智「それは…そうですね。予想を超えたことがすでにいくつも起きています」
>GM、柳にクトゥルフ神話での判定を指示
失敗
静「…平穏無事なんて言葉が皮肉にしか、聞こえないもんさね… まぁいいか、どうだい柳、ちょっと商店街いかない?」
智「いいですよ、他にすることもないですし」
静「そうかい、助かるよ。この身体になってから水着が合わなくて…柳も少し尺長いんじゃないかと思ってね」
智「あー…どうでしょう。あの時から水着は着てないですけど、確かに尺は合わなくなってそうな…」
静「ん、それじゃちょっと見に行こうかね。 折角だし少し高いのもアリっちゃあり…かな」
商店街
静「それじゃ柳、ちょっと御免だけど…ここ寄っておきたいんだ。一緒に来たりする?」(苦笑)
智「い、いやぁ…外で待ってます」
麻枝「おとこのこは入らないんですかー?」
菫子「いや…まあ…ね?」
静「ま、ふつーはそうよね。オトコノコはしょうがないさ…菫子に麻枝、奇遇ね、ここで会うの」
麻枝「ちんちくりんになったせいで服全部買い直しなんですよー」
菫子「私はいらなかったんだけど…」
静「皮肉なもんね…まぁ責任はアタシにあるけど。二人はあの後、特に変わりはなかった?」
菫子「そうね…しいて言えば境界が見えなく…いや、無くなったことかな」
麻枝「かいちょー日本語で喋ってくださいよー厨二病に戻ってんじゃねっすよー」
智「…早く選んで戻ってきてくれると助かるんですけど…」
麻枝「え?おとこのこもいつもここで買ってるんじゃないんですかー?」
静「……!?……境界が…ってことは…もしかして…気のせいよね…」
菫子「まあそのうち何か起こるんじゃないかしら。面倒事じゃなければいいけど」
麻枝「かいちょーおとこのこの服どれがいいと思いますー?これとかいいと思うんですー」
智「いやあの…人の話を聞いて…」
静「…覚えておくわ…菫子、アンタの事は信じてるから」
静「…ごめん柳、たぶんあの子、アタシじゃ止めれんわ…」(苦笑し
菫子「そりゃ重畳。私なんかで良ければ助けてあげるわよ。知り合いは見捨てない主義なの」
麻枝「だからかいちょー…なるほどねぇ…」
静「…アタシも見捨てないわ、アンタも…蓮子先輩も、メリー先輩も、絶対…ね。……麻枝、あんま弄るのやめたげなって…」(PL註:特に弄るのは止めていません)
菫子「…なるほど。柳!この服とかいいと思うわよ!さっさと着せ替え人形になりなさい!」
麻枝「会長はその道を選ぶんですね」
智「帰っちゃダメですか…」
麻枝「もうおとこのこは逃げられないんですよー」
静「……間違いなく追いかけてくるわ…ごめん、また今度ちゃんと謝るから、柳…」
智「後で謝るよりも今を何とかしてー!」
というよりNPCの好感度総なめしておいて何を言ってるんだこいつ感はあるんですよ。
少し関係のない話なんですが、NPCが参加してるシナリオはコレも前のやつもこれからのやつもそうなんですが、細かく伏線張ってるんですよ。気づいて欲しいけど気づかれたくない微妙な心理ってありますよね?
回収されて少しショックを受けているのもあります。何故か先手を打たれた感じがしまして…
時系列:風月堂作事奉行 後
タイトル:夏の夜、秘密の場所で
登場人物:九野怜花 大内ゆかり AvaritiaFortuna
とあるカフェ
怜「あーあ、なんか今年の夏は夏らしい事全然してない気がします…」
ゆ「ああそうか、あの水着コンテストの時いなかったものねぇ」
怜「ぶー、みんなして私をのけ者にしようとしてるんだー…なーんてね」
ゆ「いやいや、そんなことはないわよ……。夏らしいことと言えば、何だろうね。肝試しとか?」
怜「肝試し…まさか驚いたときのどさくさに紛れて尻尾やら触ろう、なーんて思ってませんよね先輩?」
ゆ「ふふ。しっかりバレてるのね?そうよ~。怜花ちゃんと一緒に夜を……」
怜「うわぁぉ、そういうのは好きな男性と一緒にしてどうぞ?尻尾やら耳やらは生えてないでしょうけど」
ゆ「私はまだ縁遠いからねえ。しっぽも耳もないと触り甲斐がないわ?くすくす」
怜「わぁい、身のきけーん…はぁ、でも浴衣着て、どっか行きたいのは確かなんですよねぇ…」
ゆ「浴衣! きっと似合うわ。だって、怜花ちゃんだもの」
怜「私だから、というのはなんなんだろう…せっかくですしゆかり先輩も行きませんか?先輩の浴衣姿も見たいです」
ゆ「そうねえ、浴衣今年は着てないものね。せっかくだし……」
ゆ(スマホを操作して、浴衣を着て出かけられそうな場所を検索中)
怜「んーどうです?いいの見つかりそうです?」
ゆ「花火大会……か」(みせる)
怜「うわぁ、面白そうですね!今夜、ですか…ふむ」
ゆ「いこうか、せっかくだしっ」
怜「うん、行きましょう!じゃあえーっと…花火が始まる、一時間前ぐらいに、大学前に集合しませんか?」
ゆ「そうね! そうしよう!」
怜「よしゃー、では部屋に戻って浴衣探してきますね…あっこのカフェでのお金はー…」
ゆ「いいわよ、私が払うから」
怜「えー嫌です、私も払いますー」
ゆ「はいはい。まあ後で何か奢って貰うから……」
怜「あっはい…むぅ」
京都大学前
怜「そろそろ時間だよなー…あっゆかりさん!こっち!こっちでーす!」
ゆ「いたいた~」
ゆかり(可愛いなあ)
怜「…先輩?なんか顔ほへ~ってしてますよ?」
ゆ「なるほどねぇ……浴衣を着ると、しっぽがほとんど隠れる……代わりにふわっとするのね……」
怜「せ・ん・ぱ・い?」
ゆ「おっと~。つい見取れてしまったわっ」
怜「ナニヲイッテイルノダロウ…まあいいです、行きましょうか」
ゆ「じゃあいきましょ」
怜「…ふふっ」
ゆ「うふふ」
ゆ「……花火かあ、どこら辺がよく見えるかな?」
怜「花火、花火…」
>怜花PL:ここで地元知識を振ります
成功
怜「あっ!確か住宅街のどっかに、花火が良く見える、えーっと…穴場?があったはずです!」
怜「途中で露店とかに寄りつつ、そこに向かいませんか?何かいい店があるかもしれませんし!」
ゆ「そうだねえ……そうだね、そうしよう」
怜「…ゆかり先輩、もう少し何か言ってくれてもいいんですよ?」
ゆ「つい怜花ちゃんをみてるとね。言葉に詰まっちゃうのよ?」
怜「まーたもう…早く行きますよ!打ち上げの時間に遅れちゃいますし!」
ゆ「いこうか!」
住宅街の露店
ゆ「いろいろと店が出てるのねぇ」
怜「ほぇー、いっぱいある…あ、あれって確か…ティアさん、でしたっけ?おーい!」
ティア「あ、おひさー。やっぱり二人共服似合うねぇ……」
怜「あ、あはは…ティアさんもお店やってるんですね」
ティア「んじゃ、ここで会ったのも何かの縁!…ってことで、折角だから何か買っていかない?」
ゆ「そうだねえ……お薦めは?」
怜「高いのは勘弁してくださいね!ね!」
ティア「指輪にネックレス、チャームに簪、全部私お手製だからねぇ」
怜「うわぁ、見るからに高そう…」
ティア「値段はピンキリだねー。大体予算に合わせて見繕ってもいいけど、今日は縁日だからあんまり高いのは置いてないかな」
ゆ「さすがティアさんね。全部ティアさんが作ったものなんですね……」
怜「所持金…こ、これは…いや、でも…うーん」
ティア「一番高いのがこの純銀製のスイセンの花でなんとお値段5万円!部屋に飾れば目立つこと間違いなし!」
ゆ「ご、ごまんえん……きれい……だけれども!」
怜「勘弁してください、いや本当に…」
ゆ「さすがに手が出ないかなあ……。これとかどう?500円だよっ」
ティア「まあ、縁日だからねぇ。正直それってメッキの量産品だから一番薄利多売になってるけど」
ティア「出来れば出来の良い奴を買って欲しいけど、皆が皆お金に余裕があるわけじゃないからねぇ」
怜「でも綺麗ですね、このストラップ」
ゆ「うん、これも量産品とかいいつつお手製なんでしょう?」
ティア「メッキのは500円から、純銀製のは1200円から!今日だけの特別価格!」
ゆ「じゃあ記念に……」
怜「…!純銀製!オネガイシマス!」
ゆ「……!! わ、わたしも……オネガイシマス」
ティア「あいよー、ご予算はお幾らかなー?」
怜「さ、三千円…う、うん、マダヘーキ…」
ティア「ふむふむ。モチーフの希望とかある?花とか、動物とか」
怜「あー、えーっと…私は檸檬の花がいいんですけど、ありますかね?」
ティア「れ、レモン……?さ、流石に無いかなぁ……」
怜「うわぁ、悲しい…じゃあ、この…あれ、これって白百合かな?」
ゆ「私はじゃあ……椿とかある?」
ティア「ああ、百合とかは結構多いからねぇ、一応それなりに」
怜「じゃあ私はこれで!ゆかり先輩、は…どうです?決まりました?」
ゆ「……一応ね。ああ、えと椿ってありますか?」
ティア「椿、椿ね……っと、じゃあこれかな。白百合のストラップと椿のストラップ。お値段はお一つ四千円のところ……二つで六千円!持ってけドロボー!」
怜「お金が、お金が飛んでった…」
ゆ「ありがとう」
ゆ「今度、作り方教えてくださいませんか~?」
ティア「私は基礎覚えるのに二年くらいかかったけど、それでも覚えたい?」
ゆ「うーむ。またこんどにします」
怜「うぅ…ありがとうございました…あぁリンゴ飴がぁ~」
ティア「作り方教えるのはいいけど、本格的に弟子になってくれるような子じゃないと、やっぱねぇ……」
ティア「あ、値段割り引いた代わりに、私の工房宣伝してね?ほら、私まだまだ職人歴が短いから舐められっ放しなのよー」
怜「は、はい。大学で色々話してみます…うぅ」
ゆ「もちろんです! うちの同好会の人たちにも話してみます~」
ゆ「そろそろいこうか、怜花ちゃん」
ティア「んじゃお二人共!【金属細工工房Fortuna】を今後ともよろしく!お金溜まったらこの一万五千円の純銀製ストラップとかも買ってね~!」
怜「あっはい…んー、まあ綺麗だから、いいかな」
怜「ナニヲ イッテイルノダ」
怜「うぅ…リンゴ飴ー、リンゴあめー…」
ゆ「林檎飴かー。あそこにあるのがそうかな?」
怜「ふにゅっ?あー…うぅ、ぐぬぬぅ…」
ゆ「ほら、元気出して、私が奢るからさ……」
怜「な、何か申し訳ない、ですけど…お願いします、買ってください」
ゆ(潤んだ目で見てるよ……)
怜(ぷりーずぎぶみー、ぷりーず…)
ゆ「おじさんこれ二つください!」
怜「ふ、ふたっ!?せ、先輩!さっきのでお互い結構お金使ったじゃないですか!」
ゆ「そ、そうねぇ……じゃあひとつで……
怜「…凄く申し訳なさで一杯なのです…」
ゆ「ふふふ、気にしないの。今日は怜花ちゃんの浴衣姿が見れただけで幸せなんだから!」
怜「…んぅ、あ、ありがとう、ございます…」
怜「ほ、ほら!はやく穴場に向かいますよ!もう時間近いですし!」
ゆ「ああ、もうこんな時間ね!」
怜花の秘密の穴場 言い回しがいやらしいと思いません?
怜「あっここです!ここ!」
ゆ「こんなところがあったのねえ。海が一望できるわ……」
怜「ここ、周りの森が丁度写真の額縁みたいになっていて、動く写真を見てる気分になるんですよ」
ゆ「本当に綺麗だわ……」
怜「ふぅー、ここなら帽子は脱いでも大丈夫…ですよね」
怜「んーっ!やっぱり気分がいいなー!」
ゆ「帽子がない方がやっぱり怜花ちゃんらしいわ、なんとなく」
怜「なっ!…んもう、ゆかり先輩ったら…そんなに私をからかって楽しいですか?」
ゆ「最近はからかう暇もなかったからね~」
怜「すごく ひどい です」
ゆ「こういうときはすなおにならないとっ」
怜「それで被害を負う私の身にもなってください!」
ゆ「ごめんなさい。」
怜「…むー、そこで謝られたら強く言えないじゃないですか、先輩のバカ…」
ゆ「ぁぅ…」
怜「…先輩、少し、そっちに寄っても、いいですか?」
ゆ「ふふふ、いいよ~」
怜「…静か、ですね」
ゆ「そうだねえ、いつぶりだろう、こんな風に静かに過ごせるのは…」
怜「最近は色んな事が起こって、ゆっくり出来ませんでしたからね…」
ゆ「……うん」
怜「…先輩は、地瀬君のことはもう、誰かに聞いたりしました?」
ゆ「……聞いたよ。」
怜「そう、ですか…先輩は、私の近くから、消えたりしません…よね?いなくなったり、しませんよね?」
ゆ「もちろんよ……いなくなったりはしないわ……。怜花ちゃんも、そうでしょう?」
ゆ「……ふふふ。なんてね」
怜「私は、生きます。地瀬君のためにも、今生きている、皆のためにも」
ゆ「地瀬君のため、みんなのため。……それ以上にあなたがあなた自身のために生きないとね」
怜「…ゆかり先輩は、私が、好きですか?それとも、この耳や尻尾が、好き…なんですか?」
ゆ「怜花ちゃんに決まってるじゃない」
怜「うわぁはやい…そっか、そっかぁ…」
ゆ「耳やしっぽも……異変で生えてきたのよね……可愛いけど」
怜「可愛いって言わないで…ください。」
ゆ「……異変で、A君も一度は目の前で……」
怜「やめて!!」
怜「…ごめんなさい」
ゆ「……うん、ごめん……」
怜「…あー!なんか湿っぽい空気!んもー!」
怜「私はこんな風に夏を楽しみたいわけじゃないっての!」
ゆ「そうだね。……ほら! あれ! 花火が」
怜「花火…うわっ、音がすごっ」
ゆ「綺麗ね……。さすが穴場だわ……」
ゆ「さすが怜花ちゃん……こういうところを知ってるなんて……」
怜「にゃはは♪私が小さい頃から見てる所ですからねー」
ゆ「ふふふ、えらいわ~!お礼に頭をなでてあげようっ」
怜「…お願い、します」
ゆ「うふふ、えらいえらい。ふふふ」(なでなで)
怜「ゆかり先輩…目を…目を、閉じて、くれませんか?」
ゆ「め。め?……うん」
怜花PL:ここでゆかりさんの頬にキスします 誘い受けの本領発揮してる
ゆ(少し抱き寄せます)
怜「…私には、今は、ここまでしか…いや、これが、先輩との、信頼関係を表す、最大限の表現です…」
ゆ「……うん、……うん。ありがとう……」
ゆ「ふふふ……。やっぱり可愛いわっ」
怜花ーーーここで花火が、全ての音を包み込んで終了ーーー
感想:先ほどの智くんが完全に巻き込まれ系ハーレム形作ってるパターンで怜花さんの場合は誘惑してたらしこむタイプですね。もっと本編でもやればいいのにむっつりさんはしないのでしょうね。というよりエロール大好きですよねこの人。もっと振ってあげよう。うん。
地瀬くんが死んでからのほうが露出目立つような気がするのは気のせいってことにしておきましょう…
勝手につけたタイトル:妖夢ちゃん出したかった(血涙)
登場人物:九野怜花 玖栞楔 柳智
京都大学女子寮 怜花の部屋
怜「どう、柳君?代えの服が私のお古ぐらいしかなかったけど、サイズ合ってる?」
智「ちょっと大きいですけどなんとか…はい。わざわざありがとうございます」
怜「んー、このサイズがいい感じ…の少し大き目か。柳君、本当に小さくなっちゃったんだね」
智「いやー、不思議なこともあるものですね…?身長以外には大きな変化がなかったからまだいいんですけど…」
怜「ふんむ…でもどこか、男の子っぽさはなーんか感じ取れるなー…もしかして、好きな子がいるとか?」
智「ふぇ!?い、いや…ぞんな、ことは…」
怜(…あぁ、なるほどね)もし自分だったら恥ずかしさで爆死するパターン。惜しい
怜「はっはっはー☆ごめんね、なんとなくだから気にしないで?」
智「なんとなくで言っていいことじゃないです。もう…」
怜「ごめんごめん!っとー、ちょっと待ってて、あったかい物持ってくるから」
智「そんな、ありがとうございます…」
怜「どーしよっかなー…ココアでいい?」
智「はい」
怜「おっけー、っとと…はい、どうぞ。ミルクとシュガースティックは…近くに置いておくからお好きにどうぞ」
智「ありがとうございます。いただきます…」
怜「…あっそうだ、そういえば」
智「どうしました?」
怜「いやー、前柳君が来てくれた時、私風邪だったでしょ?それで色々と迷惑かけちゃったし…」
怜「…私の、この尻尾…触ってみる?」
智「えっとぉ…いいんですか?」
怜「…本当はね、今みたいに起きてるときとか、意識がはっきりしてる間に触られるのは嫌だし、他の誰かに触って欲しくないの」
怜「でも…でもね?あの時私のわがまま聞いてくれたでしょ?そのお返しとして…駄目、かな?」
智「な、なんでそこまで…それに九野さんのわがままだってちゃんと聞いたわけじゃ…」
怜「あーんまり女性の秘密に突っ込んでくるものじゃないよー?まあ嫌なら別の事でもいいけどね」
智「触ってはみたいです、けど…本当にいいんですか?」
怜「…はい、時間切れ!ほら、乾燥機に入れてた服が乾いたみたいよ?すぐに着れるだろうから、早く着て先生の所に戻って、安心させてあげて?」
智「…はい」
怜「あっとと、着替え終わったら言ってね。壁に顔向けておくから」
怜「あと、傘は持ってる?」
智「すいません…もう大丈夫です。傘はないですけど…」
怜「はいはーい、んー…じゃあ、この傘でいいなら使って?無くなっても大丈夫なものだから」
智「何から何まで本当にありがとうございます」
怜「気にしないでいいよー、じゃあねー、」
怜「…私みたいに風邪ひいちゃ駄目だよ?」
智「はい、気をつけます。ではまた、機会があれば…」
怜「……もう、こっから遠くまで行ったかな」
怜「…まだ降ってる、か…少し、打たれてこようかな」
怜「…ッ!」
九野、寮を傘も差さずに走って出ます
住宅地
怜「はぁ、はぁ、はぁ…!げほっげほっ!…っはぁ、はぁ!」
楔「……何やってるんですか、こんなところで」
怜「…っっ!あっあぁ、玖栞さん…や、やっほー?」
楔「……遠回しな自殺か何かで?」
楔PL:明らかに男物の傘を半分九野さんに被せます さりげないアッピルしてる
怜「あっだ、大丈夫!今私、雨も滴るいい女を目指して頑張ってる最中だから!」
楔「いい女どころか服透けて痴女ですね」
怜「あっ…い、いやーこれは焦っちゃったなー!後で乾かさないとなー!」
楔「……何か嫌なことでもあって自暴自棄になってそのまま外に出てきた、って感じでしょうか?」
怜「う”…それもある、それもある、けど…」
怜「…ここでは話したくない、出来れば、私の知ってる秘密の場所でお話したい」
楔「……そんな格好じゃあ風邪引きますよ?」
怜「…今は、これでいいの。今の私には………」
楔「……………ふむ。人に聞かれたくないなら私の家じゃあ駄目ですか?どうせ誰もいませんから」
怜「………(コクッ」
楔「……翌日死体で見つかったなんて話、この短期間に何度も聞きたくはありませんからね」
玖栞邸
楔「どうせ誰もいませんし、母さんもロクに帰ってこないですから好きに使っていいですよ」
楔PL:九野に大きい厚手のタオルを渡します。
怜「あっうん…ありがとう」
怜「なんか、すっごくがらんとしてるね…」
楔「ええ。元々四人用の家ですからね。私一人だと持て余しますよ」
怜「たまーに遊びに来てみても、イイカナ?」
楔「構いませんよ。……今は花路兄さんもいませんから」
怜「…見つかりそう?冬川さん」
楔「まあ最悪脅してでも取り返しますから」
怜「やっぱり物騒!なんかコワイ!」
楔「冗談です。……紅茶しかありませんけど、大丈夫ですか?」
怜「冗談に聞こえなかったのは…気のせい、だよね…?飲み物は大丈夫、自分の部屋に戻れば色々あるから」
楔「や、私の分だけ淹れると余るので」
怜「アッハイ、じゃあお願いします…」
楔「どの道、使わないと悪くなりますから。ダージリンのファーストなんとかだか知りませんが、良い品らしいですし」
怜「ファーストフラッシュ…うわぁぉ」
楔「……砂糖は入れますか?」
怜「いや、大丈夫…そのままで、お願い、します」
楔「そうですか。………はい、どうぞ」
楔PL:カップを出します。ついでに自分のカップに角砂糖を7個くらい放り込んで。
怜「ありがとう…いい匂い、って、お、おぉぅ!?」
楔「……ああ、気にしなくていいですよ、確かにティーカップはウェッジウッドですけど一万円程度ですので」
怜「気にするところはそっちじゃない、そっちもだけどそっちじゃないの!!」
楔「……親の物ですけど、私一人で使っても虚しいんですよね、これ」
怜(凄く自然な流れで流されて、自然な流れで話が重くなった…!どうしよう…)
楔「……まあそれはそれとして……何があったんです?」
怜(その流れでこっちの事も流してくれたらよかったのにー!!!)
怜「な、何かはあったよ?って言っても、通用しませんよねそうですよねごめんなさい」
楔「部屋に男でも連れ込みました?」
怜「…知り合いの男の子が雨に降られて困っていたから色々世話をしただけです」
楔「……まさか本当に連れ込んだんですか?しかも年下を?」
怜「そんな捉え方しちゃ駄目!?私犯罪者じゃないんだからさぁ!!」
楔「まあ同年代なら私もとやかく言いませんけどね……。まさか中学生とか高校生じゃないですよね?」
怜(これはややこしくなりそうだなぁ…尚の事面倒なことに…うぅ)
楔「……………ああ、もしかして柳君ですか?」
怜(ビクゥッ!!
楔「知り合いかつ年下で貴女が部屋に入れそう、となると彼くらいですよね」
楔「…ああまあ、私が知らない人なら別ですけど」
怜「むぅー…やっぱり玖栞さん凄いなー、的確に言い当ててくるもん」
楔「殆ど勘ですけどね。……で、さっきから巧妙に庇ってる頭とお尻は関係あるんですか?」
怜「…涙が出そうだ」
怜「先に聞きます。変な事…しません?」
楔「……あの、その、流石に私そっちの趣味は無いので……」
怜「なんて捉えたのさぁ!?んもう、これ!あの時から生えっぱなしなの!!」
楔「……うわあ、大変ですね」
怜花PL:帽子を取って、尻尾を三分の一ぐらい見せる感じで
怜「言葉にはっきりとした色が見えないのは気のせい、なのかな…?」
楔「……怪異の関係でしょう?……狐の妖怪とかですかね」
怜「…そこまでわかるんだ、うぅー…」
楔「……ここ最近怪異に巻き込まれたりとか多いじゃないですか。この流れでおふざけで耳と尻尾付けられる人がいたら見てみたいですって」
怜「は、ははは、はぁ…まあ、確かにそうだよね」
楔「……まさか私がその耳と尻尾見て『うわぁ~可愛い~♪』とか言って雑多に触るとでも思ってたんですか?」
怜「いや、それはない、絶対無い。特に可愛いの部分はありえない」
楔「……いきなりそんな目に遭って、冷静でいろというのは無理な話ですからね。色々と大変だったでしょう?」
怜「急に優しさを見せてくるそれはなんなのだ、どういうことなのだ…。まあ、確かに色々苦労してますけれども」
楔「……まあ、私で良ければ相談くらいは乗りますよ」
怜「…ありがとう、でも、私は…出来れば誰にも相談したくない」
怜「私の持っているものは、全部最後まで持って行きたいから…誰かの重荷になって欲しくない」
楔「……一人で抱え込んで、潰れてでも、ですか?」
怜「潰れそうになったから、あそこに行こうとしてたんだけどなぁー…」
楔「……花路兄さんが言ってました。……『思い出は優しいですが、甘えていたら駄目になるだけですよ』」
怜「甘え方によるよ、それ…」
楔「貴女が最優先でするべき事はその耳と尻尾をどうにかすることでしょう?……思い出に浸るのが駄目とは言いませんけどね」
怜「ははは、具体的な治療法があったらいいんだけどね…こんなに色んな事が立て続けに起きたら、探す暇がないったら」
楔「……手が無いわけじゃないんですけどね」
怜「?」
楔「催眠術ですよ」
怜「あぁ、やっぱりそれかー…どんな風にするの?」
楔「……まあ、色々ですね。私は手振りとか声だけでやれるんですけど……まあ、代わりに効き目も人次第ですが」
怜「あの吸血鬼をふらふらにさせるぐらいだから相当なんだろうけどねー…それをしたら、私はどうなるの?」
楔「……逆に聞きますけど……どうしたいですか?」
楔「別に気休め程度ですからね、気分を楽にする、とかでもいいんですけど」
怜「…最初からこの二種類があった事にする、とかは、色々と不都合が起こりそうだなー…」
楔「こういうのは本人の気持ちが本当は大事ですからね……たまに面倒臭くなって適当に丸め込んだりはしますけど」
怜「…いや、やっぱり大丈夫。最悪、この二つは墓場まで持っていくことにする」
楔「……焼いたら残るんでしょうかね、耳と尻尾の骨って」
怜「骨…ある、のかなぁ?」
楔「……で、どうです?ここで休んで少しは気休めになりました?」
怜「突っ込みに疲れました、ぶっちゃけると」
楔「でしょうね。家にいる時の花路兄さんとかこんな調子でしたよ?」
怜「苦労、してるんやなって…」
楔「貴女の方が大変だと思いますけどね」
怜「これからの事は、これからわかってくるでしょ?多分、ね」
楔「……貴女はその耳と尻尾をどうにかして、私は幻想郷に行く。……お互い目的は違いますが、怪異に関わるという点で言えば同じですからね、精々頑張りましょう」
怜「解決策は…危険に突っ込むしかないんだろうなぁ…皆死なせないように、私は頑張る。もちろん、玖栞も守れるように動くよ?」
楔「ふふっ……花路兄さんに会うまで死ぬ気はさらさらありませんけどね」
怜「なるほど、タフな人!じゃっ、そろそろさようならかな?」
楔「服は……まあそれだけ拭けばとりあえずは大丈夫ですかね」
怜「なんか髪がぼさってる気がするけど気のせいにしようそうしよう」
楔「帰ったらちゃんとお風呂に入るなりして身体を温めてくださいね」
怜「風呂、風呂かぁ…また乾かすのに時間を割く作業がぁ…」
怜「まあ全部自業自得なんだけどね!!」
楔「次貴女が無理をしているという話を聞いたら、家に男子高校生を連れ込む趣味があると言いふらします」
怜「うわあ強制力たっかーい」
楔「私も心配しているんですよ。傘はあげますからちゃんと差して帰ってくださいね」
怜「…ありがとう、玖栞さん。でも傘は後で返しに来るから」
楔PL:ちょっとオカルティックな模様の傘を渡します
怜「うわぉ、不思議な模様…」
楔「大丈夫ですよ返さなくても。私も使いませんから」
怜「私の中で、これは『借りた物』になってるから返したいんだけど…そうだ、遊びに来たときに返せばいいんだ」
楔「いいですよ返さなくて、私も要りませんからどうぞどうぞ」
怜「あっこれもしかしなくても受け取るまで終わらないどこぞのRPG的なループ?」
楔「母さんの趣味の品ですし、あの人雨降ったらビニール傘しか使いませんから」
怜「何で買ったのさ…衝動買いか何かなの?んー…まあいいか、じゃあ今度お菓子作って持ってくるね?」
楔「ええ、一番高いお皿を用意して楽しみに待ってます」
怜「それに見合う物…作れたら、イイナ!じゃねー」
楔「ええ、また」
怜「…なんだか、なぁ…」
ーーー
そのまま寮に戻り、体を乾かし、ご飯も食べずにいつものベッドで寝始めた。
…いつものように
ーーー
というより、通しで作業してて凄まじく思うことはヤンデレの可能性があるギャルゲやってるのに彼女一歩手前の娘がいるのにもかかわらず他の女の子を全力で落としに走ってる智くんの今後が凄く楽しみな点ですね。みょんが知ったらどうなるでしょう(2回目)
時系列:風月堂作事奉行
勝手につけたタイトル:怪異からはもう、逃げられない
登場人物:秋山哲 籤流言 御鏡椿 李仁慈
鳴弦書房
哲「じゃあ荷物一式此方で。判子お願いしますね、籤さん」
籤「ええ、ありがとうございます。………これでよろしいですかな?」
哲「大丈夫です。割れ物一式なのでお気をつけ下さいね…」
籤「ええ、存じております。……ふふふ、後で早速使ってみますかな……」
椿「こんにちはー」
椿PL:ドアをあける
哲「お、こんにちは…って椿ちゃんか。少し振りだな」
籤「おや、いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ」
椿「地元の文化史に関する本無いかなと思って」
籤「ふむ、文化史ですか。少々お待ちを」
籤PL:店の奥に探しに行きます
哲「勉強熱心だね…俺も見習えば大学くらい行けたろうな」
椿「あ、こんにちは!」
哲「ん、元気そうでなによりだ。学生は夏休みだっけか?」
椿「自分から率先して勉強する気は無いわ。この所、変な事が起こるから、何か分かればと思ってね。気使ってくれて有難う」
哲「…変な…そうか、あの時のも確かに…森近さんも変だったしな。…椿ちゃんが良ければ、送って行くついでに少し聞かせてくれないか?」
哲「俺はこの街の人間じゃないし…な、どうにも疎くていけねぇや」
椿「元々は、秘封倶楽部って集まりの人に誘われて、というか巻き込まれてそこから先は分からない事ばかりよ。あんな事聞いたことも無いもの」
哲「秘封…学校のサークルか…。そういえば客の一人がそんな子達と知り合いになったとか言ってたな。…巻き込まれた以上俺も無縁じゃいられねぇか」
哲(しかし籤の爺さん遅いな…)
籤PL:奥から戻ってきます
椿「何か得体の知れない伝承はあるっぽいのよね。ここには…籤さんの方が詳しいでしょうね」
籤「『萃村市郷土史』…これでよろしいですかな?」
椿「そうね、この辺から、当ってみましょうか」
哲「郷土史か、手堅いな。…ああ、長居しちまったな。籤さん、また宜しく頼むぜ」
籤「ええ、またお願い致します」
椿「ああ!そういえば…この前は…ありがとう。」
椿PL:本を調べます
哲「……ああ、あの時…か。お互い様…だけど、あんな顔してる子ほっとけねぇしな…」
椿「男らしいね♪」
哲「……褒め言葉で受け取っとくよ。…さって…俺は休憩時間だし、外回り行くけど…」
椿「また…ね」
椿PL:本を調べるのに判定はいりますかね?
籤PL:市が作った郷土史本だから大した内容じゃあないんじゃね、市の来歴とかそんなん
哲PL:市作成だと妖怪やタタリについては書いてなさそう
籤PL:子供でも分かりやすい内容かと
椿「新しい情報らしきものは、無しか…皆身内から聞いたことあるような内容ばかりね…」
籤「ここに置いてある本以上の内容となりますと……やはり、大学の図書館ですかな。あそこならもっと詳しい一次資料も置いてあるとは思いますが…」
椿「貴方に直に聞いた方が早いかな?何か変な事に出くわしたりしていない?」
籤「…ふむ。人伝に聞いた程度で宜しければお話致しますが……」
椿「おかしなこと聞くけれど…その…異世界みたいな所から、色々起きたりとか…」
李「おやこんなところに本屋アルカ?物件の本はないアルカ?」(といって書房の扉を開きます)
椿「誰か来たみたいですよ」
籤「いらっしゃいませ。…物件の本、というのは……住宅の見方ですかな?」
李「そうそう住宅のネ。て…店員さんどこかで見たような気がするアル」
籤「……奇遇ですな、私もそんな気がしていたところです」
籤「……ええと、確か……漢方の行商をなさっている……」
李「おー嬉しいネ。覚えてもらえているのは嬉しいヨ。」
椿「類は友を呼ぶ…(ボソ)ってことかな」
李「漢方薬を作って売り歩いている李仁慈(り・れんつー)ヨ。店員さんよろしくネ」そう読むのか!
椿「よろしくー。店員じゃないけどね」
籤「籤流言です。ふむ、漢方薬となれば今後私も世話になるかも知れませんなぁ」
李「ここであったのも何かの縁ヨ。ご用の際はお安くしておくヨ」
椿「一応、礼儀として名乗られたら、私も名乗らないとね。御鏡椿、よろしく!」
李「流言と椿ネ。うん覚えたヨ」
椿「こちらこそ、よろしく」
李「椿はなにか探しているアルカ?」
椿「最近、変な事に巻き込まれてね。そのヒントになるものが、あるかどうか探してるの」
籤「物件探しの本ですと……『住まいの探し方 不動産基礎知識』、これでよろしいですかな?」
李「変な事アルカ?…おおありがとうネ…重いアル…」
椿「冗談だと思ってくれても良いわ。知り合いに休みの学校に誘われて、何か出てきたと思ったらテレビに吸い込まれて、車に乗って、死に掛けの事故を起こして…何を言っているか自分でも分からないわ」
李「なんだかマンガみたいな話アルネ」
籤「……ふむ。以前ゾンビ騒ぎや吸血鬼騒ぎがあったという話は聞きましたが……」
椿「ただ、その時に、その場所にあったものを見て、同行していた人がこういったの」
椿「分からないものもあるけれど、ここにある物、今まで起きた事件に関係するものじゃないって」
椿「吸血鬼…聞かせてもらえる?」
李「本当なら興味深い話ネ。私も聞いてもいいアルカ?」
椿「それを連想させるものも、その場にあったのよ」
籤「……聞いた話ですが、大学で吸血鬼が現れて何人か襲われたとか。完全に退治されたわけでは無いそうなので、ひょっとしたら何処かにいるかも知れませんな」
椿「!?ちょっとまって!うちの学校にそういう噂のある子が居たわ」
籤「……吸血鬼ですかな?」
椿「蘇我って子がいるんだけど、その子そういう類の存在じゃないかって噂が」
李「椿は大学…いや高校生アルカ?」
椿「高校生よ」
籤「ううむ、吸血鬼が平然と学校に通う姿は想像出来かねますな」
李「大学と高校に同じような話がある…なにかつながりを感じるアルネ」
椿「まさかとは思うけれど…普段は可愛らしくて元気な子なんだけど、時折芯の底からゾッとするような目をするのよね…そういえば、年上の女の人と居る所を見かけるみたいだけど、身内か何かかな?」
籤「……ふむ、姉妹でしょうか?」
李「吸血鬼姉妹カ」
椿「どうなのかしらね」
椿「で、話は戻るんだけれど」
椿「吸血鬼の関連のほかに、車もその場にあったのよね」
椿「正確にはトミカ、玩具のミニカーね。で、その後カーチェイスの上で事故騒ぎ。」
籤「……玩具でカーチェイス、ですか?」
椿「玩具に触れたら勝手に暴走する自動車に気付いたら乗ってたのよ。何言ってるんだろ」
籤「……不可解ではありますが……怪異の仕業でしょうなぁ」
李「テレビに吸い込まれたとかいう話の続きアルカ」
椿「そう、そこから抜け出した所ね」
椿「一緒に居た智君は、過去の事件にも巻き込まれたことがあるっぽかったわね」
李「話が広がるアルネ…」
椿「人魚姫の絵本もあって、それ絡みで何かあったらしいわ…内容はドン引きだったけど」
李「絵本アルカ?ここにはおいてないアルカ?」
籤「至って普通の人魚姫の本ならありますが……」
椿「ちょっと見せてもらえる?」
哲「…請求書の写しを忘れた…か、籤さん、請求書二枚置いてないか?」(扉開けてきます
籤「ええ、ありますが……」
哲「…あと、なんかあのチビっこの話が聞こえた…が…なんかあるか…?」(絵本の方見て
GM:普通の人魚姫の本を読んだなら記憶術で振ってもらえる?
椿PL:記憶術で振ります
成功
>どれもこれも自分の知ってる人魚姫の話の要素がなく、触手うねうねしてるのばかりだ
哲「……なんだこれ…この街じゃこーいうのが…売ってたのか?」
籤「む?何かおかしい点でも?」
椿「ちょ!私の趣味じゃないわよ!」
籤PL:本覗きこみます
哲「……俺の出身のトコじゃ人魚姫の話は…あれ…」
椿「え、えっと、ふ、普通は触手とかムグムグ…出てこないよ!」
椿(顔真っ赤最中) かわいい
籤「……これは面妖な……」
籤「……まさか他の本まで影響は受けて……?」
籤PL:適当に手近な絵本を手にとって中を確認します
李「どうしたアル?私もみたいアル!」(ピョンピョン)
哲「……やっぱ…変だな…そこな子は見えて…ないな、これでどうだ?」
李「お兄さんありがとうアル。ってうわぁ…」
哲「…籤さん…?俺も…確認してみるか?」
GM:直感で判定してくださいな
>籤、直感で判定
成功
>では気づいてもいい。部屋の片隅に謎の空間があるのを
籤PL:謎の空間というのは、明らかに別の空間がある、とかなのか、その空間だけ歪んだりして見えてるのかどっちでしょうか
>本棚の一角に不釣り合いなテレビが空間が歪められて置いてあります
哲PL:それは俺達も?
GM:そうですね
籤「……む?」
哲「……なんだ…あれ…?籤さん…あんなのあったか?」
椿「あ、あのね、これはちが…ん?皆?あれ?」
李「うわぁ……」(まじまじと見ながら)
籤「……いえ、置いてませんな。……恐らくはその絵本を開いたが故に何らかの怪異を呼んでしまったか……」
椿PL:テレビは異変の時の物と同じですか?
GM:ですね
椿PL:記憶術振った方が良いですか?
GM:無くてもわかりますよ。明らかに古いです
椿PL:了解
哲「…怪異…か…森近さんもいつだったか同じ事言ってたな…。椿ちゃん、何かわかるかい?」
李「…まさか実際にこの場で体験するとは思わなかったアル…」
椿「ちょっと…あれ、前異変が起きた時にあった、さっき言ってたテレビと一緒よ!」
李「という事は近づかない方がいいアルネ…」
籤「……ふむ、この手の怪異は画面を見るのもよろしくないでしょうな」
哲「経験者は語る…か…君子危うきにとも言うが…どうするんだ?」
椿「私だったら、関わらないわよ」
哲「そっか…成る程、じゃあ俺も見なかった事にしておくかね…」
籤「怪異に関わったが故に行方知れずになった方もいると聞きますからな」
哲PL:触らなきゃ何も起きないよね
GM:起きません
哲PL:了解
李「流言、この絵本は返すアル。もしかしたら元の所に戻せば納まるんじゃないアルカ?」
椿「私はナニモミテナイミテナイ」
哲「……じゃあこの辺の本棚のズレた本も戻した方がいいか」
籤「……ふむ。とりあえずは奥にしまって置きましょうか。本当は燃やしてしまいたいところですが…何か起きても困りますからな」
>本をしまうなら謎空間が元に戻ります
李「納まったアルネ…」
哲「ああ…何だったんだ…全く。墓参りに行きそびれたな…」
籤「……オカルト騒ぎに興味が無いではないですが…流石に店では勘弁して欲しいものですな」
椿「え、えっと、お墓って近くなんですか?」
哲「俺も仕事中にゃゴメンだよ…。ああ、南の集合墓地だけど…?」
椿「そういえば、お盆参りまだだったな…一緒に行きます?」
哲「そうか、椿ちゃんさえ良ければ乗せて行くよ。…さっきの話も聞きたいしな」
李「…『住まいの探し方 不動産基礎知識』この本は別に大丈夫アルネ…よし買うアルヨ」
椿「お、お願いしようかな…」
籤「ありがとうございます。972円になります」
李「ハイハイ。千円アルヨ。ありがとうアルネ」
哲「ああ、助手席でいいかな? 籤さん、何度も邪魔したね」
椿「…うん」
籤「28円のお釣りになります。……いえ、大丈夫ですよ。話を聞いて無かったら恐らくは触っていたでしょうから……助かりましたな」
哲「お互い様ってヤツだな、その辺は。…そんじゃ行くか」
感想:どうして触ってくれなかったんでしょうね…懸命な判断です。
作事奉行の後からは展開が急激に変わっていくのが特徴なのでそれの布石として用意しました。
この情報も覚えてくれてたら嬉しいですね
時系列:風月堂作事奉行 後
タイトル:お墓参り
登場人物:秋山哲 御鏡椿
脚注:上の番外編の続き
集合墓地への途上
哲「椿ちゃん、えっと…麦茶でホントによかったかい?」(ボトルを渡しながら)
椿「悪いね…なんか。私甘いものは余り得意じゃないから。」
哲「そっか、俺と一緒だな。子供の頃から、砂糖の甘さは苦手でね…そろそろ、墓地の方いくか」
椿「乗せてもらった上に、飲み物奢って貰って。何か悪かったかな…」
哲PL:(路上停車から車走らせます)
哲「いや、気にすんなよ。俺だって社会人だし、墓参り付き合って貰ってるんだしさ」
椿「大事にしてるのね。この車」
哲「ああ…元は俺の車じゃないしな、森近さんから譲って貰ったんだ。…だから、俺もこいつは大事にしてるよ」
椿「そういえば、誰のお墓にお参りするの?」
哲「…妹のだよ、遺体も、無いんだけどな」
椿「…どういう…あ、ゴメンね」
哲「構わねぇよ、別に隠すほどの事じゃないし。…理由は判らないし、知りたいとは思わないが…」 GMに対するハードル上げとキラーパスを感じる
哲「妹が、何かに巻き込まれたなら…ゾッとしねなって。こないだの事で思ってはいたさ」
椿「居なくなったの?」
哲「ああ、突然フッとな」
椿「それが、この土地って事?元々はここに住んでるんじゃないのよね?」
哲「俺は大阪の出身だからな、関西弁じゃないのは勘弁してほしいが。…妹は、母方…ようはココの生まれでココ育ちだったんだよ」
椿「そうなの…?」
哲「…ああ、昔から霊感の強い子だったが……悪い、なんか変な空気になっちまうな」
椿「こっちこそ、ゴメンね」
哲「大丈夫さ、椿ちゃんは気にしなくて。……着いたぜ、幸いまだ人も少ないか」
椿「ありがとう。先にそちらのお墓からお参りする?」
哲「そうだな…そうするか。折角だし、椿ちゃんも一緒に祈ってやってくれねぇか?」
椿「分かった」
市内集合墓地
哲「…わざわざありがとな、椿ちゃん。妹も多分喜んでるよ」
椿今、妹さんの墓の前ですか?
哲そういう認識で大丈夫ー
椿PL:アドリブで霊感振ります
>霊感で判定
成功
椿「気を悪くしたらゴメンね…ここに妹さん居る感じがしてこないのよ」
哲「ふーん…やっぱり、そうか…神社の宮司にも同じ事言われた…な」
椿「何か、空気の変わる気配はするけれど、霊的な感じはしてこない…もしかしたら、まだどこかに居る可能性も」
哲「……可能性か…1%に賭けるような分の悪い賭けは苦手なんだが。椿ちゃんが言うなら多分そうなんかね…」
哲「俺も、前向けってことか…」(ボヤくように)
椿「変な事言ってごめん。でも、まだここではない何処かに居る気がするのよ。私の直感がそう感じてる…」
哲「いや、大丈夫。俺が感傷的になりすぎただけさ。…女のカンは、大体当たる…そうだな。俺もやれる事がまだあるか」
秋山、御鏡:情報共有
椿「最初に会ったときも、不可思議現象の時だったよね」
哲「あー……あの幽霊とカーチェイスした時だな。確認しなくても、ありゃ不可思議だって俺でも気付くよ」
椿「関係無いとは言い切れないような気がして」
哲「……あの時の事件と、森近さんから聞いた変な事件…この街にいる以上、無関係じゃ…ないのかもな」
哲「…しかし、まだ屋外は暑ぃや。続きは、走りながら話そう、いいかい?」
椿「いけないいけない、私の方の用事も済ませておかないと!」
椿「今日は、ありがとう!」
哲「おう、歩いて帰るなら気をつけろよ。この足で大阪いくから…じゃあな」
椿「おつかれさまー」
感想:割りと椿ちゃんって大人の男の人に押されるとチョロインのように堕ちるイメージあります。
物凄く何となくなんですが。
そして見逃せないのがGMに対するキラーパスですね。なんて無茶ぶりを!
ですが私、万事問題ありません。もう既に対策済みです(ドヤァ
いつか回収しますので楽しみにしててくださいね
時系列:ドレミリーグ! 後
勝手につけたタイトル:ときを見つめる
参加人物:寶来蜜乃 九野怜花 長光桜 神宮寺楠葉 玖栞楔 星風律果 静機浅間
蘇我幸 蘇我鸞 (NPC)他
浅間邸前
蜜「みんな急にごめんねー」
蜜「なんか流石に、色々と話を聞いて、祝いたくなっちゃいまして。」
桜「いや、別に構いませんよー。私も遊びに行きたいなーとは思ってましたので」
蜜「初めて会う人も居るかもしれませんがよろしくお願いします。私、占いをやってます寶来蜜乃といいます。」
怜「やっほやっほー、九野怜花だよーって、なんか殆ど知ってる顔だけど一応…ね」
楠「勝手に付いてきちゃったけどよかったのかな? あっ神宮寺楠葉です」
蜜「私が直接顔を見たことがないのは、楔ちゃんぐらいかしら」
桜「あ、長光桜って言います。商店街の古本屋で働いてます」
蜜「楠葉ちゃんとは今度ツーリング行きたいわね。水着綺麗だったわよ。」
楠「あのコンテスト見てたんですねー ツーリングはこれからの時期は涼しくなりますしいいですよねー!」
楔「…玖栞楔です。よろしくお願いします」
律「何かボクもお呼ばれしたけど…いいのかな?一応、星風律果だ、よろしく」
蜜「律果ちゃんだー!」(むぎゅー)
律「ふひえぇ?!…あぁびっくりした、急にぎゅーってくるもんだから…」
蜜「律果ちゃん、あとでちょっと色々と聞かせてね。大事な話があるの。オカルトで…。」(抱きしめながら耳元で)
怜「そして主役さんはいずこに?」
蜜「ああ、主役の二人は今から押しかける家の中に居るはず…」
怜「よっしゃー突貫じゃー!というわけでピンポーン」
楠「あはは…まあ祝に来たんだしいいか」
桜「出て来ませんね…お出かけ中かな?」
楔「普通に考えて迷惑なんじゃ…」
怜「いるはずでしょ?多分だけど・・・すいませーん!!リア充がいると聞いて砂糖お届けにまいりましたー!」
浅「砂糖はいらん、上がっていいぞ」
鸞「いらっしゃい!」
楠「まあまた連絡とって…あっ居たんですね」
桜「おお、夫婦のお出迎えですねー。お邪魔します」
怜「うわっ急に出てきた…んではおじゃまーしまーす!」
楠「新婚さんのお家に上がるのもすこし気が引けますけど…お邪魔します」
蜜「今日は突然の申し出ですいません、これ、お祝いの紅白ワインですー!」
蜜「じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔しますねー!」
蜜「まあ、言いやすい場所だったらその時聞くし、ダメだったら後にするわ。雰囲気次第よ。」(律果ちゃんに小声で)
律「…ふむ、分かった、後ほど話すとするよ。今は上がらせてもらおうか」
浅間邸内
怜「ふぁー、前来た事あるけど、やっぱり女子会開けるぐらいに広いねー」
浅「まぁゆっくりしてってくれ。」
蜜「準備は概ね、終わったわね。では改めて、結婚おめでとうございます!」
桜「おめでとーございます!」
楠「おめでとうございますー!」
楔「おめでとうございます。……一応手ぶらはまずいと思って鬼ころし持ってきましたが……」
怜「おめでとー!砂糖投げるー!」
浅「おう砂糖は投げるな」
鸞「そもそも飲めないんだけど…」
蜜「……そのラベリングは見なかったことにしましょう。」
楠「えっみんなお祝いお酒なの!? 商店街でかったお菓子だけどお酒の方がよかったのかしら…」
蜜「あ。ちゃんとジュースも買ってきてるわよ。りんごを生ですりおろしたのとかだけど」
律「いや、あの時は驚いたよ、ほんとに。ともかくおめでとう。」
浅「あぁ、皆ありがとうな。」
蜜「鸞さん未成年って聞いていたので、実際に飲食するようのは幾つかソフトドリンクとかも買ってきてるから大丈夫よ。」
鸞「やった!」
桜「私はこの前の写真現像して持ってきましたよー」(浅間君が鸞を抱き寄せてる写真を渡す)
怜「んじゃ私はー…はいこれっ!私からはお揃いのリングをプレゼント!銀じゃないから安心してね」 銀に弱い設定よく覚えてたな…
楠「うわぁ…浅間さんって普段スカしてるのに意外と…」(桜さんが持ってきた写真を見つつ)
蜜「うわぁ、凄い…、写真からも愛が伝わってくるわ…。あれ、ここどこなのかしら? どこかのスタジオ?」
楔「…トマトジュースも持ってきましたが……いります?」
鸞「そっちはもらうー!」
楠「けどちょっと羨ましいかも」(ボソッ
怜「あーえーっと…夢的な現実的なー…テレビ番組?のようなものですハイ」
浅「...写真は引き取るッ!」
蜜「羨ましいわよねー!」
楔「缶でジュース何本か持ってきてますので飲んでいただけるとこっちも助かるのですが」
蜜「いや、本当に、幸せそうでよかったわ。静機さんちょっと無骨なところあるから、中々わかりにくいけど」
幸「あ、そうそう。あれ明日放送らしいわよ」 ※結果的に放送はされませんでした。
桜「放送するんですかー…って、放送…?」
浅「あれ放送するのかよ…」
怜「編集者はどこかわかる?ちょっと直談判してく…あれ?ち~ず吸血鬼=サン?」
律「え、やっぱり放送しちゃうの…こ、恋路シーンだけだよね…?」
楠「へーこういった写真があるってことは、バラエティみたいな感じですか?」
楔「……いつぞやの吸血鬼」
蜜「あら?放送?皆何かしてたの?」
幸「全部だって…私も止に行ったけど勝てなかったわ」※データ的に勝ち目がありませんでした
怜「なんということだ…なんということだ…」
蜜「怜花ちゃん、なにか知ってるの?」
桜「最近のテレビって放送規制ゆるゆるなんですね」
楠「? なかなか踏み出せないカップルをくっつける番組じゃないんです?」
怜「蜜乃さん…凄く、その…えーっと、説明しにくいんですけど…」
桜「んー、アトラクション系のバラエティ番組ですよ」
浅「ま、まぁそれはいいとして・・・、」
怜「…簡単に言うなら、知り合い同士で夢の中で24時間テレビ?」
律「一部お薦めできないシーンがあるのでソコだけ見なければいいのです。うん。そうだ。」
蜜「あ、ごめんなさい。あまり気にしたらダメかしら…。」
怜「律果さん…なんというか、その…ご愁傷様です…」
楔「……そろそろ乾杯しません?もう私素面でいると何しでかすかわからないので」
GM:啓示で振ってくださいな
桜PL:全員? GM:そうだね
>啓示で判定
クリティカル者がいたので省略
>浅間邸に明らかに古いテレビが置かれている
鸞「なに…これ?」
楠「なんかレトロなテレビが置いてますねー こういう趣味何ですか?」
怜「…なんか、古めのテレビが?」
桜「テレビ買い替えたんですか?」
楔「もうお酒開けますね」
律「ほぉ、古いものはボクは好きだぞ。オカルト的な逸話がたくさんありそうだからな」
浅「見覚えないな、また厄介事かぁ…」
蜜「ええ、楔ちゃん、開けて頂戴。」
怜「えっあ、うん…私の近くにお酒置かないでね?オネガイ!」
楠「あっお酒私にもくださいー。りんごジュースあるならそれで割って飲もうかなぁ」
蜜「ごめん、確認するけど、誰もこのテレビのこと分からないのね?」
幸「これは…!」
怜「あい どんと のう そしてどうしたんです?」
楠「家主さんの趣味なんじゃないんです?」
浅「幸なんか知ってるのか? 俺の趣味でこんなのは置かないぞ」
幸「これは…お兄様のものですね」※割りと大事な情報
怜「えっ…誰?」
楠「お兄さま?浅間さんじゃなくって?」
蜜「詳しく伺っていいかしら?職業柄どうしても気になってね…。」
桜「お兄さん?2人兄弟じゃないんですか」
楔「『鬼ころし』なのは申し訳ありませんが……注いでおきますね」鬼ころし飲ませる鬼畜がいた
鸞「私達にはお兄ちゃんがいるんだよ!」
蜜「兄弟じゃなくて姉妹って訊くべきよ、桜ちゃん」
幸「まあ言うなれば三人兄弟なわけです」
浅「そうだったのか…」
楠「へー。美人さん二人のお兄さんならきっとイケメンなんでしょうねぇ」
蜜「なるほど。しかし、お兄様のテレビが……急に現れたような感じでしたが。」
幸「急ですね。私が持ってきた覚えもないですし」
律「へぇ、2人だけじゃなかったのか…で?そのお兄さんとはどんな人…ではないだろうが、まぁどんな方だ?」
楠「お兄様の新婚祝とかじゃないんですか? それとも…危ないもの?」
蜜「……このテレビ、触っても大丈夫なものなんでしょうか?」
怜「怪しきものは調べる、これ大事」
桜「ちょっと触ってみたいかも…」
蜜「桜ちゃん、ちょっと待ってね。」
怜「ちょーっとまったそこのもふりにきた人、こっちで楽しくお祝いしましょうねー」
楔「……面白い番組、やるんでしょう?それを肴に大人しく飲みましょうよ」
楠「ま、いっか。とりあえず皆さん乾杯もまだですし乾杯しましょ?」
浅「肴にしなくていいぞ...」
桜「むー…まぁ後にしますか」
蜜「そうしましょ。そのテレビが点くなら話は別ですけど」
怜「グラスは既にこの右手に!」
蜜「さーて、じゃあ皆グラスに飲み物は入ってるかしら?」
怜「いぇーい!」
???「さて、今回も始まりました!ドレミリーグ!」
桜「おろ?」
???「本日のゲストはこちら!」
華扇「よろしくお願いしますね」
楔「私だけぐい呑みですみませんね。このお酒飲むならこれと決めていたので」
怜「…嫌な予感が!」
楠「おーこれですかー お二人のお熱いシーンが見れるんですね!!!」
桜「あ、包帯の人だ!」
律「んー…まぁとりあえず今度改めて聞くとして…む、映ったか…って、コレは…」
楔「誰です?」
怜「リモコン!リモコンはどこ!?あっあの暴力仙人!じゃなくて早く消してー!」
浅「ヨシ、ケセ」
???「ではでは、本日は何をしてくれるのでしょうか!」
桜「えー見ましょうよー!」
幸「えっと…リモコンはどこでしょう…」
桜PL:テレビの電源はどうなってます?GM:切れてます
楠「???」
???「おっとそこの女子(笑)見ようとすらしないとはどういうことだ!」
蜜「やっぱりね……そっちからもこっちを見えているのね。」NOメタ思考メタ会話でよろしくね
怜「へっ!?というかあなた誰!?」
浅「どうしようもない…な…」
楔PL:映っているのは華扇だけ? GM:華扇とうさ耳ですね
桜「電源切れてますよね…?どうなってるんだろう…」ってテレビの画面に触れる
GM:触れるなら天運でどうぞ
>長光、天運で判定
成功
>堕ちませんでした
楔「………コスプレ大会かなんかですか?」
桜「…?」
鸞「やっぱり入れるんだ…」
蜜乃PL:私に声をかけたのはうさ耳の…少女ですか?
GM:違います。うさ耳はずっと顔真っ赤にして俯いてます
楠「おー最近はたまに見るけど、コスプレもこうやってTVに出る時代になったのかー」
怜「神宮寺さん…きっと違うよ…?」
蜜「……着ぐるみのコスプレならいつでもやってあげるけどね」
律「なんだなんだ?またなにか起こるのか?」
楠「あれ?けどあの耳…生えてるの?」
蜜「この放送、私初めて見るんだけど、あなた達なにか知ってるの?」
浅「どうなってんだ…」テレビを触ります
蜜「ちょっと旦那さん! 迂闊すぎるわよ!」
鸞「ちょ、ちょっと!?」
>静機に天運で判定を要求
失敗
>テレビの中に落ちます
怜「えっ!?あっちょっと!」
浅「なっ...!?」
桜「あ、浅間さん!?」
楠「人が、TVに!?」
律「むっ…テレビの中に…?!」
楔「……見るからに怪しいのに触るからでしょうに」
怜「待たんかい元ヘタレイケメンー!!!彼女を一人にするつもりかー!!!」
楠「ちょ、ちょっと怜花ちゃん!」追いかけます
楔「そもそも、あのピンクは何者なんですか?」
蜜乃PL:落ちてる時の画面ってどんな感じで見えてますか?
GM:画面は真っ暗ですね
???「残念ですね…幻想郷に繋がっているというのに。みすみすチャンスを逃すとは」
蜜「幻想郷……ここじゃない世界のことね……少なくともそう聞こえるわ。」
楔「幻想郷へ行く道、教えて貰いましょうか」
幸「全く…調査もせずに行くとか人間は愚かですね」
律「幻想郷…か、へぇ…興味深いな」
蜜「楔ちゃん、結構積極的ね。」
楔「……花路兄さんに会えるなら何をしても構いませんよ、私は」
幸「待っててください。義弟を迎えに行ってきます」入ります
蜜「あなた達はいい加減行くのをやめなさい!幸さんに迷惑かかるでしょうに!」
楔「……その迷惑とやらよりも、私にとっては幻想郷に行くことが大事なだけです」
蜜「楔ちゃん…貴女…」
ときのなか
GM:幻想で振ってどうぞ
>静機、幻想で判定
失敗 チッ
朱鷺子「こんにちわ。死の狭間を彷徨うお兄さん?」
浅「.....死の狭間か」
朱鷺子「……今、何が聞きたいでしょう?1つだけなら答えてあげますが」※危険を晒すボーナス
浅「.....今まで俺が巻き込まれた事の大本、それが気になっていることだ」
朱鷺子「葉庭楓、徳川、アリス・マーガトロイド」※大事な情報ですよ
朱鷺子「あなたに、幸あらんことを」
幸「大丈夫?捕まって!戻るわよ!」
浅「幸か、すまない…」
朱鷺子「私の仕事は今はこれでおしまい。願わくば、見える道の最善を進んでくれることを」
浅間邸
蜜「……鸞ちゃん、大丈夫?……って、ちゃんづけはおかしいわね、ごめんなさい。」
幸「名前を間違えるなんて更年期障害ですか?」
蜜「幸さんは信頼してるわよ。むしろ新婚の奥さんの方を気遣ったのよ」
怜「幸さんありがとうございます」
桜「幸さんありがとうございますー」
楠「あっいつの間にか。なにか夢の様な何かを見たような…」
律「お、皆戻ってきたか…一体何があったのだ?」
怜(あっとっとー…まぁいいか、姉妹だからこんがらがるし)
浅「......ッ、危なかったな、すまない」
楔「……これが……幻想郷へ繋がって……」
蜜「旦那が異世界に堕ちたなんて、新婚早々洒落にならないわよ…」
楠「異世界…?なんなの…いったい…」
楔PL:テレビはまだある?もうない? GM:あります
桜PL:写真撮ります 楔PL:テレビはまだ付いてる? GM:付いていません
>撮影術で判定
成功
>鸞がいません。写真には映っていますが
蜜「……えっ。鸞さん……さっきまで居たはずなのに」
浅「....鸞はどこだ、鸞!!!」
桜「あれ…鸞さんいない…?」
幸「…鸞?」
怜「…テレビに入っていった姿とか、誰かみた?」
楠「ちょっと、えっなに?人がいなくなるなんてどういうことなの」
楔「……あのピンク髪……アレが……?」
蜜乃PL:記憶術で鸞さんの行動思い出せますか? GM:どうぞ
>記憶術で判定
失敗
>覚えてません
蜜「ダメよ…見逃してる…。幸さんに更年期障害と言われても仕方ない腑抜けっぷりだわ…。ごめんなさい……。」
楔(テレビの前でテレビをじっと睨んでます)
桜「鸞さーん、どこですかー?」
幸「まあそのうち帰ってくるでしょう」
怜「桜さんがカメラで撮った写真を確認したいです」
桜「あ、見ます?はい」
>九野、情報分析で判定
成功
>違和感は感じられません
浅「鸞なら大丈夫だと思いたいが…・」
楠「…そうよね、消えるわけないものね。どこかに行っただけよね…」
律「正直何が起こっているのかがよく解らない…まさかこんな所で巻き込まれるとはね…」
怜「ごめんね、ちょっと気になることがあるから…」
楔「……幻想郷……」
蜜「でも、あの子。静機さんが落ちた時にあんなびっくりしてたのよ!」
楔PL:付かないものかとテレビをガンガンと叩きます
>テレビは壊れます
怜「…おかしい所は何も無い、か…ん?なんか音が聞こえる?」
楠「で、でも!それ以外にどうやって説明ができるんですか!」
楔「……チッ、逃げられましたか」
怜「あら~、なんかテレビが壊れていらっしゃる…」
桜「あれ…テレビつかなくなっちゃいましたね?」
怜「どうするのさこれ…手がかりになりそうも無いゴミになっちゃってるし…」
楔「……あのミミズクが言っていた仙人……あのピンク髪……同じ……?」
律「むぅ…ダメだな、普通の壊れ方じゃないようだ」
蜜「修繕は私の得意どころだけど、これはなんか違うものみたいね」
楔「……ピンク髪の包帯を巻いた仙人……アレが花路兄さんを……?」
怜「…だめだね、壊れ方が違う。修理どうこうの話じゃない」
浅「鸞のことだ呼べば、すぐに来るはず…」
楔(壊れたテレビの前で壊れたラジオのようにブツブツ呟いています)
蜜「……ちょっと皆、ごめん、落ち着いてちょっと話を整理しましょうか。そこの幻想に導かれそうな楔ちゃんも」
浅「鸞、戻ってこい、鸞!!!」
楠「まだ乾杯もしてないのに、出て行くなんて…やっぱり迷惑だったのかなぁ…」
楔「……あの女が……花路兄さんを……」
蜜「…私みたいに、流子が行方不明になったり、徹が死んだりするようなことをあなた達に味わってほしくないから。」
怜「…玖栞さーん?もーし?私の声聞こえてるー?」(って言いながら目の前で手を振ります)
楔「……何です?」
怜「すっごく怖い顔しながら独り言行ってたから…大丈夫?」
>静機に人脈での判定を要求
成功
鸞「どうしたの?」
浅「鸞!!どこに行ってたんだ!」
怜「うわっふぁ!!!?!??びっくりしたぁ!!!」
鸞「…えっと…ちょっとね」
蜜「鸞さん……、憔悴してない、大丈夫?」
楔「……お手洗い行ってたとかじゃないんですか?」
楠「ああよかった…」
桜「あ、戻ってきてる。おかえりなさいー」
鸞「あの鳥もどき何を言ったんだ…」
楠「とりあえず!まだ乾杯もできてないですし!乾杯から仕切り直ししましょうよ!」
律「騒ぎを起こした元が戻ってきたか…とりあえずコレで収束すればいいけど…」
楔「……もう疲れました」(勝手にお酒手酌して飲みます)
浅「鸞、何があった、」
鸞「なにもないよ。強いて言うならもっと愛して欲しいかな?」
桜「全員戻ったし、一件落着ですね!」
浅「もっとか....二人きりならな」何か攻めてるぞヘタレが
鸞「えっ…う、うん…」
蜜「………静機さん、私達もうちょっとしたらお暇しますし、ちょっと二人でゆっくりしてくださいな」
楔「……私も花路兄さんに会えたら……ふふふふふ……」
怜「…玖栞さーん?ちょっとー?酔ってないよねー!!??」
楔「失礼な、まだ三杯しか飲んでませんよ」
蜜「平和な時間を存分に堪能してください。それを盛り上げられればよかったですけど。」
怜「…リットルに換算して?」
楔「……今飲んだ分で400mLですね」
蜜「ちょっと流石に、この状況じゃ私達が居てはお邪魔でしょうし。」
楠「あれ、なんか居づらい雰囲気?」
怜「あーもう!玖栞さん、あなたの家に強制連行!神宮寺先輩、お手伝いお願いできます?」
幸「ふぅ…少し妹にあてられたので散歩してきますね」
蜜「私達もお暇するわよ。皆ちょっと撤収撤収!!お祝いはちゃんとそこのテーブルに固めて。」
桜「あれ?皆さんどこ行くんですか?」(きょとん
怜「まだ呑むんだったら一緒に付き合うから!ほら、長光さんも一緒に来る!!」
楠「いいけど…バイクないからタクシーね 呼んでおきましょう」
蜜「怜花ちゃんごめん、任せるわよ-!律果さん、ごめん、この後付き合って頂戴。」
楔「……ああ、お酒ならまだ家にあるので取りに行きましょう」
桜「九野さん引っ張らないで!ひええええー」ズルズル
律「謎のテレビ、そして幻想郷…今回のも今までのオカルトの一部だとは思うけど…だーめだ、事象が少なすぎる…」
浅「み、皆...」
蜜「浅間さん!!!」
浅「な、なんだ」
蜜「…ちゃんと、鸞さんのそばに居てあげてね。」
楠「お邪魔しましたー。浅間さん、泣かしちゃダメですよー?」
浅「言われなくても分ってるさ、心配ご無用だ」
怜「ええい、もう!そこのイケメンは爆発でもしてろ!あー腕重い!ほら、引き摺られてばっかりじゃなくてちゃんと立って歩いて、長光さん!」
楔「吸血鬼ならよっぽどじゃないと死なないでしょうに」
蜜「楔ちゃん!一言余計よ!」
怜「それじゃ、お邪魔しましたー!」
楔「ええええすみませんね。何せ私、普段だだっ広い一軒家で一人飲みしているもので」
浅「皆ありがとうな。」
桜「浅間さんお幸せに~」(ズルズル
楔「……ああ、『鬼ころし』と『鬼たいじ』は置いておきますからお好きにどうぞ」
鸞「いやだからまだ飲めないんだって…」
怜「神宮寺先輩!タクシー捕まえれました!?」
律「そうだな…とりあえず何かが起きても一人では動くな、誰かに相談してから考えることだな」
蜜「律果ちゃん、ちょっと私に付き合って。ちょっと今から特殊な事しに行くから。」
律「あぁ…情報のことかな?分かった、付き合うよ」
楔「……あー……花路兄さん……」
楠「あーもう少し待っててね?前まで来てもらうようにいったから…あっ来たみたいよ」
怜「よっしゃ、ほら、玖栞さん乗る!神宮寺先輩、これからどうします?一緒に来ます?」
楠「お酒を注いだのにまだ飲んでないのよ?それにイロイロと話したいこともあるしもちろん行くわよ」
怜「長光さんは…えーっと、お好きにどうぞ?」(あっ嫌な予感パート2…)
楔「……もしこの後するならまだゴムは付けた方が……うぐ……胃が……」何か言ってるぞ
桜「私はお酒飲めないですからねぇ…」
楔「……すみませんねぇ!宅飲みばかりしてて!そりゃあ花路兄さんがいた時はもうちょっと…もうちょっと……」
怜「あーはいはい、愚痴なら後でいくらでも聞いてあげるから!じゃあ長光さんとはここでお別れかな?じゃあねー!お元気でー!」
桜「さよーならー」手振りながら
蜜「頼むわよ。それじゃあ最後に。静機さん、お騒がせしました!鸞さん、たっぷり幸せになってね! よしじゃあ律果さん、行きましょう。」
浅「鸞、心配したぞ....、もう離れないでくれよ、ずっとな」鸞を抱きしめます
鸞「お姉ちゃんに見せつけていく」ドヤ
浅「い、いかなくていいだろ」
鸞「え~!?こういうのは見せつけて壁を壊すものなの!だからもっと!」
感想:予想以上にサブイベントこなした感じになりました。情報としてかなり質が高く、わかりやすいヒントがそこかしこに埋まっていると思います。
蘇我さんには兄がいるというのもさらっと流れてますが結構大事なヒントですね。
ドレミリーグ!は結局第1回(シナリオ)は放映されませんでしたが、2回目は放映されています。ゲストも変わっていますね。
色々と大事なイベントをたくさんこなしていますが、番外編とはいえ人多すぎやしませんかね。
軽いシナリオ一つこなした感じの編集疲れもあります…
まあ大筋をなぞるならばひたすら浅間くんと鸞ちゃんがいちゃいちゃするだけですよねw
最後の挿絵は安定のち~ずdeはっぴぃさんに書いてもらいました。
お姉ちゃんかわいそう…じゃないですね。もう完全に親の顔してます
時系列:ドレミリーグ! 後
タイトル:前向きになるために
登場人物:寶来蜜乃 星風律果 九野怜花
脚注:散々上の番外編で言ってた後でよろしくの内容
萃村市市外にある蜜乃所有の小屋
蜜「私の隠し部屋って言うには不適切よね、ここ。まあ、電波とか基本届かないし、電気系統も外のガソリンエンジンで発電機ぶん回している…まあ強いていうなら小屋だけど、ここ」
蜜「冷蔵庫もガスコンロもあるし、エアコンもあるわよ!」
律「まぁ、悪くはないよ。怪しい実験小屋や秘密基地って雰囲気するし。好きな方かな」
蜜「まあ本来、話すのに使うための資料とか用意すべきだけどね」
蜜「だもんで、ここに貴女を連れて来たってことはちょっと話が長くなるかも、というのも一つの理由なのよね」
蜜「それは先に謝っとくし、もし何か用事があるなら今からでも貴女を家に送るわ」
律「簡単な生活なら出来るってことか、小屋暮らしも少しいいな 長くなる、か…別にボクは何か仕事があるってわけでもないからね、大丈夫だよ」
蜜「まあ私も近々ここは引き払おうか迷ってたから、貴女が気に入ったならシェルターみたいに使うのも有りかもね。外界とはほぼ断絶してる場所だから、ここは」
律「へぇ、それは嬉しいな、オカルト儀式がかなり試せそうだ 電気代が少し気になるとこだけど」
蜜「電気代はガソリン代で賄えるわね。発動機があるから。アレだったらちょっと投資分を家賃という形でもらうかもしれないけど」
蜜「さて、本題に入りましょう。さっきのドレミリーグ!って番組、もそうだけど……私達の身の回りでは色々な怪奇が巻き起こってるわ。私はそれが原因でこの街に呼ばれてきたの」
律「ふむ、そうだな…とりあえず、何から聞きたいのかな?ボクもそんなに多くを知っているわけでもないけれど」
蜜「そして先日、私を呼んだ二人が相次いでいなくなった。一人は失血死、もう一人は謎の失踪」
蜜「失血死したのは、風月堂のアルバイトをしていた地瀬くん。失踪したのは風月堂の主人だった風月…流子」
蜜「私は二人から色々と事情を聞いてたわ。その途中で私も事件に巻き込まれた。Bっていう子を海辺で追い詰めた時かしら。貴女もあの時現場にいたわよね」
蜜「貴女、それ以外に他に巻き込まれた事件ってある?それか見聞きしたものがあるかどうか?」
律「地瀬……そう、か…助からなかったか…もう少し、ボクが素早い判断が出来ていれば… そういえば流子さんは…あの時、サーカス小屋で見てからは確かに、見ないな…」
蜜「……流子がサーカス小屋に…?おかしいわね、あの子そんな予定ある日はなかったはず。……ああ、一番ややこしい話をしてなかったわね」
蜜「私はさっきも言ったけど、寶来蜜乃というの。地瀬とは縁戚で昔からの馴染みよ。流子とはずいぶん長い仕事仲間なの」
蜜「流子の謎はちょっと今ので解りかけたわね。あの子実は相当今回の異変で精神にガタが来てたの」
蜜「あの子は仕事の性質上、黙って仕事をキャンセルすることはほぼありえない。そのサーカスの話は聞いてないし、その後彼女と音信不通になったから…。今後あの子と出会った時がほんとうに怖いわね」
蜜「他になにか知らない?私が知ってるのは…」
律「なるほどな…二人のことを特に強く聞いてくる理由が分かったよ あの時見た限り、外見的には問題はなかったように見えたが…そうか、かなりやられていたのか…」
蜜「ごめんね…私の、そう……愛した、二人だから…。今も愛してるけど」
蜜「愛してても流子とは今は会いたくないけどね!」
律「よく分からない関係だな…二人に関すること、か…そう、だな…一番はっきりしてるのは地瀬さんが何故亡くなられたか、だな…簡単に言うと死因か」
蜜「あー…それは怜花ちゃんあら聞いてるの。銃傷による失血死ね。最後、病院の一室の中で、室内から撃たれたようだった、って」
律「そうか…ならば襲撃した一派の名前は聞いているかな?」
蜜「あの子と、後は火焔さんやF君が看取ってくれたって。襲撃した一派は聞いてないわ」
律「病院内ですら襲うか…非道だな。確か…そうだな、02とか言ったかな?そんな集団がこの前ボク達を襲ったのだ。それで……」
蜜「ええ」
律「そしてそれを束ねているのは輝夜なる人…かは分からないがそんな名前らしい。襲撃してきた一派の情報はこんなところだ」
蜜「……そう。じゃあ先にこれまでのあらましをもう一度確認するわね。地瀬が遺したノートがあるの」※だからそういうのは先にGMに言ってくれ…
蜜「風月堂の面々がこれまで関わった異変に関することを客観的にも主観的にも記録してるわ。ふうちゃんも風月堂で働いてたし、彼女のことも少しだけ書いてるわ」
蜜「貴女は信頼できる。一応見て頂戴」
(PL註:内容は博物館・ドレミリーグ!以外の9つのセッションのあらましなどを風月堂関連のPC視点でまとめたものです)いやだから先にGMにですね…
蜜「これ以外に、貴女が体験した異変があったら教えて欲しいの」
蜜「大学で幸さんが暴れた話は……もしかしたら知ってるかもしれないけど……」
律「ノート、か…情報を纏めて整理することは大切だからな…。コレは…そう、だな…学校での事件以外は大体ボクも巻き込まれていたな」
蜜「まあ私達も貴女の事は気になってたわ。流子が一度相談したがってたから…。その前にあの子の魂みたいなもんだった風月堂ごと破滅させられちゃったけど」
律「ふむ…博物館の時のことと…当たり前だが、この前の夢の世界のことは記されていないな…」
蜜「…その2つ、明確に思い出せない?恐らくどっちも幻想郷につながるはず」
律「博物館の時のことは…うぅ、す、少し曖昧だけど…夢の世界のことだったら覚えてることは多いかな」
蜜「逆に、私達が関わっているので、幻想郷につながってるとすれば…流子が再起不能になりかけた顔面を爆破された時だけど、あの時はそばに貴女が居たから、私より貴女のほうが詳しいはず」※がっつり爆破はされていません
蜜「……あなた、まさか流子と同じようにトラウマを負ったりしてない?」
律「あの時の役所の出来事は……あの、吸血鬼の妹が関わっていた。それは確かだ。え、あ、い、いや…そんなことはない、ですよ…うん」
蜜乃PL:今の律果ちゃんの言葉の動揺を細かく察知できないか判定
>心理学で判定
失敗
蜜「……。一応、念の為に言っておくとね」
蜜「流子はもうちょっとで復帰できるところまで精神回復させてたの。私ができるのはほぼ民間療法みたいなものだけどね」
律「…カウンセリングを受けるだけでも、大きく変わってくるからな」
蜜「まあ着ぐるみ療法とハグ療法ってやつよ、流子は自分の思いがけない非日常を浴び続けてたからね。日常と繋がりつつ、吐き出し口を別の非日常で確保するって感じの」
蜜「貴女にもしてあげたいけど、あんまり拒否されると、ぶっちゃけ辛いかな-。さっきみたいにおもむろに抱くぐらい私が勇気と覚悟持たないとダメみたい」
律「なるほどな…溜め込むばかりではいつか確実に押しつぶされるからな う、うううん…」
蜜(…あれ、これチャンスかも? どうしよっかな? 後でこそっと襲っちゃおうかしら)
蜜「ちなみに、博物館と夢の…ドレミリーグ?その話は割と纏められそう?」
律「博物館は…かなり曖昧なところが多いけど…夢の話だったら大体纏められるよ」
蜜「お願いしていいかしら。疑問に思った点は私から聞くから。あと葉庭…ふうちゃんのことも」
蜜「後、もう一つ我儘なのだけど、流子が居たサーカス小屋での話もうちょっとあとで詳しく訊かせて?流子の行方は…もうそれはいいのだけど、今生きている人にとって貴女が重要な話を聞いてないか、それが気になるの」
律「ああ、分かった、出来るだけ纏めてみるよ。むしろ聞いてくれたほうが思い出しやすい部分があるかな。楓さん、か…あの人は謎が多すぎる、殆どが分からないんだ…」
蜜「いっぱいお願いするから、その代わりにここを好きに使ってくれていいわ」
蜜「ふうちゃんの日常は多分風月堂で生計を営んでた彼らのほうが詳しいわね。肝心の二人が居なくなっちゃったけど」
律「サーカス小屋、か…うーん、確か…教授と名乗る人やその助手が居たかな?それと02一派と対立する仙人の方が居たはず」
蜜「あ、やめて、迂闊に人の名前を聞くと変なイメージがこびりついちゃう。それよりももっと大事な話がなかった?」
蜜「……まあ、私は部外者だから、聞けない話は聞かないけど。言える話があれば言って欲しいなってねだってるだけで…」
律「大事な話、か…んー……そうだ、あの中は平行世界や可能性世界を呼び出す場所、と言っていたな…」
蜜「へ、平行世界?!……あ、だめだ、素っ頓狂な声出しっちゃった…恥ずかしい」
律「あぁ、教授がそんなことを言っていた気がする」
蜜「あまり名前出さないで…。そうかぁ、平行世界かぁ…。徹からなんかそんな話を聞いたことはあるわね。彼のはあくまで私達の物理世界の話に収まることだけど」
蜜「まあ私達も、もしこうやって会う時間が違ってたら、同じ会話の様で違う印象を持つような内容を取り交わしてたかもしれないしね」
律「おっと、すまないな、どうも言ってしまうな… …ありえた世界、か…」
蜜「ヘタすれば、秒単位で世界は分岐し続けると聞くわ。私達の瑣末な動きすら世界を変革し得る、とも」
蜜「総合科学学部ってこんなトンデモ理論ひねくってるの?って聞いた当時はびっくりしたもんだけどね」
律「極端に言えば、今この指をちょっと動かしただけでも変わるのだからな、それこそ無限に近い可能性がある」
蜜「そうそう。それで思い切って言うけど、私霊感あるってこと言ったっけ?人並みよりちょい強い程度だけど」
律「へぇ、霊感が…それはオカルト的にはちょっと羨ましいな」
蜜「占いにはちょっと使ってるわね。この前の海辺の事件でも霊感があったせいで事態把握はスムーズにできたけど」
蜜「まあ、あんまいいもんじゃないわよ。棲む世界がちょいと違いすぎるし、ことわり(理)も大きく違うわ」
律「一体どんな修羅場を潜ってきたのかは聞かないでおくよ 海辺…ああ、アレか…確かにあの事件には霊が深く関わっていたからな」
律「そのことわりに触れてみたくなるのがオカルト研究者のサガなんだよねぇ…危ないとはわかってるけどどうしても、ね」
蜜「貴女は研究者だから……あくまでこれは一般人の怖がりの意見で申し訳ないけど、あまり深みにはまりすぎないようにね?覗き込んだ深淵はいつだって私達へ歩み寄ってくるから」
蜜「そうねー。危険覚悟で分析してくれるなら、ありがたいわ。泣きながらでもすがらなきゃいけないものってあるから………どうしてもね」
律「深淵を覗きこむ時、また覗かれている、か…そうだな、気をつけておくよ っと…来訪者かね」
怜「すいませーん!蜜乃さんと星風さんいるー?おーい!!」 ドンドンドン
蜜「あーちょうど、深淵の深みにハマった子が来たわ。はっきりそう言っていいか悩むけど」
蜜「怜花ちゃん入ってー。エアコンガンガン効かせたから。お着替えしましょー。タク代は後でねー」
怜「お着替えは遠慮したいでーす、けどお邪魔しまーす」
蜜「ちょうどいい狐の着ぐるみができたのよ!絶対似合うわ!!」
怜「おぉぅ、なんかすっごく張り切っていらっしゃる…じゃなくて、私は星風さんに用があって来たのです!」
蜜「これちゃんと顔も出るし!尻尾と耳も違和感なく作ってみたの!最悪巨大狐が寝そべってるように見え!…あらつれないのね」
律「おっと…キミは確か…怜花さんだったかな? …蜜乃さんが何かすごく生き生きし始めたな…」
怜「蜜乃さん、落ち着きましょ?話が済んだら時間が来るまでお付き合いしますから…ね?」
蜜「いやほら、律果ちゃんも混ぜたかったのよ。しんどいことばっかじゃ、やでしょ?」
律「ボクに用があるといったが、何だい?貴女も情報が欲しいのかい?」
怜「あーっとっとー…えーっと、星風さん。実はあの、ドレミリーグだっけ?の時に、その…あんな所に行ってしまうような選択肢にしてしまったじゃないですか」
律「…あー、えー、あー…それは…こちらも何というかそちらの選択肢を潰してしまったから…お互い様、ですよ…」
怜「そのお詫びも兼ねて…あなたがよかったらですが、その…一緒に、ショッピングにでも、行きませんか?」
律「ふぇっ …え、あ、え…あう、ええと…」
怜「…無理に、とはいいません。別にショッピングに限った話でもありません。どこか、あなたが気分を安らげる場所にでも、行きたいなーっと思っているだけです」
蜜「行きましょうよ。女の子はそういうのを楽しむ時間が大事だわ」
怜「…駄目、ですか?」
律「あぅあぅ…わ、わかった、行きます…です。誘ってくれてありがとうございますです…」
蜜「律果ちゃんアレね、凄い可愛らしいわね。さっきまでの堅い顔とは大違い」
怜「わーい!じゃあ何時頃行く?私しばらくは暇だからいつでもいいよー!」ギューッって抱きつきに行きます
律「けどボク、そういうのにすごく疎くて…迷惑掛けてしまうかもしれないのが少し…」
蜜「いいわよ。まああれだったら買い物行くときあたしの服貸すわよ?サイズ大体合うだろうし」
律「ふひえぇ!?う、うあう…ぼ、ボクもオカルト研究以外には特に何もしてないので暇といえば暇…です、が」
怜「えっそなの?じゃあ明日か明後日に行っちゃう?」
蜜「もう明日行っちゃいなさいよ。善は急げよ。お風呂沸かすわよ-!」
蜜「あっ、とりあえず律果ちゃん、要点だけ急いでまとめておいて。その間に全部用意できるのするから。怜花ちゃん手伝って-。お泊り会よー!」
怜「なんやて!?パジャマが無いけどいいのカナ?カナ?まあいっかー!」
蜜「あはははは!パジャマならこの着ぐるみがあるわよ-!試着するのだー!可愛い怜花ちゃんのかわいい姿を見させて!全身もふらせてー!!」
蜜「あ、でも尻尾と耳は触らないわよ?絶対に」
怜「その着ぐるみは…マズイ!私は逃げるぞー!」
律「あ、、はい、纏めておく…よ…ってお泊り会?!…も、もうどうにでもなれぇ!」
怜「…寝てるときなら、大丈夫ですよ?」
蜜「あ、でも本当に一度着てみてね?割とまじめに必要になるかもしれないから、これ。かなりリアルに作ったつもりなんだから!」
怜「と言われても拒絶感には逆らえないのだ!星風さん出来れば手伝って!」
律「話してた時は結構硬い人だと思ってたけど、怜花さん来た途端に急にはっちゃけ始めたな… て、手伝うって何をだい?」
蜜「怜花ちゃんを捕まえるのよ!うがー!」
怜「…蜜乃さんを押さえる手伝い?」
律「えっえっえっ…ど、どどどっちをォ!?」
蜜「……ええい怜花ちゃん!擬態の仕方を増やしときなさい!」
怜「それで擬態したくありません!なんか着せ替え人形になりそうですから!ぷりーずへるぷみー!!!」
蜜「ちゃんと貴女の肢体を包み込みつつ狐らしいしなやかさも出るようにお姉さん頑張ったのよ!大丈夫!これだけだから!これだけだから!」
怜「悪党みたいないい方しないでください!それ最近聞いたことあります!どうせこの先別のもの着せようとしてくるんでしょ!?私知ってるんですから!!」
律「とと、とりあえず、どっちも落ち着いて!ゆっくり話しあおうよ…ね?」
蜜「平和になって貴女が元に戻ったらウサギとか似合い…ちょっと何言わせてんのよ!バニーガールの衣装とか似合いそうだなんて思ってないわよ!! 」
怜「欲望が口に出てる、すっごく怖い!今落ち着いたらまず間違いなく着させられるからー!」
蜜「…ってまあ、そうね。収集つかないわね。まあとりあえずお風呂入るわー。アレだったら私が一度着てみるから」
怜「とっとっとー…自分から着ていくのか…まあいってらっしゃいませですー」
蜜「まあそのへんもちょっと気にしてるのよ。幻想郷の知識や深淵の知識ならいいけど、サ。体に出るのって女の子からしたら嫌な時あるじゃない?ただでさえ色目で見られることあるんだから」
律「あぁ、落ち着いた、良かった…少し狂気の片鱗が見えてて怖かったな」
蜜「あははは。人間と魔物と亡霊と狂人。本当に怖いのはどれになるのかしら、ねえ…」
怜「あ、あはは…もう大学で散々周りに見られまくってますから…はぁ。星風さん、さっきの蜜乃さんとのおっかけっこでどこか怪我とかしてませんよね?」
蜜「まあ、お風呂入ってくるわ。あと、怜花ちゃん、寝てても貴女の尻尾を闇雲に触らないわよ? 貴女が着ぐるみ着たら、そのしなやかな体を抱きたくなるけど」
怜「なーんだ、聞こえてたんじゃないですか。別に蜜乃さんでしたら私は構わないんですけどねー…でも耳だけに抑えてほしいとは思ってますけど」
律「あ、うん、ボクは大丈夫だけど…怜花さんも大丈夫?その…いまので尻尾に埃ついてないか、とか…」
怜「私は大丈夫、大丈夫だけど…す、水分が欲しいかなーって…ハァッ、ハァッ…」
蜜「後で律果ちゃんにも話しときなさい、尻尾を触られた時の感じとか、そういうの。律果ちゃんもまとめといて。伝聞する限り、それも幻想郷だとたまにあるって話だから…。お互いもっと詳しくなっておいてね…。いざって時思考停止するほうが怖いわよ…。あ、水は冷蔵庫の中のペットボトルのみね。20Lぐらい備蓄あるはずだけど」だからどこで聞いたんだよ
怜「面倒な話は苦手なんですけど!!んもう…水道水があるならそれのほうがいいんですけど」
蜜「ここ電動機発電をしてるぐらいだからろくなインフラ無いわよ? 携帯電話も電波ほぼ通らないから。だから事前に場所教えて合流ってことにしたでしょ?」
怜「な、なるほどぉ…ではいただきますです?なんか変な表現だけども」
蜜「まあだもんで、明日は送ってくわ。仕事入ったらごめんね。遅くなると響くからもうさっさとお風呂入るわね。遊び道具も多少あるけど、夜更かしはダメよぉ?」
怜「嫌な予感、本日パート3!星風さん、早めに布団に入りましょう?ね!?」
蜜「寝こみ襲う趣味はないわよ-!やるなら正々堂々とやるわ-!」
律「あ、あぁ、確かに夜更かしすると何か考えたくもないことをされるような気がする…寝たほうがいいかもな…」
怜「早く風呂に入ってー!!んもう…んじゃ、準備しに行きますか」
律「準備…か、どういったものを用意すればいいんだろう…」
怜「んー…ついてきて?私が色々教えてあげるから。…勝手に使っていいものかと思うけど、まあ、多分いいよね!!」
律「う、うん…ありがとう…」
怜「いいのいいの!さーって、明日、楽しみにしておくね!」
律「あ、うん…楽しみだ…です」
怜「本当の君は、どっち?」
律「え…?本当の、って…?」
怜「なんか違和感を感じたから、無理してるのかなーって…まぁ別に私に本当の姿を見せる必要なんてないんだけどねー」
怜「うん!何でもない!ほら、いこいこ?」
律「……うん、一緒に行こう…ね」
感想:濃厚な百合を見せつけられてお腹いっぱいです。
律果ちゃんの可愛い一面を見れて私は嬉しいですね。蜜乃さんも怜花さんも律果ちゃんもそうなんですが、”その時不思議なことが起こった”って言うのは基本的にはNGなんですよ。
バッドステータスを自分から背負っていくようなドMならいいんですがそれ以外だとちょっと設定に無理が出てきてしまうので、やめてほしいですね。
序盤ならいいんですがもう中盤なので私の実力だともう設定を拾えなくて…
まあそれは置いておいて、何というか甘々ですよね。怜花ちゃんと律果ちゃん。
蜜乃さんが日に日に百合でよくあるかませ友人ポジションになっていくのが悲しいです。
健全でエロエロな不純異性交遊を見たいんですが不純同姓交遊しかないのはなんでなのでしょう…
時系列:ドレミリーグ! 後
勝手につけたタイトル:律果ちゃん可愛い!絵で見たいです(特定の何処かに発信)
登場人物:星風律果 九野怜花 寶来蜜乃
脚注:上の番外編の続きだと思います
商店街と住宅地をつなぐ道
蜜「で、どこに行くんだっけ?」
怜「商店街の近くまで送ってくれたら、後は歩いていけますのでそこでー」
蜜「市外なら詳しいけど、萃村市市内だったらちょっとぼやっとしてるからねえ、私。……ああ、了解。今度教えてね、そのお店」
怜「行き当たりばったり感が強いんだけどナー…星風さん、今日は思いっきり楽しんじゃいましょうね!」
律「むぅ、やっぱり行くの…?…誰かと買い物に行ったことなんて全然ないから勝手が分からないぞ…」
蜜「そういや市内で新しいカフェが出来るような噂を聞いてたけど、あれどこだったかしら。もし途中でわかったら、二人でいってみたらいいんじゃないかしら」
怜「だーいじょうぶ!こういうのは慣れなんだから!っとー、カフェかー…わかりました、探してみます」
蜜「律果ちゃんが心細いなら、共通の友人でも誘えばいいじゃない。確か…ゆかりさんだっけ?」
蜜「…でもそういう誘い方すると、怜花ちゃんに失礼ね。律果ちゃん、今日は怜花ちゃんにたっぷり甘えちゃいなさいよ。彼女服のセンスかなりイイわよ」
怜「甘えられる事が前提になっている!まあ大丈夫ですけれども」
律「服なんて白衣くらいしか持ってないからな…自分に似合ってるとかはさっぱりだ…その点を任せればいいのかな?うーん…」裸白衣っていいと思いません?下セカの氷菓さんみたいな
蜜「まあこういうのって勝手とか法則があるもんじゃないわよ。お互いに興味が持ちあえればそれが最高なの。まあいろいろ試してみたら?新しい化学式でも見つかるかもしれないわよ」
怜「バリエーション、増やそう!…んむ?どうやらそろそろ着きそう?何か景色がそれっぽいけど」
蜜「あー、そういやなんか街中で自動車レースやってたんだっけ?ここ凄いヘアピンね」
怜「何だこのカーブシュゴォイ」
蜜「ここ越えればもうすぐね。後ろからストーキングしてじっと見てあげたいけど、仕事入っちゃったからねー。残念だわ」
律「ただの買い物だというのに人と一緒にするとなるとここまで緊張するものなのか…うわっ、ゆらゆらする」
怜「不穏な言葉が聞こえた気がしたけど気のせいって事に…うわったた」
蜜「むう、キツイわね。アクセル踏んで加速で安定させてるつもりが…。徐行で行くわよ」
怜「お、お願いします…うわぁ身体が左右にぐわんって」
律「い、色々と恐ろしい…」
蜜「えーっと、もうそろそろかな、そこの交差点でいいかしら。丁度、赤信号になりそうだし」
怜「あぅぁぅ、なんか変な感じが残ってる…けど、そうですね。ここで降ります」
蜜「まあ、怜花ちゃんには言ってあるけど、好みの服がなかったら私に言ってね。作ってあげるから。…とはいえ、いい出会いがある方がいいわね。そのほうがより大切になるから」
律「うー、平衡感覚が… あ、はい、ありがとう、です」
蜜「忘れ物はなーい?」
怜「大丈夫でーす。蜜乃さん、送ってくれてありがとうございました!さーって、星風さん、いこ?」
蜜「楽しんできてねー。そしてまた会いましょ」
怜「はい、お互いいつも通りの状態で」
律「また知りたい情報とかがあれば言ってください、やっぱりそう多く知ってるわけではないけれど。あぁ、怜花さん、行こうか」
蜜「あ、着ぐるみは家に送っとくから、なんかあったら使ってね?」
怜「送ってくれなくていいです!着る予定ないです!」
蜜「そういや昨日の事件で重要な事伝え忘れたわね。まあ無粋になるでしょうからまた今度言うことにするわ」
蜜「それじゃあね。怜花ちゃん、着たら写メよろしくね!!」
蜜(まあ、喋った覚えのない私の年齢の話を初対面の幸さんやあの謎のテレビの住人が知ってた…なんて、半ば憶測で言うにはさすがに無粋すぎるわね。)
怜「着ません!絶対に!んもう…気を取り直して、ごーごーれっつごー!」
蜜乃PL:ということで、信号が切り替わってこのまま去ります。
律「あ、ち、ちょっと怜花さん、歩くの速いって…!」
律(どうして怜花さんにこうもきぐるみを着せようとしてるんだろう、謎だ。)
怜「えっあっとっと…ごめんごめん、じゃあ、行こっか」
商店街の洋服屋
怜「やっぱりいつみても色んなのがあるなーここ」
律「わぁ、怜花さんの言うとおり何か色々とあるな…」
怜「あんまり離れちゃ駄目だよ?迷子になっちゃうから…うーん、まずはここからかなっとー」
律「分かってるよ、でも子供扱いはちょっとひどいぞ。……っと、ここは…?」
怜「そんな扱いじゃないんだけどなー、よく人の波にのまれる人多いし……あぁ、ここは私がよく行く洋服屋さん。種類が一杯あって、気に入るのがあるかも?って思って」
律「え、あ…ご、ごめん…間違われること、多いから…服屋か…服専門の店に来るのはかなり久々な気がするな」
怜「そう取っちゃうような言葉を言っちゃったのはごめんなさいだけど、もう少し外出ようよー…んーそうだな、星風さん、何か好きな色とかはあります?」
怜「ないなら勝手に選んじゃうけど…どう?」
律「基本的にネットの通販で済ましちゃうから外にでる機会がオカルトの探求くらいしか… 色か、そうだな…深い青、とかかな?夜の空の色、みたいな…」
怜「フィールドワークばっかりの先輩を見てるからかなんか新鮮味がある…えーっと、青の濃い目かー…ちょっと待ってね、探してみる」※ゆかりさんのことだと思われ
律「昔はボクも結構外に出てオカルト探求してたものだけど、ネットが便利になりすぎちゃってね… あ、探させてしまってごめんなさい…」
怜「時代の流れってスゴーイ。えーっと、えーっと…このカーディガンとかはどうかな?少し大きめな感じだけど、色がそれっぽいと思うんだけども」
律「便利な世になったものだよ、ホント。それでもオカルト的話は途絶えないってのが凄いね。うん、探究心がそそるよ。 んー…丈が大きいのは白衣で慣れてるけど…ボクに合ってるかどうかかどうにも…色はこんな感じの想像してましたので大丈夫、ありがとう」
怜「不思議はどこにでもあるってねー。うーんむ、試着してみる?そこに試着室あるよ?」
律「だからこそこの世は面白いってものだ。っと…そう、だね。見てもらって評価を聞いたほうが分かりやすい…かも」
怜「おっけー!んじゃごーごーっと…はい、そっちに服パース」
律「おっとと、ありがとう…そうだ、うーん…今来てるのにも合うのかな…?」
怜「おー?何か考えているのかな?」
律「いや、ちょっとな…この、白衣の下に着てるスボンやシャツに合うのかな、って…合ってないとせっかくこの服が良くてもダメになっちゃう気がして」
怜「ふんむ…せっかくだからその二つも探してみる?別の物を新しく揃えておくっていうのも手だよ?」
律「…うん、出来れば揃えてみてからのほうがボクも分かりやすい…かな?」
怜「なるるほど、では探そう探そう見つけよう!…せっかくだからスカート類とかも試してみない?似合うかもよ?」
律「え、あ…うぅ、スカートなんて、それこそあんまり穿いたこと無いからな…試してみるのは、いいけど…」
怜「うーん…強制はしないけど、一応似合いそうなもの探してみるね?あっでも私ばかりに頼ってないで、自分で探すのもいい経験になるよ?なーんて」
律「うん、ありがとう… え、と…分からないから、変な組み合わせにならないかか、心配で…」
怜「こういうのは、失敗を積み重ねて良くなっていく物だよ?自分の意志で決めることが重要なんだから…ね?変になってても私が言うから安心して?」
律「あ、う…わ、わかった、ボクも探してみるよ…変なのでも笑わないで、ね…?」
怜「ふふっ大丈夫!そんなことしないから…さーって、このカーディガンに合うシャツとズボンかぁ…どうしたものか」
律「うーん…何がいいんだろう…やっぱりはくのはズボンかな……でも、たまには…?」
怜「んー、タックスカート…明るめだけど、これどうかな?」
律「うーん…いい、と思います。けど…ボクに合うのかな…?どうしてもこればかり考えてしまう…」
怜「なせばなる!ってね。まあ保留にしておくとしてー…シャツ、シャツ…?」
律「シャツはいつも適当に決めていたから考えたことがなかった、な…」
怜「えーいもう、これでいいか!さって星風さん、改めて試着室に、行っちゃう?」
律「ん、ええっと…は、はい、着てみる…ますか」
怜「………はっ!結局私が全部決めてしまっている!」
怜(んー、なーんか、なぁ…やっぱり変に仮面被ってる感じがするんだよなー)
律「ボクが決めておかしなことになるよりは断然そのほうがいいですって」
怜「ぶー…次があったら絶対本人に決めさせてくれる…まあそれはそれとして、どう?着終わった?」
律「あ、はい、着終わったよ……ええと、その…合ってる、かな…?」
怜「うわーぉ…すっごく可愛い…」
律「え、あ、う、あ、え……そ、そう、かな…?…あ、ありがとう!です…!」
怜「なんというか、インパクトが凄すぎてもう、うん、すごい!星風さん、完全に着こなしてるもん」
律「す、スカートとか…短かったり、しない…かな…?久々、すぎて…感覚が…」
怜「いや、全然!うわぁ、うわぁ!なんかもう、凄く一人で盛り上がっちゃってごめんなさい!…ふひゅ~、えっと、星風さん、どうする?それ買っちゃう?」
律「……なんだかとても、うれしい… あ、はい!か、買う…!ます、です…!せっかく選んでくれたのですし…それに、似合ってる、と言われた、ら…」
怜「………星風さん」
律「は、はい、何です…か?」
怜「自然体でいこ?」
律「う、え…ど、どうしてそ、そのようなこと…を?ぼ、ボクは普通、に…」
怜「見ててわからないだろうって思ってた?結構言葉遣いが不安定になってたの、気付かなかった?」
律「ふぇ…そ、そんな…ボク、は…うぅ…」
怜「…って色々言ったけど、結局は昨日と同じ、私に話す必要はナイヨネーっていう事に収束しちゃうんだよねー…まあ、信じれる人に打ち明けると良いと思うよ?抱えっぱなしは毒だから…ね?」
律「う、うううう……うえええええん…」(泣く
怜「あ、あぁ、ほらほら、泣かない泣かない…よーしよーし、大丈夫だよ?私はここにいて、君もここにいるよ?」って感じに抱き寄せて頭撫でます
律「うえええん…ボクは…ボク、は…うえっ、えほっ…こうして、ないと…げほっ…だ、だめ、なの…えええん…」
律「オカルト…調査するの…うっ…つよくなくちゃいけない…の…ぐすっ」
怜「そんなに無理しなくても、あなたはもう十分につよいよ?壊れてしまいそうになったら、皆が、私が、支えてあげるから…」
律「うぐっ…ひぐっ…ボク…うっ…うあああああああん…ええええええん…」(抱きつく
怜「よしよし…あーっと、みなさんごめんなさい、恐らくまだ泣き止まないと思いますけど、その…ごめんなさい」
律「うええ…あっ…う、う、ああああああん!!」(恥ずかしさで更に泣く+抱きつきを強く
怜「うぐっふぅ!?うぅ…星風さん、店の中じゃ迷惑かかっちゃう、から、落ち着ける場所に、いきましょ?あっ店員さん、お金はこれで、足ります、か?め、迷惑料も含めて、お釣りは結構ですので…」
怜「ほ、ほら、星風さん…もう抱きついたままで、いいから、いこうか?」
怜(あかん、結構締め付けがきつい…!)というか律果ちゃん可愛すぎな
律「うああうあうあうあう…ははははいぃぃ…うううううう…げほっげほっ…」
市内のとあるカフェ
怜「ど、どう?星風さん…少しは落ち着いたかな?」
律「…ひぐっ…は、い…あんなところ、で取り乱し、ちゃって…ごめん、なさい…えぐっ…」
怜「い、いや、いいのいいの…はい、ハンカチ。えーっと、まずは何か飲み物でも飲みましょ?カフェなんだし」
律「うっ…あ、ありがと…うん…飲んで、落ち着こう…」
怜「えーっと、何々…紅茶、コーヒーはまあ予測済み…コーヒー牛乳?ほぇー、あるもんなんだね」
律「えっ、ほんとに?コーヒー牛乳あるの?…ならボクはそれで」
怜「私は紅茶でいいかなーっと…あっすいません、コーヒー牛乳と紅茶をお願いします」
怜「おーっと、もう来た。早いなー…さて、星風さん、どうするん?」
律「早いのは、助かる… えっと、どうする、って…何を、です…?あっ、ふ、服のこと、なら後でちゃんと払いますし、怜花さんの服の弁償もします…濡らして、しまったし…」
怜「いや、うん…服とかは良いんだよ、お詫びとかを兼ねてるって言ったから元からお金出す気でいたし、私の服なら、まあ…家で乾かせばいいだけだし…そうじゃなくて」
律「ご、ごめんなさい…そしてありがとう、です…そ、それでは一体…?」
怜「…私に、話すつもりでいる?あなたの事を。他の誰でもない、星風律果という一人の女性の事を」
律「あ……うぅ…迷惑、かけてしまったし…それに隠してるの、知られちゃったの、なら…話したほうが、いいのかも…しれないの、かな…?」
怜「私でいいのなら、それでいい。でも、後悔の無い選択をしてね?私に話さないほうがよかったって思われるのは、私も、イヤ、だから…」
律「……ううん、分かった…大したことでは全くない、けど…知られちゃったのなら話しちゃったほうが、ボクもいくらか気が楽かもしれないから…」
怜「うん、じゃあ、私に聞かせて?ゆっくりでいいから、落ち着いて…ちゃんと、受け止めるから」
律「うん…本当に、大したことじゃない、けど…もう怜花さんも分かっている通り、オカルトは色んなことが起こる…だから、どんなことが起きてもいいように、強くなくちゃいけない…から、素の自分を晒していると…負けちゃう気がして」
怜「…ゆかり先輩も、よく現地調査ってことで色んな所行ってるから、それ関係でもよく聞く…でも、今の状況はあなただけの話じゃない。みんなが、色んな怪異に巻き込まれて、被害に遭っている。あなた一人、というわけじゃないの」
怜「確かに強くある事は大事。だけど、気を張りすぎちゃうのは駄目。いつか自分が抑えきれなくなって、崩れちゃうから」
律「…うん、それはもう、分かってます…あの日から、ずっと。うう、でも…もう、こうしていないと、何というか、動けない気がして…それに恥ずかしいし…」(ボソッ
怜「…誰かに話を聞いて欲しい、けれど話しにくいっていう気持ちはわかる。私もそうだから…でも、狂いそうなほど抱え込んじゃっているなら話そう?見てて苦しそうだったよ?」
怜(あの日…どの日?)
律「うぅ…そんなにでしたか…?狂うまではいかないけど…んん…」
怜「うん、狂いそうなほどっていうのは言い過ぎたかもだけど…時々見える本当の姿と、作ってる姿でせめぎあってる所が、ね…」
律「…ふとした時、不意を喰らったときに出てきちゃう素を取り繕うのが大変でした。でも、ここまでボクを知ってる方々が増えってしまった中、いまさら素になるというのも…」
怜「今すぐに、じゃなくてもいい。徐々に、でいいの。星風さんの本当の姿を、今みたいに、ゆっくりと、伝わって欲しいという思いを込めて話していけば、誰でも受け入れてくれるから」
怜「今の私みたいにね♪」
律「少しずつ、ゆっくりと…ですか…ううん…わ、分かりました。少しずつ、ですが…勇気を出してみます。 怜花さんはもう、何というか…いえ、なんでもありません。はい」
怜「勇気を出すのはいいけれど、えっ?私が何ぞ?」
律「流石に口調の慣れや…は、恥ずかしさがありますから、すぐにと言うのは無理ですよ…また泣いちゃいます…いえ、元気なのはいいことですよね、って。うん」
怜「泣いちゃうのは、なぁ…泣き癖つかないようにね?で、何?意味深な発言はどこまでも突っ込むよ?」
律「だ、大丈夫ですよ!素のボクも強い…です、から!ホントに何もないです、本心です!いつもの癖が出ちゃったです!」 何だこの娘ポテンシャルありすぎというか貶しがいがあるというか
怜「フーン、ヘーエ、ソッカー…まあ星風さんが立ち直ってよかったよかったでいいや。んじゃ、これからどうする?」
律「うぅ、ふとした時に切り込んでくるのがやっぱり怖い… ゴタゴタしてしまったとはいえ買い物は終えましたし…どうしましょうか?」
怜「そんな怖がる様なことでもなさそうだって思ってたけどどうやら違ったようで。うーん…このカフェ出たらお別れーっていうのも、なぁ…星風さんここら辺の知識ないっぽいし」
怜「家がどこにあるか教えてくれたら、一緒についていけるけど…どうかな?」
律「うぅ、恥ずかしながら…オカルトスポットの場所なら覚えてるんだけどね…」
怜「うわぁ局所的」
律「オカルト研究者としてはね。家の場所は…見覚えがある場所に出れば…で、出来れば付いてきてもらいたいです。その…服も、まだちょっと…恥ずかしいですし…」
怜「んー、似合ってるんだけどなー…まあいっか、よし!家は住宅街の方にあるのかな?」
律「ひ、久しぶりにはくスカートなんて、こんなスースーしてたのか、って思うくらいですし…は、はい、少し外れにありますけれどもその辺りです」
怜「その内慣れてくるよ、安心して。さって、場所が分かったから行きますか。えーっとお金お金っと…」
律「そんなものなのかなー… あ、いや、流石にそれはボクが払うよ、迷惑かけた挙句はらわせてばかりじゃバツが悪いし…」
怜「え?あっあぁ~…じゃあ、お願い?」
律「うん、任せて。…げ、そうだった、昨日の泊まり込みからそのまま来たから所持金が…か、カード使えますか…?うぅ…」
怜「それじゃ星風さん、いこ?」(あはは…)
律「…うん、行こう! よかったらボクの家寄っていってよ、オカルト話たくさんあるから!」
怜「それ、ゆかり先輩の方がいいんじゃ…あっちょっとひっぱんないでさっきのダメージがまだ残ってるのニャァアアアアア!!」
律「ネタをあまり知らない人に話すのが楽しいんだよ!えへへ~!」
感想:何だこの娘マジで可愛いんだけど!ヤバい。というかヤバい。
何が凄いって受けのプロこと怜花さんが攻めに回れるほどの受けの素質を持っているというのが凄いよね。やばいよね。
というかさっきからだだ甘いシナリオを纏め続けてちょっと口元が甘いというか何というか…
是非本編でも可愛い感じでおねがいしますね
時系列:幽霊の車 同時期
タイトル:ときのなかで
登場人物:森近さん達 朱鷺子 他
今、俺は悩んでいた。如月のオヤジから聞いてはいたのだが、どうやら義娘は失踪してしまったらしい。
幻想郷とかいう場所は本当に怖いところだ。
見た目は年端も行かないような少女が俺なんかでは歯が全くたたないような力を持っている。
持たない少女も居るが大概はよくわからない技能を身につけている。
興味もあるが恐怖のほうが強い。現に今、幻想のせいで義娘は危機に瀕している。
「どうにもならないものだな…」
ふと、呟く。
元々俺は”平行世界”などという場所から流れ着いてきた謂わば漂流品をメインで扱っている。
このミュージックシェルだってそうだ。
いつかは自分に出会う。平行世界ならよくあることらしいのだがそれを薄々とは感じてはいたのだが…こんなに早く出会うことになるとは思ってもいなかった。
「…ふむ。面白い現象だね。今の外の世界はこうなっているのか。昔は幻滅こそしたものの、やはり技術的な観点から見ると素晴らしいな」
この妙に達観した青年。森近霖之助は俺と瓜二つだ。いや、生き写しと言ってもいい。
眼鏡をかけているから今でこそ見分けはつくが、外して急に現れると誰もわからないだろう。
それほどまでに似ているのだ。そして、それは危惧していたことが現れるきっかけでもある。
「森近さん。俺達が2人現れるというのはやはり関係があるのでしょうか?」
「そうだね…恐らくだが鏡像、幻像…こちらの言葉だと【ドッペルゲンガー】かな。見てしまうのは僕達だけじゃない。大結界と融け合いつつある今。姿形が同じものはそこかしこに出現するだろう。」
「やはりそうか…俺自身の娘も気がつけば2人寝ていたからな。最も、片方は羽根が生えてはいるが」
「この妖怪…そうだね。朱鷺子とでも読んでおこうか。時の狭間に埋められた子。時子。それだけじゃ芸がないからね。ニッポニアなんだから朱鷺とも掛けてはいる。」
何故か妙に語呂合わせのように決められてはしまったが、俺の娘の名前が時子だったので何も言えない。洞察力があるのか、それともただの偶然なのか…計りかねるところだが…
「すると…楓や切嗣にも偽物…ドッペルが出るというのか…」
「その可能性は高いとしか言えないね。実際阿求が永琳…薬師に凄く似た人を見たと言っている。忘れることはないから信憑性も高い情報だ。」
「そうか…気をつけないといけないな。店を構えたきっかけの結界の守護者も悪夢の体現者も姿を見せない。この場所にいるならば必ず姿を見せるのにも関わらずだ。」
「ふむ。魔理沙なんて珍しい名前だなと思ったら紫と知り合いだったのか。見知らぬ土地に来た時に見知った名前の店を見つけた時は心臓が跳ね上がりそうな思いだったよ」
それもそうなのだろうな。自分も見知らぬ土地で時子や楓、玖波などという店を見たら足を止めざるを得ない。そういうものなのだろう。
「お父さんが…2人…?」
「青黒が増えた!?本物はどっちよ!」
……起きたか。向こうの娘は少々やんちゃなようだ。
「おはよう。2人共。取り敢えず顔を洗ってきなさい。髪も整えること。髪を整えるのは自分の守護する神を奉るのと同義だからね。」
「青黒に言われないでも行くわよ!」
「…はーい」
朱鷺子が歩く度に羽根がピコピコと揺れ、それが付けものなどではなく、現実にあるものだと実感させられる。
初対面の時に語っていた、「あなたより歳は3倍ほど年上ですよ。3倍以上かもしれませんが」と、苦笑いで素性を冗談半分で聞いてはいたのだが、あながち間違いではないのかもしれないな。
俺は、同じ顔をした人生の先輩を見ながら、ふと問う。
「そういえば…2人いると他の人に見つかってしまうとまずいんじゃないか?」
「それもそうだな。幸い眼鏡があるから差別化できているような印象があるからお互い交代で今の現状を調べてみよう。好奇心は猫をも殺すとは言うが、観察対象としてみると殺されはしないはずだ。」
「何を言っているかいまいちわからないが、わかった。だが、俺達はともかく娘達はどうなんだ?」
「朱鷺子には調査に出てもらおうと思っている。時子として暮らしてもらうんだ。」
「じゃあその間時子はどうなる?」
「……ということなんだが、頼めるか?藍」
「はぁ……紫様が安定するまでですからね」
急に空間が歪んだかと思うと、金色の髪、女性らしい肉感を持ってしつつも背中にある尻尾と見受けられるものがより一層美しさを引きたたさせていた。
幻想郷とやらの連中はみんなこんなんなのか……今から考えても胃が痛くなってきた。
見た目が皆目秀麗なためにより、人間さが無い部分が引き立つ。
異形なるものとは美人で然るべし。とは誰が言ったものであろうか。そう考えるしか無いのであろう。俺は実感するしか無かった。
「俺の娘をどこに連れて行くんだ?」
「時の狭間です。考える限り一番安全で、一番孤独な場所ではありますが」
「だそうだ。時子くん?キミはどう思う?」
あくまで娘の意見を尊重したい。それは霖之助さんも同じらしい。
姿が似ているだけあって考え方もある程度は相違無いみたいだ。
「…いいよ。私がずっと見てればいいんだよね。」
「出来ればその時見たこと、感じたことを本にまとめて欲しい。例えばそうだな。今起こっている彼のもう一人の娘が失踪している事件。明日にでもなれば事態は動くだろう。それを記録してみたらいいのではないかな?」
「無論、何もないときはお父さんも中にはいって一家団欒を過ごしてくれたらいい。楓ちゃんや切嗣くんともね」
「……わかった。やってみるね。」
「い、いいのか?」
俺はとっさに聞き返してしまった。この眼の前の美人は恐らくだが、これから先起こるであろう出来事に対しての全ての記録責任を娘、ただ一人に課そうとしているのだ。齢13にでもなろう娘に対する責任としてはあまりにも重すぎる。
「大丈夫だよ…お父さん。もう一人の私がきっと、私より頑張ってくれる」
「偽青黒!私に任せておけば万事問題ないわ!」
どこからその自信は出るのだろうか…娘は意志を変える気は無さそうだし。頷き、励ますことしかもう俺にできることはなかった。
……私にできることは見て、記録して、感想をつけることだけ。
歴史書のようになってくれたらいいな。
あっ……市役所のお兄さん何かに捕まっちゃった‥大丈夫なのかな……
台詞も流れるように文章になってしまう。
この場所は便利だけど不便だ。
目の前に危険が迫っていようと、死にそうになっていようと、如何に情報がわかっていても。
こちらからだと何も伝えることは出来ない。
誰が、何のために、どうやって、何をしているかがわかってはいても……
私の役割は”時の観測者”なのだから。
自分にぴったりだなって思うよ。時子…相応しいと思う。
でも、お義姉ちゃんが危険な目にあっていても、怖い男の人の家にもう一人女の子がいたことも、何も出来ない。伝えられない。
私だって何かしなきゃいけないんだ……
何か……
まずはこの記録を終わらせないと…区切りはついたみたいだしね。
これから沢山の人、人じゃない人を巻き込んでいくのかな……
それだとちょっと申し訳ないかもね。
目指す先が一緒でも、記録だと敵にしか見えなかったり、敵なのに仲が良く見えちゃうよ…
でも仕方ないよね。少しでもわかって欲しいけど……
お父さんにお願いして、新聞記者さんに会わせてもらった。
凄く綺麗な人だけど、背中に付いている黒い羽が人じゃないんだって実感しちゃう。
「あやややや~?これをばら撒けばいいんですか?本を?」
「そうよ。何をしているかと思えば、こんなところにいたのね」
び、びっくりした……何もないところから金髪の綺麗な人がにゅって感じで出てきたから。
黒髪のお姉さんもあからさまに警戒してる。それはそうだよね。
「折角だし、あなた達もこういうの書いたらどう?あなただけじゃなくて、私も含めてみんな」
「ほっほう。また面白いことを考えている顔ですねぇ~。ネタのためには尽力を尽くします!射命丸文の名である限り!」
「ごめんなさい。あなたのお願いは私とそこの鴉がちゃんと終わらせるわ。私にも偽物が出てきてね。抑えるだけで正直いっぱいいっぱいなの」
「あなたにも偽物なんていたんですね。私は小さい女の子でしたので害は無いと感じて放置していますが」
「まあ……ね」
お姉さんが少し難しい顔をした。とはいっても、ほんとに少しですぐに何を考えてるかわからない顔に元通り。あれが大人の女性の魅力なんだろうな。
「じゃあこっそり本棚に置いてはみますけど、見てくれるかはわかりませんよ?」
「……はい。それでもいいのです。お願いします」
「ほぅ……まあいいでしょう。何もかもが終わったら独占インタビューしますからね!」
黒髪のお姉さんは飛び立っていってしまった。私もいつか、空を飛べたらいいのにな。
「私も忙しいからごめんなさいね。これだけ、置いていくから」
金髪のお姉さんもにゅっと出てきたところから顔を引っ込めてしまった。その場所があったところを手で翳してみたりするけど空を切るばかり。あのお姉さんは多分すごい人なんだろうな。
置いていったのはどこにでもありそうなミニカーだった。トミカ…だったかな。
車の名前までは流石にわからないけど、今まで記録してきたことに関係ありそうな気がした。
私は大切そうに、床においた。
長い…1年になりそうです。
こういう文章を書くのは久しぶりですね。
色々と伏線の裏をつくようなお話ですがこの情報は知らないのが当たり前なので出来るだけメタ行動はしないでくださいね……理由つけてくれればそれでいいんですけど。
長々と読んで下さりありがとうございました。