こちらは番外編をまとめたものその2になります。
時系列:イモムラオンライン 後
勝手につけたタイトル:先生本当に医者だったのね…
登場人物:多摩田優 六堂晶 静機浅間 李仁慈(私命名:怪しげ胡散臭さカルテット)
多摩田邸
多摩田、柳が2名が診療所にいる時に、李が訪ねてきた、以前の夢で会ってから、現実で顔を合わせるのは初めてだ。※夢=ドレミリーグ!
久しぶりの再会は夢で済ませたので、柳と話をしにきたらしい。
優「よくおいでくださいました、李さん、ゆっくりしていってくださいね。柳さんすいませんがお茶をお願いします」
智「はーい」
李「久しぶりネ、優。また少しお世話になるヨ」
李「あの子が例の教え子カ?」
優「えぇ、こういうのもなんですが、以前夢の中でお会いしたときに一度見ていただけたと思いますが、柳さんです。ああみえて歳は15歳なんですよ」
李「おお、やはりあの夢は本物だったカ」
智「はい、お茶です。どーぞ…」
李「ありがとうネ」
優「ありがとうございます、柳さん、そうだ、李さんが柳さんとお話をしたいと仰っていたので、柳さんもご一緒ください。」
智「わかりました。えーと…なんでしょう?」
李「初めまして…いや、先日の夢の中で一度会ったアルネ。李仁慈(り・れんつー)アルヨ。改めてよろしくネ」
智「やっぱりあれは夢だけど夢じゃなかったんですねぇ…。柳智です、こちらこそよろしくです」
李「智ネ。覚えたヨ」
李「智は優の所で勉強していると聞くが…優は優しいカ?優は医療の事になると厳しい一面を見せるからネ」
智「えーと…はい、優しくて、厳しくて、とってもいい先生です」
李「それはよかったネ。優、いい教え子を持ったネ」
優「職業柄命に関わるので、厳しくなることもありますよ。ですが、柳さんは飲み込みがいいのでなかなかそういったこともありませんがね」
李「お互い人を救う道。協力出来る事は惜しまないヨ」
優「えぇ、まったくです、柳さんとは2年ほど前にお会いしたのですが、あれからずいぶんと成長なさいました。が、この前出かけてからまたあの時のような外見になられて帰って来たときはびっくりしましたよ。」
李「何かあったアルカ?」
智「えーと…若返ったと言いますかなんといいますか…」
李「若返った…?」
優「ほんとうに何があったのか‥本人もよく解っていないようで、なにか悪いことがなければいいですが」
優「今の若返った柳さんを見ると、であった時の事を思い出します。」
李「ほほぅ」
智「そういえば、ちょうど二年…ですか」
優「柳さんは覚えていらっしゃいますかね。柳さんが始めて当院を訪ねていらした時の事を」
李「それは私も聞いてみたいアルヨ」
智PL:記憶術で当時のことを覚えているかどうか確認します。
>記憶術で判定
成功
優「…あれは、私がまだ診療所を営んでいた時の寒い冬の日でした。診療時間を過ぎて、自宅とも併用しているここで入浴の準備をしている時でした。」
優「突然、院の扉を叩く音が聞こえまして、診療時間も過ぎているのに、急患かと思いましてね、開けてみればお腹を抱いてうずくまった柳さんが居たのです。」
優「寒い冬の夜に、急にお腹が痛くなった、とうずくまる少年を見て、私は一つ仮説を立てました。そして柳さんの腰あたりに手を当てると、予想通り、楽になったと驚きながら元気になったんですよ。」
優「『私は医者ですので、このくらいは直ぐに解ります、しかしこれは仮の処置ですので、後はお風呂に入れば完治しますよ…ちょうど湯船を張ったところです、入っていきなさい』と言って入浴を促しました。実はあれただ体が冷えていただけなんですよ。」
優「立てた仮説というのも、夜中に暖かい部屋の中で、恐らく親が居ない状態で間食にアイスを食べ過ぎて身体を冷やしてしまったのではないかと、案の定でしたがね。」
優「入浴後に完治した柳さんにお話したところその通りだったので、見事に言い当てられて、適切な処置を施した『医者』という職業への憧れはその時強まったのでしょう、それから、柳さんは当院へよくいらしてくれるようになりました」
智「お、思い出さなくてもよかったかな…」
李「初めから教え子というわけではなかったアルネ」
李「それからどうなったアルカ?」
優「えぇ、私はただの医者ですので。当院へいらしては医療器具に興味を示しては聞いてきたり、気付けば医学書まで読んでいたりと……私が教えるよりも先ず、自分から学んでいく姿勢を見せていきました。私がしていることは、そのお手伝い程度ですよ」
優「柳さんは将来、このまま医者を目指すおつもりなのですか?」
智「はい、精一杯この道をがんばってみようと思います!」
李「苦難も多いが頑張るアルヨ」
優「目指すなら目標、目的などが無いと、道を進むことは難しいです。なにか、目標とするものはお有りでしょうか」
智「えーと、そのぉ…ひとまずは、先生に追いつけたらなぁ、なんて…」
李「なんと簡単な目標アルカ?もう少し骨のある目標も持つといいヨ」
優「…………私、のような……にですか…………」先生のようになると医学が成功しなくなるよ!
優「私は他の医者のような……「命を救いたい」だとか「すべての病気を克服できる医療にしたい」だとか立派な目標を持っているわけではありません……。柳さん、あなたにはもっと高みが目指せるはずです……」
ピンポーン
浅「いるかいー?浅間だ」
李「…ん?誰か来たみたいアルヨ?」
優「おや、浅間君がいらしたようですね。私が出ます。」
ゴッ カショッ ンギィーーーー…
優「いらっしゃい、浅間君、今柳さんもいらっしゃいますしお客がいらしてるところですが、かまいませんか」
浅「あぁ、大丈夫だ。」
李「!」(何か思いつく)
李PL:潜伏で物陰に隠れてみます
>潜伏で判定
成功
李PL:コッソリと植え込みに隠れます
優「どうぞ、こちらへ、……オヤ……李さんは………」
智「あ、あれ?帰ってはいないと思うんですけど…」
浅間PL:観察力で気配察知をしてみます
>観察力で判定
ファンブル
浅「ふむ……お客さんとやらは………?」
優「まぁいいでしょう、柳君、こちらは浅間君、私の友人です。」
浅「どうも、浅間だ。」
李(おお、夢であったリーダーではないカ)
智「ああえっと、お久しぶりですね」
浅「そうだな久しぶりだな。」
李PL:忍び足でコッソリ近づきます
>忍び足で判定
失敗
李PL:コッソリ近づくつもりで盛大に転びます なんか凄い茶番してる
李「お久ぶr!?キャーーッ!!」\ドンガラガッシャーン/
優「!?お二人ともお知り合いでし……李さん!?」
浅「ッ....誰だ?派手にコケてるが」
李「いたたた…///」
優「突然居なくなったと思えばなにをしていらっしゃるのですか……、李さんとは既に顔見知り、ですよね」
智「はい、最近何度かあったことが…大丈夫ですか?」
浅「大丈夫か?」(手差し伸べながら)
李「驚かすつもりが失敗したアル…」(手を取る)
優「ところで、浅間君、今日はどういったご用件でしょうか」
浅「包帯とか、傷薬あたりが切れそうでな、それで来た」
優「……あぁ!そうだ!浅間君ご結婚おめでとうございます、式は何時執り行う予定でしょうか、是非呼んでくださいね。……できれば花嫁の親族とは席は離していただけるとありがたいです。」
李「そうだった!おめでたいネ!」
浅「おう、急だな」
優「包帯と……傷薬ですか……。ウチは薬局ではないのですがね、包帯の在庫はあるのでお譲りしますが……傷薬ならちょうど、李さん」
李「傷薬ならよく効く軟膏がアルヨ。お祝いね、あげるヨ」
浅「おお、すまないな」
優「ではこれは我々からの祝儀ということで」
李「安くついたアルネ…♪」(小声で)
浅「ありがとうな、じゃぁ俺は帰るかな」
李「まぁまぁ。もう少しゆっくりしていくアルヨ」(浅間の袖を掴みながら)
優「冗談ですよ、また別に用意しておきますからね、あまり期待はしないで欲しいですが。お気をつけて」
李「ぬぬぅ…もう少し話たかったアル…」(掴んだ袖は離す)
浅「ははは、すまんな」
李「いやいや、引き留めてすまないアルネ」
浅「じゃあ俺は鸞に早く帰ってきてって言われてるからな、じゃあな」
浅間PL:ドア開け出ていきます
李「優。明日からまた世話になるが、今日は一旦ホテルに戻るヨ」
優「今が一番楽しい時期でしょうね…。李さん、明日には部屋の準備をしておきますので。」
李PL:浅間に続いて帰っていきます
なにか起こったわけではないが、診療所の来客達は帰路に着きました。
どうやら明日からは李さんは診療所のメンバーです。
感想:李さんが完全にちっちゃい子みたいなことしてて微笑ましいですね。
でもぱっと見だと完全に怪しい集団説を私は覆す予定は無いですよ!無いんです!
というか、進行の書き手が違うだけで全然雰囲気が変わって見えますね。
私ももっとモノローグ入れてもいいのかな…
当分は自主性におまかせした方がいいかもしれない…(どっち)
時系列:イモムラオンライン 後
勝手につけたタイトル:この2人の中の人の取り敢えずシリアスしたい病は多分治らない
登場人物:寶来蜜乃 AvaritiaFortuna
金属細工工房Fortuna
蜜(トントントントン)
蜜「ティアさん、いらっしゃいますか-?」
ティア「はいはーい、今開けるからちょっと待ってね」
ティアPL:玄関ドアを開けます
蜜「初めまして…ではないと思いますが、改めて初めまして」
蜜「風月堂で一時期お手伝いをしておりました、寶来蜜乃、と申します。」
ティア「ん、初めまして。アヴァリティア・フォルトゥナです」
蜜「地瀬のアドレスを使って連絡をとってすいません。一応は彼の身内なもので」
ティア「……まあ、最初は何事かと思ったけどね……」
蜜「色々と最近慌ただしかったもので、お話だけ伝えられればと思いまして。本当に急ですみません」
ティア「ま、立ち話もアレだから、上がって上がって」
蜜「あっ、はい。ありがとうございます。」
蜜「おじゃましますー」
ティアPL:フローリングの客間に通します。
ティア「……はい、お茶どうぞ」
ティアPL:金属製の湯のみを出します
蜜「あっ、ありがとうございます……。綺麗……このお湯のみはどちらで…?」
ティア「そりゃあもう、手製よ、手製。このポットとかは南部鉄器と同じやり方で作ったやつだし」
蜜「えっ、えっ、えっ…。」
蜜「……来てよかった……やはり貴女、思いの外、腕利きの職人なのね……」
蜜(あたりをきょろきょろ見回しながら)
ティア「年数が短いからあんまり景気は良くないけど、そこは腕でカバー、みたいな?」
蜜「年数で取引する場所は限られておりますわ。場所さえ変えれば、貴女の腕は引く手数多のはずって、ってそう、流子が言ってたの」
蜜「地瀬も……徹もそう言ってたわ。だから貴女に大事なアクセサリーを作って欲しいって言ってたわ」客観的に自分の意見言わないのあやしすぎるでしょう
ティア「一人でやってるから大手みたく大量には売れないし、知名度も無いから価格も上げづらい、歴史が無いから組合じゃあ舐められっぱなし。…でもまあ、生まれ育った街だから離れ辛いのよねー」
ティア「……だからこそ、そうやって頼んでくれる人がいるって嬉しいのよ」
蜜「個人の範囲で、インターネットなどで作品を見られるようにはされてないのですか?」
ティア「それも考えたんだけどねー…注文によってはかなり待たせることになっちゃうから」
蜜「なるほど……手工ですものね。それに生産ラインにしちゃうと工房が工場になりかねないですし...」
ティア「……後、私パソコン苦手でねー、知識も無いから下手に手ぇ出せないのよ」
蜜「…ああ、パソコンが苦手、かぁ。この街だと冬月さんって方にお世話になってましたわね、パソコンやインターネット業務は」
蜜「彼女なら必要なときは力になってくれると思いますよ。良ければ連絡先だけでもお伝えしますが」
ティア「うーん……今はいいかなぁ。今でも結構生産と販売で手一杯だから…」
蜜「なるほど…雑務だけでも誰かお世話できたら、ティアさんも制作に励めそうですけど…」
蜜「そうそう、2つほど訊きたいことがあったんですよ」
ティア「ん?何?」
蜜「まずひとつは、歓楽街の方に売り込みに来ないか、ということ」
蜜「流子が居る頃だったら、彼女のほうが口利きできるから、夜で働く人たちのところに直接出入りできそうな場所ピックアップできたのだけど」
蜜「……そう、貴女の作品、熱や魂が篭ってる気がするの。そういうアクセサリーは人を惹き立てるわ。歓楽街にはいろいろな人が来るから、貴女の今後に役立つかもしれない」
ティア「……うーん……」
蜜「宝飾店もあったけど、あそこは確か貴女直接卸してないかしら?覚え違いだったらごめんなさい。」
ティア「基本的に直売よ、ウチは。まあ、流子さんとこのギャラリーで置かせて貰ったりはしてたけど…」
蜜「まあもう、あの子も含めて居なくなってしまったから…」
ティア「……それって、行方不明ってこと?」
蜜「ええ。行方不明」
蜜「地瀬が死んだ…いつだったかしら。多分死んですぐだったと思うけど」
ティア「……行方不明、かぁ」
蜜「流子を手助けするためにここに来たのに、私も混乱してしまって……流子が…あの子が居なくなっていたことに気づくまで遅くなってしまって……」
蜜「流子は死んではないみたいだけどね。でも今どうなってるかもわからない」
ティア「多いのかなぁ、そういう…行方不明の人って」
蜜「全て何もかも置き去りにして急に居なくなっちゃったから」
蜜「いえ、この前調べる機会があって調べたけど、直近で行方不明者の居る事件は何もなかったわ」
蜜「……サトリィ……というものに関わってね。」
ティア「……………」
ティアPL:何やら考えつつも大人しく話を聞いてます
蜜乃PL:一見感慨なさ気なように話を続けます
蜜「ティアさん、貴女も多分異変に多少関わってると思うの」
ティア「……何度か、ね。あまり良い思い出ではないけど」
蜜「02という宗教団体が係る事件に居あわせたって話は地瀬から聞いてるわ」
ティア「…ああ、アレね」
蜜「まあ私は、本来もうこの土地に関わる必要はない人間なの。ただ、流子も徹も色々ほっぽり出してどっか行っちゃったから、それだけは全部せめてまとめて終わらせたいなあって」
ティア「……大変ね」
蜜「我儘…みたいなものだけどね。愛した人たちだから。流子も徹も」
蜜「大好きだったし、今でも大好きよ。流子とは出会うことがあっても出会いたくないけど」
ティア「……複雑な三角関係?」
蜜「あーそれは絶対的に無いわね。流子も徹も好きな人いたはずだし、私は男も女も別け隔てなく愛するまでなのよ」
ティア「……あー、うん、そういうアレね」
蜜「私の体、ポンコツだからどうしてもね」
ティア「……私も似たような感じだからなぁ…」
蜜「あー、その綺麗な体が原因でしたっけ…。日光というか紫外線の影響を受けすぎるとか」
ティア「遠いご先祖様がそういうところの出らしくてねー。…この赤い目も、代々のものらしいし」
蜜「城主か何かされてたのかしら?」
ティア「詳しくは私も知らないけど、ロシアとかローマとか、あっちの方から流れ流れて日本に住み着いたとか」
蜜「なるほど……あちらの方でも赤い目は珍しいはず…。あら、このお茶ほんとうに美味しい」
ティア「この目だけは人種とかじゃなくて、先天性の病気。アルビノ、っていうの?それが目だけに出てるらしいのよ」
蜜「なるほど……」
蜜乃PL:暫くぼーっとティアさんを見つめています
ティア「代々2、3人は赤い目の人が出てたらしいから、遺伝なのかもとは思ってるけどね」
蜜「だとしたらかなり稀有な話よね…。正直、私は貴女に今見とれていたから」
ティア「……嬉しいけど、流石に私そっちの趣味は無いから……」
蜜「察してますわよ。まあ正直もっと近くで貴女を感じてみたいけど」
蜜乃PL:龍のペンダントをバッグから出します
蜜「そう、話が脱線してますけど、訊きたかった2つ目の事はこのアクセサリーのことですの」
ティア「……ああ、それ?」
ティア「気合入れて作った奴だから、大事にしてくれればそれでいいけど」
蜜「ええ、Fortunaという名前が残ってたので、絶対にこれは貴女の作品だなって」
ティア「出来の良い作品には入れることにしてるのよ」
蜜「……どうして墓地に置いたの?あそこに徹はまだいないのに。これからようやく五七日法要ぐらいよ」
ティア「……家族に手渡しするのも、気まずいでしょ?」
蜜「そしてそう、出来が良いの。流石にこの出来…供えるならもっとちゃんと供えて欲しい」
蜜「たまたま私が見つけたからここでこうやって話しできるけど……他の人だったらどうなってたかわからない」
蜜「こんな良い物をしてもらっているのに、二束三文で売られてた可能性もあるわ」
蜜「だから見た時、びっくりしてその後怖かったの……貴女が、雨晒しになってるようで、怖かったの」
ティア「私の作品だもの、悪いようにはならないと思ってたから」
蜜「おやめくださいな……。あくまで今回は運が良かっただけ、よ」
蜜「私が、中身の無い墓に参る事自体が珍しかったの。もしそれが貴女のこの龍に篭められた思いや魂のようなものに惹きつけられたならいいけど……それは常人が普通することじゃないわ」
ティア「それに、価値の分かる人の元へ行くならそれはそれでいいじゃない?」
蜜「まあでも、そこまで自信を持って言われちゃうと、なんだかこの子を墓に備えた疑問を持ってた私が愚かみたいね。貴女は自信満々で作品を世に送り出しているのに」
ティア「……で、何?ケチつけに来たわけじゃないんでしょ?」
蜜「ケチというか、本心でこれを墓に供えたのか知りたかったのよ。そういう意味ではただの好奇心だけでここに押しかけてるわ」
ティア「……ならいいけど」
蜜「本当はこういうのは控えて欲しいのだけどね…。物が良すぎて、これじゃ墓荒しする人が出てきてしまうから」
ティア「……そうそう依頼中に死なれるなんて、無いでしょ」
蜜「……。まあ万が一、これからもこういうのがあるなら、遺族に渡すべきよ……私が地瀬の死を代理で伝えた時、仕事を無かったことにされたようなメールもらってなおこれだったから……貴女は誠実すぎるというか一本気すぎるというか……」
蜜「本当に、愛したくなってしまう人だわ、貴女は」
ティア「……そっちの趣味は無いからね」
蜜「残念ね、って私もそっちの趣味は持っておりませんわ。ハグするぐらいまででしてよ」
蜜「うふふふ」
ティア「……………」(軽く引いてます)
蜜「まあ、遺言は概ね伝え終えましたわ。貴女が魅力たっぷりって人も解ったし……多分生きていれば名を残せるかもしれないわね。占い師の戯言ではあるけれど」
ティア「そりゃあもう。まだ六年目の新参者だけど、腕はベテランよ?」
蜜「その瞳のように熱情を鍛冶に淹れられる方は稀有ですわ。そして現状で6年続いているのも」
蜜「さて、セクハラのお詫びをしませんと……何か良い品物を一つ見繕ってもいいかしら?貴女の魅力を伝えられるものを」
蜜「銀だけじゃないのは見たので、これからの貴女を伝えられるような品があればそれを頂戴したいのですが」
ティア「……良い品ねぇ……どれも良い品だとは思ってるけど……何か希望は?」
蜜「希望……そうですね……身に付けられるものか占具……いえ、私の場合………鈴?」
ティア「鈴ね。……何か好みのモチーフとかは?」
蜜「鈴も作れるの…?芸達者な方ね…モチーフは特に考えては居ないわ。あまり禁忌なものはないはずだから」
蜜「そうね、強いていうなら、鈴の原義だった種か植物由来のものをお願いしようかしら」
ティア「……ええっと…… 」
ティア「聞いた覚えはあるけど……なんだったかなぁ……」
蜜「あと、鈴の留め具はなるべく広めで……ああそうね、何か指定した方がいいわね、何にしようかしら………楠の実でもあしらってもらおうかしら」
ティア「……楠の実?また変わった物を…」
蜜「いまちょっとど忘れしちゃってるけど、神木でよく見るのが楠なのよ……ウチのは何だったかしら…松とかじゃなくてウチのも楠だったと思うのだけど」
ティア「…じゃあ楠の実をあしらって、大きさは…3cmくらい?もっと大きい方がいい?」
蜜「3cmぐらいで上等ですわ。金属の仕上げは艶さえ出ていれば問題ないぐらいで、銀でも金でも……ああでも金色の方がいいわね。音の出が重要なので金属の種類はお任せしますわ」
ティア「いろいろあるのよねぇ。鈴なら金や青銅、アルミでもステンレスでもいいし…」
蜜「一番いいのは18金なんですけどねえ」
ティア「高い音がいいなら、金かな。丈夫なのがいいならチタンとかもオススメかな」
蜜「多分身に持ち歩く鈴になるはずなのでチタンのほうがいいのかしら。音の響きだけ少しに気なりますけど」
蜜「うーんでも、そうですわね……金でお願いしようかしら。鈴を入れる箱を工夫すれば持ち歩く時でも大丈夫ですわ」
ティア「ん、金ね。デザインが決まったら1回送る感じでいいかな?」
蜜「そうですね。では新ためて私のメールアドレスなどをお渡ししますね」
蜜乃PL:連絡先一式をティアさんに渡します
ティア「はい、どうも。あ、予算はいくらぐらいで?」
蜜「見積もりもらってから決めますわ。予算がなければ頑張って稼ぐか、その時に仕様変更しますので。我儘ばかりで申し訳ありませんが、それではいかがでしょうか」
ティア「ん、分かりました。……まあ、高くなっても1万…前後になると思うけど……」
蜜「なら問題なさそうですね」
ティア「ではそれで。一週間以内にはデザインと見積もり出しておきます」
蜜「うーん…ではあとブレスレットもお願いしようかしら…。チタン製の。デザインは八卦をあしらったもので」
蜜「厚さはあまり重くならない程度で。150g位だと薄くなっちゃうかしら?」
ティア「……純チタン製なら…高いと5万円くらいに」
蜜「純じゃなくて混合金属で主チタンぐらいで上等よ。ありあわせでもある程度強い金属ならいいの……」
蜜「もう少し私が金属の造詣に深ければ、お願いする時貴女を困らせずに済むのだけど……本当にごめんなさい」
ティア「それなら大体…1万円くらいで」
ティア「それもまた、デザインと見積もり、出しておきましょうか」
蜜「そうね…。概算見積もりが早すぎて本見積もり貰うか今ちょっと戸惑ったわ」
蜜「デザインは確認いただくとして、見積りはどうしようかしら。」
ティア「チタンはどうしても加工賃がかかっちゃうので…物によっては金や銀より高くなります」
蜜「そうねえ、前払いで4万円お支払いしてもいいかしら?」
蜜「もうちょい出せればいいのだけど、これから行かなきゃならないところがあるから…。いろいろなお詫びもあるし、この4万円を頭金で作ってもらうってのはいかがかしら?」
ティア「二つ共込みなら、2万円で大丈夫です」
蜜「あら、渡し過ぎは信条に反しますかしら?」
ティア「見積もり前にこれだけ貰っても、余計になるだけです……それに、多分二つ作っても4万までにはならないから……」
蜜「……! 貴女本当に一本気なのね……。解ったわ、デザインと見積りをまた送ってくださいな。」
ティア「それも一週間以内に送るので、よろしくお願いします」
蜜「ありがとうございます。それではよろしくお世話になりますね。御連絡楽しみにしております。あと、多少時間かかっても大丈夫ですので……失礼したお詫びはまた今度お持ちしますわ」
ティア「……気にしてないから、別にいいんだけどねぇ」
蜜「あら、愛しい相手には尽くしたい時があるじゃない。女の子ですもの」
ティア「……気持ちは……分かるような分からないような……」
蜜「まあ世間一般的には私はもうオバサンッて言われる年らしいけど……はぁ」
蜜「ティアさんみたいな素敵な体見てるとお洋服作りたくなるので、さっき触りたかったんですけどねえ」
ティア「……遠慮しておきます」(かなり引いてます)せやろな
蜜「あら、珍しいんですよ。派手な服でもしっかりそれが似合う人」
ティア「……ま、まあ、その話はまた……いつかに」
蜜「……あ、ごめんなさい、話ばかりして。まあそのいつかの時は私の霊力の話でもしますわ…手土産になるかわかりませんけど」
蜜「まあでも、ティアさんなら大丈夫そうね」
ティア「ではまた、完成した時に」
蜜「ええ、ありがとうございます。貴女にこれからもまた多くの幸があることを祈って」
蜜「それではお邪魔しました。連絡お待ちしておりますわ。」
蜜乃PL:工房を出ます
ティアPL:見送ります
工房の外
蜜「……本当にティアさんって一途なヒトね。思う以上過ぎるわ……。もっと仕事に集中できるような生き方して欲しいけど……私一人だとさすがに無力かな-」
蜜「流子が入れ込んでたのもとことん理解できたわ。やっぱあの子、人を見る目はかなり良かったのよねえ……」
蜜「さて、次の場所に行かないと……えーっと、バイクにガソリン入れてからかしらね」
感想:全体的に会話が胡散臭すぎるでしょう。何というか出てくる世界線間違えてますわ。
ナイトウィザードとかでやっていただきたいものですね。
正直この卓は平々凡々一般人+東方+R-14&Gをメインで考えているので電波とかはあんまり馴染まないんですよね。この2人振り切っちゃってるけど…いいんだけどね…
後会話の糸口に取り敢えず他の自分のキャラを出す傾向はまずいですよ。お二方。
今はキャンペーンですしいいんですけど、新規になった時にただのカカシになりかねませんぜ
もっと、自分のキャラを掘り下げていきましょう!
NPC掘り下げすぎて自滅してる馬鹿はこちらです←
勝手につけたタイトル:静寂の嵐
登場人物:安田巧 寶来蜜乃 静機浅間 秋山哲
萃村市市役所 裏路地
巧「結局、釈然としないまま事は進んでたようだが…他の連中は大丈夫だったんだろうか」
蜜「まあ大丈夫でしょー。とりあえず報告のログ上がってるといいけど…」
蜜「とりあえず、安田さん、さっきは押し倒してすいませんでした。あんまり聞かれたくなかった話だったとはいえ」
巧「いや、いい。それより悪いが、一度仕事の用事で一旦事務所に戻りたいんだが良いかな?」
蜜「あ、でも、まだ皆終わってないようですし、肝心の森近さんがどうなったのか聞いてないですし…」
蜜「多分、秋山さんが向かってるはずなんです、森近さんのところに」
巧「ふむ・・・時間はあまりとれないけれど良いかな?」
蜜「そうですね…、すいません。ちなみに、安田さんの事務所ってちなみにどのあたりなんですか?」
巧「市街地の外れだよ」
蜜「外れ……商店街の方です?」
巧「表通りから外れたビルの1フロアだ。まぁ、現地集合の方が多いがな」
蜜「安田さん、急ぐなら…その仕事が終わってからでも時間取れますか?色々と訊きたいことがありますし。今日のこともお詫びというか…貴方には色々と感謝しないとダメだと思うんですけど」
巧「むしろ、そのほうが良いな…ほかの連中も時間的に落ち合いやすいだろうから」
蜜「すいません。じゃあちょっと秋山さんに話して、夜にちょっと郊外の居酒屋へ行きましょう。この前、市外の峠のほうで美味しそうなお店見つけたので」
巧「わかった。ではすまないが、いったん事務所に戻らせてもらうよ。具体的な住所を教えてもらえないか?」
蜜「車で行くなら呑めないじゃないですか…むむぅ……。では、連絡先をお伝えしておきます。終わったら連絡くださいね」
巧「悪いな。行けそうなら、なるべくタクシーか徒歩で向かうよ」
蜜「あ、徒歩だと遠すぎるので、秋山さんに連絡して安田さんの仕事場近くで待ち合わせましょう。私はどうせヒマですし」
巧「すまんな。場所は…どこそこの辺りで大丈夫かな?」
蜜「ええ、大丈夫ですわ。秋山さんに時間見繕ってお願いするようにします。……本当は安田さんと二人でもっと色々話したかったんですけどね」
巧「では、またな」
蜜「ええ、また後ほど」
鉱山周辺 飯屋「銀時計の凋落」
店員「いらっしゃいませー! 奥のお座敷へどうぞ」
蜜「ここなのー。ぱっと見民家だけど、中の囲炉裏とかも手入れされてるし、古い様式の家具も綺麗に磨かれていて雰囲気良いのよ」
蜜「囲炉裏で焼いてくれる川魚の塩焼きや、山菜そばや、鉄釜炊きの釜飯とかも美味しいの」
蜜「お肉料理もあるし、家族でやってるお店だから、メニューにない料理でもすぐ出来る料理ならしてあげられるってこの前伺ったの。ここなら初めての人でも大丈夫って思って…」
巧「上品で俺には場違いかもなぁ。でも、気を使ってもらって、なんだか悪いな。はははっ」
哲「へぇ、そいつは良い事を聞いたな。ここの峠は中々走れないから、そういう情報は歓迎だね」
蜜「今もう時間が遅いし、店内の方が明るいから上品に見えるのかも。昼間は外の緑のほうが眩しいぐらいですよー」
浅「初めて聞いたな…」
蜜「ところでなぜ新婚の旦那さんがここにいるんです?」
巧「ん?」
蜜「いや、その、浅間さん?」
浅「ん、なんだ」
蜜「…なんだって言われると、言いづらくなるじゃないですかもう…。鸞さんはいいんですか?」
浅「ああ、大丈夫だ、気にしなくていい」鸞「いるけどね……」
哲「たまには一人で走らせたくなる時もあるさ…浅間さんだってそうなんだろうし」
蜜「なら、いいんですけどね…この前のことがあったばかりだし」
巧「お?そういえば爆破事件あって以来だったかな?」
蜜「安田さんとはそうなりますね……本当にあの時はお世話ばかりおかけしまして…頭を下げても下げ足りないばかりですわ…」
巧「やめてくれよ…気を使われるのは苦手なんだ…」
蜜「爆発の原因をあれから調べてくださったので…私はすぐ情報収集に行ったものですから」
浅「目の前にいたからな…俺は……」
巧「そういえば浅間君かな。あの吸血鬼とやらはどうなったんだ?」
浅「ああ、鸞のことか、まあいろいろあって…な」
巧「鸞というのか」
巧「まぁ、何はともあれ、大丈夫そうで何よりだ」
蜜「鸞さんはなんというか…ほんとうに不思議な人。あの時暴れてたの別人じゃないかしらって思うぐらいには」
浅「そうだな……」
哲「爆発に吸血鬼…ね…嫌な単語ばかりだな。あの鸞ちゃんって子はそれほど酷い子に見えなかったがなぁ…」
蜜「その時に流子が大怪我を負ったんですよ。そのあと、流子の代わりに風月堂の店主をあたしがやっていた時に店が爆発しちゃって…」 鸞「手加減はしたんだよ?」
店員「お待たせしましたー」
蜜「まあとりあえず料理が着ましたし、食べながら話しましょうか。冷めるのがもったいないですわ、ここ本当においしいですし」
巧「では、頂くとするか。いただきます」(両手を合わせて)
浅「おいしそうだな、いただくか」」
哲「ああ、先ず頂くとしよう…頂きます」
蜜「まあ運転して着てますから、お酒はなしですけどね。この辺泊まれればガッツリ呑みたいですけど」
蜜「…それにまあ、皆さん、明日もお仕事でしょうし」
巧「仕方ないな、こればかりは」(内心ホッ)
蜜(それをちら見して見なかったふりをする)
哲「帰りの運転もあるしな…酒はそれほど得意じゃねぇからいいんだが」
浅「基本酒は飲まないんでな」
巧「そういえば秋山君、前回の搬入お疲れさま!社長も君を随分頼りにしてたよ」
蜜「あら、お知り合いだったんです?お二人」
哲「ええ、安田さんのとこのご依頼ならばと。俺を当ててくれた親父に感謝ですね」
巧「このいらの運搬は結構頼まれてもらっているからな。森近の所とかも世話になっているようだし」
哲「森近さんの所は結構頻繁に…学校関係も少し頼まれてますから。本社が大阪にあるのが、煩わしいと感じますね」(苦笑しつつ
巧「なかなか、親父さんにも顔を合わせる機会がないが、よろしく伝えておいてくれないか?」
哲「勿論、ご心配なく。今後もお世話になると思いますしね」
巧「これからも、よろしく頼む!」
哲「ええ、こちらこそ。森近さんに新しい車も譲っていただきましたし…業務も頑張りますよ」
巧「あいつが人に物をやるって、なかなかないぞw」せやな。この2人にはだだ甘いけどな
哲「さあ…どういう意図か、わかんねぇけど…何かありそうな車、だったしな」
蜜「あ、もしかして、今日乗せていただいた車ですか?」
哲「ああ、あの車だよ。新しいっていうには20年以上前の車だけれど」
巧「20年か。それなりにメンテが行き届いているみたいだな(ニコッ)」
蜜「なるほど…あまりに見かけない車種ですし、少しびっくりしましたけれど…。森近のおじさま凄いのを持ってらっしゃったんですね…」
哲「前の持ち主が走り屋だったみたいで…どうやら手放すまでキッチリ世話してくれてたみたいだ。森近さんの、友人のとはいえ…な」
蜜「しかし、切っ掛けが切っ掛けとはいえ、今日初対面の秋山さんと共通の知り合いが何人も居るなんて、驚きですわ」
蜜「もしかして、浅間さんも秋山さんとお知り合いだったりします?」
浅「ん、ああ...まあ知人だな」
哲「そうだな、ある事件で…知り合ったのが始まりだ…な」
蜜「……ごめんなさい」
巧「ははは。俺の頭がおかしくなってしまったのかと思ったが、最近色んな所で異常がおこってるんだな…」
哲「謝る理由はねーぜ、関わってなきゃ、こうやって俺たちが飯食ってる事も無かったんだしな」
浅「まあ、あのときがあって今だからな」
蜜「あははは…ごめんなさい。ちょっと最近なんか私も色々あったので…」
蜜「正直、こうやって、誰かと一緒にご飯食べてるほうが楽しいです。本当に」
巧「だな。折角だしこの機会を大事な縁として祝おうじゃないか!」
蜜「ちょっと我儘言ってよかった。ありがとうございます」
浅「はっはっ、そうだな」
哲「ああ、酒はないが祝杯は挙げれるだろ。飯も旨いしな」
巧「いつもは冷や飯しか食えんしな!はっはっはー」
蜜「ええ、本当によか、よかっ…あれ? あ、あれ?…涙が……ちょ、ちょっとごめんなさい、お花詰んできます!」完全に情緒不安定でしょこの人…
蜜乃PL:トイレへそのまま駈け出していきます
巧「少し、休んでくるといい」
浅「.......」
巧「こっちで、空気を暗くしても、彼女に迷惑かけるぞ」
哲「しかし、呼んだ理由も結局はこういう事なのかね…悪い事じゃ、ねぇと思うけど」
哲「…そうだ、浅間さん。また今度、ココの下りをやらないか?…あの子も付いてきそうだけど」
浅「鸞は行くって言ったら勝手についてくるさ」 鸞「わかってんじゃん!」
巧「若いねぇ」
哲「そうかい、あれだけ積極的な子ならいいもんだな。じゃあまた今度、夜中にやってみよう」
浅「夜中か、喜んで付いてくるけど、いいのか」
哲「その辺は、浅間さんの腕次第…同乗するならそうだな。賑やかしになるし、いいと思うぜ」
浅「賑やかになりそうだな、それもそれでいいな」
巧「楽しんできな!でも、自分の相棒を傷つけるんじゃないぞ・・・」
哲「ああ、お互いにそれは気をつけてるさ…Z32については、酷かったが…」
浅「傷つけるようなことはしないさ」
蜜「…ごめんなさいね」
巧「あんたの事だ、事情があったんだろう事は理解できるさ。おう、戻ったか」
蜜「って、ごめんなさいって戻ってきたら、またトイレに行っちゃうからやめましょ」
蜜「…まあその、今日もいろいろあって、今までも色々あって」
巧「あー、男同士のロマンの話だ、気にせんでいいw」
哲「お、お帰り。……ああ、そうだな。ちっとばっか面白かった話、さ」
蜜「あ、そうなんです? むしろ聴きたかった…ずーるーいー!私がいない時にそういうはなしされてるの何かくーやーしーいー!」
浅「残念だったな、ははっ」
蜜「ぷー……まあ、今日の私の罰みたいなものかしらー。あーなんだか聞けなかったの悔しい」
巧「それはそうと、食べるものが少なくなってきたな」
蜜「あ、デザートとか、なにかおつまみとか頼みます? 雰囲気だけでしたらノンアルコールの飲み物もあるはずですけど」
巧「アイスコーヒーあるかな?」
哲「それなら手羽先も貰おうかな、場所によって味付け違うから気になってね」
蜜「あ、大丈夫ですよ。砂糖とかミルクとかもお好みで出してくれるので…本当にここびっくりするぐらい色いろあるんですよ」
蜜「かわったところだとクリームソーダとかもあるんですよ。緑色の」
巧「俺は面倒だからブラック無糖でたのむ」
浅「自分はホットのブラックを貰おうかな」
蜜「じゃあ私は…ミックスジュースでも。秋山さん飲み物はいいんですか?」
哲「そうだな…この後もあるし、アイスのブラック貰っておくか」
蜜「はーい。じゃあ頼んできますね」
巧「あと、唐揚げも頼むよ」
蜜「じゃあポテトも追加しておきますね!」
巧「おう!」
巧「先に言っておくが、勝手にレモンはかけるなよ?」
浅「それは同意だ」
蜜「私はそんなはしたないことしませんわよ」
哲「ああ、全くもって同意だな」
巧「はっはっはっ!」
蜜「あはははは。もうやだ、皆同じ事言うんですものw」
蜜「やだ、可笑しい」
巧「…(フフッ)」
店員「お待たせしましたー」
蜜「あ、来たみたいですわ。ポテトのケチャップはお好みでどーぞー」
巧「よーし、来た来た」
蜜「あと、言い忘れてましたけど、ここのお代は私に任せてくださいね?」
巧「そう言う訳にもいかんだろう?」
蜜「だめですー。というか払う理由はあるんですから、払わせてくださいな」
浅「無理しなくていいんだぞ」
哲「流石に悪いぜ?四人分だし…仕事してる身だしな、こっちも」
巧「(ちょっと考えて)…まぁ、任せようじゃないか。埋め合わせは後日しよう」
蜜「まあ、でしたら、次何かあった時に奢ってもらいますわ。今日はダメ、ダメです。…まあ、私の我儘なので最後まで我儘でいさせてください」
浅「ふむ、すまないな」
巧「悪いな。ごちそうさま!」
哲「ああ、今回はご馳走様だ」
蜜「安田さん、本当に優しいんだから…。奥さんが羨ましいぐらいですわ」
巧「(ボソ)独身だ…」
巧「はっはっはっw」
蜜「あっ…いえ、そのあの…あーん……」
蜜「うー、ずるいですわ。絶対結婚していると思ったのに…」
巧「気にするな。自分の好きなことに専念出来て、充実してるよ」
浅(ふふっ)
蜜「私がこの体じゃなけりゃ、安田さんに惚れてますのに」
蜜「むー」
哲「まぁ安田さんなりにやりたい事もまだあるんだろうし…羨ましいぜ、その歳まで生き生きしててさ」
蜜「うーん、幸せのカタチは一つじゃない、かぁ…」
巧「細かい事情は抜きだ。今日はいい気分のまま帰ろう!」
蜜「安田さん本当に実直というか誠実というか真っ直ぐというか、気遣いもできる良い人なのになあ」
巧「裏表使い分けられるほど、器用じゃないだけだ・・・」
蜜「そのほうが好印象ですわよ…そりゃまあ…女からしたら、裏があるのかなって疑念を持つことも…あの、その、あるかもしれないですけど」
哲「誰もが誰かとくっつくなんて決め事はねぇんだし、その事はいいんじゃねぇかい?俺だって、嫁は…まだ要らないしな」
浅「まあ本人の意思にな、」
蜜「秋山さんもさっきから割と目線で気を遣ってくれてるみたいですし、なんか皆良い人ばっかりじゃないの!もう!」
巧「なんだ・・・うまく言えんが、今を精一杯生きるってことだ」
蜜「私は愛しい人が皆幸せにいられるのならそれでいいですわ」
哲「今を楽しむ…結果を考えると頭痛くてもな。そうじゃなきゃ、走り屋なんてできねぇし…俺はね」
蜜「…逃げようと思えば逃げられるはずなのに」
蜜「んー、なぜかますます気になる人が増えてる気がしてる」
蜜「今日食事をしましょうって言ったのも……まあここ最近色々ありますけど、それを含めてもなんか喋ってみたくなったからですわ」
巧「いい機会になった」
蜜「しんどいばかりでも、や、ですしね」
巧「だな」
哲「ああ、たまの気分転換ってのは悪くないしな」
浅「たまにはこうしてな、いいな」
巧「職場の同僚相手よりも話した気がするw」
蜜「私は特別な人以外の同僚よりは甘えちゃった」
哲「そうなのかい?安田さん結構喋るイメージあったが…飯屋ならではだよな、こういうの」
巧「食事の魔力かもな!はっはっはっ」
蜜「風月堂でお見かけした時よりも今日は笑ってらっしゃいますわ、安田さん」
巧「俺も、それほど表面のいい方じゃないからな、緊張もするさ。恥ずかしい話だが」
蜜「まあ、私は、表面良くしてないとはじき出される仕事ばかりですから…。はしゃげる場所があるのは本当に幸せなことですわ」
哲「俺も半分は接客に近いから、堅いとこあっけど…気が抜ける所あんのは、助かるもんだな」
巧「俺が根っからの技術職任って事だろうな。接客はできる自信がない」
浅「接客とは縁遠いな…」
蜜「私、一応半々ですけど、どっちもそれなりの苦労も楽しみもありますし、どっちかに偏ってるほうが仕事探す時楽だなって思います」
蜜「両方できると、それぞれの良さと辛さわかるので、自罰気味になるときあるんですよ…」
蜜「気楽にさせてくれる相手ならいいんですけどねえ。秋山さんのお仕事だと流通だし度量大きな人多そう」
哲「いやぁ、客先次第さ。悪い人はいねぇし…な」
蜜「悪い人がいないのなら、それだけで良い巡りですわ」
蜜「さて、そろそろお店の閉店時間が近づいてきましたわ。帰りましょうか」
浅「もう、こんな時間か」
蜜「浅間さん、そういや鸞さんへ電話とかメールとかしてました?」
蜜「私…とこんな時間に他の男性と交えてとは言え会ってると、あんまりよくないかなって」
巧(?電話?いったいどういう・・・いや止めとこう)
蜜「正確には、私みたいな仕事の女性と。一応夜の仕事もしてるもんで」
浅「気にしなくて大丈夫だ、わかってるだろうし」鸞「見てるし」
蜜「まあ、なら、余計なおせっかいですね」
蜜「じゃあ支払ってきます。外で待っててくださってもいいですが、明日もあるのでお先に出てても大丈夫ですよ」
浅「悪いな」
蜜「いいんです。お礼、言うのはこっちですし」
哲「ああ、すまねぇな。先に暖気しとくよ」
飯処「銀時計の凋落」 入り口
蜜「ふぅ…。今日は皆さん有難うございました」
浅「こっちこそな、ありがとう」
巧「礼を言うのはこっちの方だ。ご馳走になった」
哲「こちらこそ、ご馳走様だよ。呼んでくれてありがとな」
蜜「(お辞儀をしながら)また、なにかあった時はよろしくおねがいします!」
巧「では、すまないが、明日現場も早いんで、失礼させてもらっていいかな?」
蜜(なんだろ、本当に今日、あたしらしくないな)
蜜「あっ、はい。皆さん、お気をつけて! 私は逆方向なのでこのまま帰ります-」
巧「本当は送っていければいいんだが。気をつけてな」
浅「気をつけてな」
蜜「うん! 大丈夫です!(あ、あれ?なんだろ、今日。)」
蜜「私って、こんな生き物…だったかな…」
森近さんのホモ的な意味ではなく大好きな3人組+情緒不安定なお姉さまとかいう珍しい組み合わせなのもいいですよね。
何か一人勝手に泣き出すとか飲み会だと邪魔もいいところですが(苦笑)
まあそれも個性ですよね。そういうのは上手いですよね蜜乃さん。面倒すぎて現実だとあんまり関り合いにはなりたくないタイプの人ですけど(笑)
飯処はちょうどいいところにこっそり設定してたのがありましてそちらに変更。まあ番外編初登場って時点で存在感のなさが凄いんですけどね……
時系列:イモムラオンライン 後
勝手につけたタイトル:傷心の女の子に同情する=百合の園への片道切符のイメージ
登場人物:九野怜花 寶来蜜乃
怜花の部屋
怜「……あー、やっぱり誰かに味みてもらった方がいいよねー…うーん…」
怜「あっそうだ!蜜乃さんに連絡しようそうしよう…えーっと携帯携帯…あった!」
プルルルルル
蜜[スマホ]「はーい、怜花ちゃんどうしたの?蜜乃おねえさんの膝枕が欲しいの?」
怜「あっもしもし蜜乃さん?えーっと、新しい料理が出来たので、試食して欲しいなーと…いえ、膝枕は大丈夫です」
蜜[スマホ]「ごめん、今すんごく甘えた。料理の試食なら喜んで受けるわよ」
怜「今のが…甘えた…?あー、まあしてくれるなら嬉しいですハイ。私のいる寮に来て欲しいんですけれど…場所は分かります?」
蜜[スマホ]「そう、だいたいあのへんよね!」
怜「…一応外には出ておきますからね?ではお待ちしてまーす」
蜜[スマホ]「えーっとね、今の場所だと…うん、30分ぐらいでつくかな! 急いで頑張るわ-!」
怜「はいなー、でも焦らなくても大丈夫ですからねー」
蜜[スマホ]「ん、はいはいー!楽しみにしてるわー」
蜜乃PL:電話を切って、バイクを転回させて寮へ向かいます
怜「…日傘でも差して立ち待ちしときますかね」
京都大学 昼近く 寮付近
蜜「……あ、なんか本当にごめん。ちょっとそれは私が気を遣うべきだった」
怜「ふぇっ?何がです?」
蜜「いやだって、まさか道端で待っててくれるとは…いやなんかそのごめん」
怜「…なーんだ、そんなの気にしなくていいですよ!ほら、こっちこっちーですよー!」
蜜「あ、うん。行くわ…というかちょっと待ってね」
怜「?」
蜜「髪色、元に戻してみたの」(ヘルメットを脱ぎながら)
蜜「まあちょっと目印が減ったかも、私の」
怜「ふぁぁ…蜜乃さん、とっても綺麗です…」
蜜「あの染髪は、美容院の宣伝というか試験的な染めに協力してただけだしね」
蜜「やっと落ち着いたわ。逆に言うと、こっちに来てからの動きはもうあんまりできないけど。普段はもうちょい地味子まっしぐらで生きたい」
蜜「まあちょっと昔に戻った感じかしら、ね。さて、貴女を外で立ちっぱなしにさせるのはよろしくないわ」
蜜「お呼ばれさせていただくわ」
怜「はーい、いらっしゃいませ~です」
怜花の部屋
怜「はい、こちらとなっておりまーす」
蜜「女の子の部屋に入るの久々なのよね」
蜜「お邪魔しまーす」
怜「さあって、お客の方はそこにスワルノデス!すぐに持ってきますからー」
蜜「はい」
蜜「うん…。うん、うん」
蜜「……なんかよくわからないけど、ちょっと落ち着く」
怜「おぉっとと…はい、こちら通常より甘みを増したミネストローネになって…蜜乃さん?」
蜜「ああ、うん、ありがと…あ、いい匂い」
怜「…顔、曇ってますよ」
蜜「あとにさせて? 言いたいことが本当は色々あるけど、何もまとまってないの。というか、その、違うの、私の問題なの」
蜜「とりあえず気にしないで、怜花ちゃんのお料理楽しみにしてたんだから!」
怜「…話してどうにもなりそうにないなら、わかりました。では、どうぞ召し上がれー」
蜜「いただきます!」
怜「ど、どう…ですか?へ、変な味がしたりしてませんか?」(ジーッ)
蜜「んー美味しい。具沢山で…甘みの原因は何かしら、調味料じゃなさそうね……貴女これ結構手間ひまかけたんじゃないの?」
怜「柔らかな甘みを出すために、野菜、煮込み時間共にこだわりましたっ!」
蜜「味が喧嘩してないのにこの甘みは良いわ…。食欲をそそって…。それになんでだろう、なんだかちょっと…なつか…ごめん」
蜜「ごめん、怜花ちゃん、このレシピ本当に今作ったの?」(ちょっと泣きながら)
怜「ふぇっ!?あ、いや、その…お、思いつきでやったら、こうなったんですけど…」
蜜「ああ、そう、そうよね。いや、ごめん、ちょっとちょっとなんか、懐かしい味だったから…感極まっちゃったみたいなの…美味しい…美味しいよ」
蜜「ありがとう…本当に美味しかった…びっくりさせて本当にごめんなさいね」
怜「ふぅーっ、よかったぁ……あっ蜜乃さん!少し、待っててくださいね?す、すぐ…かどうかはわかりませんけど戻ってきますので!」
蜜「え、え?怜花ちゃん?」
怜「あっこっちきたらダメですからね?ね!?」
蜜「え、あ、うん…。わかった、顔整えとく」
怜「えーっと、これをここに通して、これはここに…あっこれは、意外としっくりと…えっこれ本当に目測で測ったの?ぴったりなんだけど」
怜「っとと、さーって…じゃじゃーん!蜜乃さんからもらった着ぐるみ、せっかくだから着ちゃいましたー!!」
蜜「えっ、貴女…まさかアレを着たの?ちょっと待ってあの…あっ…顔もちゃんと綺麗に出てる…思う以上に綺麗…」
怜「にゃはは♪とりゃー!蜜乃さんにとつげーき!」
蜜「って、えっ?!ちょっとベットの上で横になって。その着ぐるみ本当に擬態用に作ったから足元おぼつかなくなるわよ」
怜「えっ?あっうわったったった!!!」
怜花PL:地面にビターンします 本当にあざといよなこの淫乱きつね
蜜「ああ、ちょっとっ…しまった…メモ入れ忘れたかしら…大丈夫?」
蜜乃PL:怜花ちゃんを抱きかかえます
怜「あたたた…最近こけ癖でもついてきたのかなぁ…あ、ありがとうございます」
蜜「いや、これは完全に私が悪いわ…というか着てすぐ抱きつきにそのきぐるみでダッシュできるなんて…貴女、運動神経かなり良い方よね…」
蜜「まあちょっとベットの上にでも横になって。凄い愛らしくて抱きしめたくなってるのだけど」
怜「エッアッハイ、ではここにごろーんと」ほんと受けのプロだわ
蜜「それより前に寸法もう一回見させて」
怜「っとととー…あっはい、どうぞ」
蜜「借りてきたネコならぬ狐…」
怜「…今何か言いました?」
蜜「あれ、元は借りてきたなんだっけど忘れしちゃったわ」
怜「…誰が普段お転婆ですって?」
蜜「あらお転婆なの? 活発で可愛い子だと思ってたわ」
蜜「一応、根本の毛色が黒だったからそっちに合わせようかと思ったけど、全部キタキツネっぽくしちゃったのよね」
怜「昔言われてただけですー…キタキツネ、かー」
蜜「その代わり、耳と尻尾も被せられるフードも薄く作ったので外見完全にきぐるみっぽくはしてるつもり」
蜜「ただまあ、さっきも言ったけど擬態っぽく見えるようにしてるから、足の部分が関節位置とかで若干慣れるまで躓くかもね…」
怜「いや、さっきでコツは掴んだつもりです!ほら、ぐるんぐるーん」
蜜「……あーなんだったかな…イギリスの王室バレエでウサギが主人公の童話の劇でこういうの見たような…」
怜「童話は話全部聞く前に寝てたので記憶にございませーん…とりゃー!今度こそ蜜乃さんにー!」
蜜乃PL:そのままなされるがままに抱きとめます
蜜「おーう」
怜「ふははー!ぎゅ~っ!」
蜜「うん…あったかいわ」
蜜「うーん、これだと私も着ぐるみ持ってくればよかったー」
蜜「うんでも凄い良い」
怜「……蜜乃さん、ありがとうございます」
蜜「……本当に?だって、私これを使って貴女に何をしようとしたかまだ何も…」
怜「はい…本当に……蜜乃さんがどう思ってこれを作ったかなんて、私にはまだわかりません…でも」
怜「でも、私のために作ってくれた…それが、うれしいんです!」
蜜「…ああ……ああ、ああ…これが、お洋服だったら……この着ぐるみじゃなければ…私は」
蜜「私は素直に、喜べたのに」
怜「…なんか急にネタ風味に」
蜜「…種明かしをするとね…その前にごめん、抱きついたこのまま話をさせてもらっていい?」
蜜「今ちょっと、ひどい顔、してるから」
怜「はい、どうぞー…」
蜜「この服は擬態のため、って言ったのは間違いじゃないけど」
蜜「もう一つは、貴女が人間性を維持できる補助になるように作ったの」
怜「に、人間性って…どこぞのゲームで捧げるもののような…」
蜜「今の貴女はほとんど人間、だけど、狐みたいに言われることもあるから、さ」
蜜「狐はあくまで皮をかぶっているだけ、私は人間って迷った時でも思い出せるように」
怜「…まあ、確かに言われますね、狐の部分にしか注目しない人に」
蜜「まあ本来の目的は擬態だけどね、コスプレの」
蜜「ただ、まあこういうのを持っていればコスプレって言い訳もできるし、狂乱しそうになってもこの布を破ればいいとか」
怜「そんな勿体ない事絶対しませんから」
蜜「まあうん、やっぱお節介よね」
蜜「ううん、違うの、平和に使えればいいけど」
蜜「ろくでもないことってあるときにはあるから……」
怜「そんな時が来ない事を祈りますよ…じゃあ、私が今これを着た理由、言ってもいいです?」
蜜「うん」
蜜「言って」
蜜「聞きたい」
怜「まあ私もお節介じみたものですけどねー…蜜乃さん、今日来たときも顔が晴れ晴れとした感じじゃありませんでしたよね?」
蜜「うん」
怜「しかも、まだ引き摺ってると思ってるんです…私より、深く、重く」
蜜「……それはだって」
怜「…一人で思いっきり、抱え込んでませんか?」
蜜「……分散させたいけど」
怜「じゃあ、私にください…その、背負っているものを」
蜜「……この着ぐるみ」
怜「?」
蜜「これね、作ってね、着てね…くれてね、それもね、ちゃんとあたしの過去に繋がってるの」
怜「……はい」
蜜「さっき言いそこねたけど、この着ぐるみを破ってもいいって意味は、身代わりの式神みたいに使ってもいいって意味でもあるの…実際言い伝えられてる式神とはまた違うけど」
蜜「この着ぐるみはただの服といえばそうだけど、異装は異装だし、見える人からしたら人間じゃないように見えるわ…」
蜜「あ、ごめん、脱線してた、貴女の顔をちゃんと見ながら話すわね」
蜜「うん、やっぱり綺麗な人」
怜「あ、あぅ、ぅぅ…」
蜜「目が輝いてる。黒く透明な水のように澄んでる。奥に炎のような芯のあるとても強い子」
怜「…そこまで強くないんですけどねぇ。だからと言って弱いとも思ってませんけど」
蜜「身体も…言っていいなら、強くしなやかだった。至る所に生命が満ち溢れてるわ、弱さを受け止める器のような…水と土のような」
怜「そこまで大そうなものでもないですよ、私は、きっと…」
蜜「そこは年齢や環境などもあるから、一概に言い切れないけど」
蜜「そう、貴女にも告白しちゃおうかしら」
怜「?なんです?」
蜜「私のサトリィでのハンドルネーム、瀬女だったわよね」
怜「あー…確かそうでしたね」
蜜「あれは徹に引っかっけた名前じゃないの」
怜「…なら、実際は?」
蜜「福島の妖怪なのよ、瀬女って。夜に漁をしていると現れるという、石女の生霊」
怜「…怖い話は勘弁ですヨ?」
蜜「石女と書いてうまづめが私。私は子供ができない体なの。女性ホルモン投与しても改善できない原因不明の石女」
蜜「おかげで、おちちはちょっと大きくなりました、とさ」
怜「子供、が……」
蜜「私は、なんていうの、かな。どうあがいても、ほとんどの女性には負けるわ。というか、故郷でそういう扱いだった。人間未満の生き物」
怜「……」
蜜「そんな女が、結婚して子供もいるっていう話をしてるのだけどね。…普通なら普通の結婚と養子縁組だけど」
蜜「石女の子供は石でした、とさ」
蜜「わたしの故郷ではそうなってるの」
蜜「地元の神と結婚し、神の宿る子…ただの石なんだけど、それを産む役目が私」
蜜「大昔からの厄介払いの風習を受け継いだのが私」
蜜「そんな石女の事実を知っても導いて助けてくれたのが、徹」
蜜「7つも年下の男の子」
蜜「…7つじゃないわ、もう8つね」
蜜「私の乾いた心根を優しく抱いてくれたのが流子」
蜜「そう、厄介払いの風習だから、祭りで石を産み落とす以外は、牢屋で大人しくするか放浪しなきゃいけない。今の時代は放浪」
蜜「放浪の末に見つけた居場所で最も大事な居場所が、流子と徹だった」
蜜「徹はどっちかというと、あとから放浪についてきた感じがあるけど」
蜜「まあその二人をほぼ同時に無くして」
蜜「というか急に居なくなって…」
蜜「居場所…すぐに作るわけにも…いかなくて…」
蜜「もういっそ呪われた運命なら死にたいけど、でも、でもまだ、ふうちゃんや…」
蜜「二人が気にしていた人がいるから…」
怜「……じゃあ、私を心の拠り所にすればいいじゃないですか」
蜜「私、どうしていいかわからないけど、どうにかしたくって…」
蜜「だって…それじゃ…、枷を背負わせるもの…」
怜「私を甘く見てもらっては困りますよ?伊達に20年生きてきてませんっての!」
怜「重いものなんて、今までいくらでも背負ってきました…一つぐらい増えても、問題ないですよー?」
蜜「それは重々にわかってる……解ってるというか…抱いた時に確信したって言ったほうがいいかしら」
怜「そこまで確実なんだ…」
蜜「貴女、さっき私に飛び込んできた時、無意識に身体の動静をコントロールしてたもの」
蜜「夜の仕事というか…私の身体こんなのでしょ?あまり言えないような水商売もしてたから…」
蜜「そういう経験は嫌でも身体が覚えてる。優しい人はほんとうに優しいし、想ってくれる人はちゃんと想ってくれてる」
怜「そして、そこまでわかった上で、何が蜜乃さんを抑えてるんです?」
蜜「怖いのだと思う」
怜「消えてしまいそうで?」
蜜「本当は、本当はね? 私みたいな、人間じゃないような人間モドキも一緒にさ、皆でさ、幸せに…そう、死ぬまで幸せに生きていければいいなってずっと思ってるの」
蜜「でもね」
蜜「感情は時々それを許さないの」
怜「それまたどうして?」
蜜「ちょっとした嫌悪感もすぐに膨らむ時だってあるし、嫉妬心は一度燃えると簡単には消せない」
蜜「悲しみは時流に流されるままだし、怒りも発散できるまでなかなか消えてくれない」
蜜「そういうのは人間だけかなと思っていたし、私はちょっと感じる力が強いぐらいで、他の世界が実際どうなってるか知らない」
蜜「でも今は、今は判らないの」
怜「……じゃあ、今出せるだけの不安を出しちゃいましょうよ。出せ切れなかった分は、次に切欠が出来たら出しちゃいましょうよ」
蜜「今なら、流子や徹が動けなかった理由がわかる」
蜜「私の事を知っていて、人間の間でも奇妙な信仰が形を残すように」
蜜「他の世界の存在が、何らかの感情を持って暴れていたら…普通の人間じゃ手を出せない」
蜜「私が、私が…犠牲になるって言わなければ……」
蜜「あの二人ももし、人間への固執をやめてれば…いなくならなかったのかな」
蜜「私ずっとあの日からそればっかり考えてるの」
怜「とぉおおおりゃあああああ!!!!!」
怜花PL:と言いながら蜜乃さんの頭を左右に揺らします
蜜「だって…だって…」
怜「だーもう!難しい話禁止!今は私に甘えてればいいんです!」
蜜「だって………わたしが、わたしが我儘言わなければ…わたしが…」
怜「いいですか!?私は今ここにいます!蜜乃さんもここにいます!私たちは生きたいと思う限り死にません!死ににいくようなことはしません!!」
怜「それでいいじゃないですか!!蜜乃さん、二人の事を足枷に考えてどうするんですか!!」
蜜「(泣きながら)………わかんないものは、わからなくて…わたし、もっと……もっと、がんばって…もっとがんばらなきゃ……わたし、いけなかった…のに」
蜜「まだ、ふうちゃんのこともあるし、02のこともあるし、あなただって…貴女だって…」
蜜「それに…サトリィ…」
蜜「私、ここの市民じゃないのに、サトリィに呼ばれた」
蜜「秋山さんも大阪の人なのに、サトリィに呼ばれた」
蜜「市長が話し始めた時、凄い怖かったの」
蜜「だって私なんで知られたんだろうって」
怜「……蜜乃さん、一度、頭からっぽにしませんか?」
蜜「……したい」
蜜「ねえ、ごめんもう一度、抱いて」
怜「はい…ほら、ぎゅぅー…」
蜜「ごめん、それでも頭のなか空っぽにできるかわからないけど」
怜「じゃあ、今だけでもいいです…私を感じていてください」
蜜「…本当は甘えたい」
蜜「甘えたいけど」
怜「すればいいじゃないですか」
怜「思いっきり…子供みたいに」
蜜「うう」
蜜「流子を思い出すわ、その言葉」
怜「いいんです…何も考えないで、何も、つらいことを思わないで…」
蜜「素肌じゃなくてよかった」
蜜「このまま、寝ちゃいそう……だから……でも、夢に溺れられないから…」
怜「幸せな時間ぐらい、自由に感じていたいじゃないですか…ね?」
蜜「そう考えられないから、私は、不幸を引きずるのかしら…」
怜「…ゆっくりでいいんですよ、変わる時は」
蜜「子供を産めない厄介払いの儀式でも、私が産んだとされる石で他の家に幸福が訪れるって聞いた時」
蜜「私、泣いて喜んだのよ…なんか嬉しくって…」
怜「じゃあ、蜜乃さんにも幸せが来ないと、ですね…」
蜜「違うのに、人間じゃないのに勝手に結婚させられて、石女の烙印を心の底まで押されただけなのに…」
怜「…まーた考えてますよ?」
蜜「人間でありたいの…石でも考えていたいの」
怜「人間じゃないですか」
蜜「……怜花ちゃんでよかった」
怜「誰かを考える石なんて存在しませんよ、ファンタジーでもなければ」
蜜「でもね、思うの」
蜜「人間じゃなくても皆幸せであれればって」
蜜「夢物語と知ってても、利害が一致しなくて皆幸せになれないこともあるけど」
蜜「せめて感情でいとしい人が死なない世界になればって」
蜜「ああ、ごめん、言葉が矛盾し始めた、でもでも」
怜「…いい願いじゃないですか、楽しくて、みんな笑っていそうで」
蜜「感情で人が死なない世界になればって思うのは本当」
蜜「本当なの」
蜜「私は、時々どうしていいか、わからなくなるけど」
蜜「ごめん、怜花ちゃんがしてって言ってくれてるのに」
蜜「甘えきれてなくてダメだよね…」
怜「普段したことないなら、そうなっても仕方ないと思いますよ」
蜜「………ごめんね。そろそろちょっと前の私に戻るね」
蜜「ふぅ………とりあえず悔しいからテディベアの着ぐるみ取ってくるわ!」
怜「逃 が さ ぬ」
蜜「じゃあキッス!」
蜜「ちゅー!」
怜「こちらのほっぺが空いております」
蜜「くーちーびーるー!」
怜「フハハー!ファーストは一体誰が奪うのでしょうねー!!」
蜜「あー。それじゃくちびるキッスのおまじないできないわー」
蜜「じゃあせめておでこで」
怜「まあ、そこなら…?はい、どうぞー」
蜜乃PL:優しく、少し長くくちづけします
蜜乃PL:その後、そのまま抱き倒します
怜(うわっとっとー…あー上になられちゃったかー) キマシ多くないすかこの人。あっ…食い荒らしのプロだ(察し)
蜜「ごめんね?でも私の重みもちゃんとわかって欲しくて」
蜜「嬉しいからこそだけどね。嬉しいからこそ、許容範囲以上の受け止めだけはやめてね?それは私が辛くなる」
怜「んもー、そうやって自分に境界線作るー…」
蜜「ううん、むしろ境界線無くしてるの」
蜜「今ももう、だんだん私と貴女の身体の境目がわからなくなってる」
蜜「だからこそ言ってるの。いつでも受け止めてもらえるように、受け止めてもらうなら、私と貴女は別、でしょ?」
怜「…なんか、詩的な感じ」
蜜「この毛皮の下の肉も骨も血も魂も全て愛おしいから。だから、ね。私もいつか貴女を受け止めたいし」
怜「はっははー、私は軽いですよー?」
蜜「恋とか愛とかで済まされないような慈しみの感情…なのかもね」
怜「…小動物として扱われてる?もしかして」
蜜「ううん。貴女は絶対的に人間よ。絶対に。忘れないで」
怜「蜜乃さん、動物という言葉に過剰に反応しちゃダメですよ」
蜜「ねえ?……貴女を抱いたまま寝てもいい?」
怜「えー?あー、この後何か…なかった、よね?まあ大丈夫か、どうぞーごゆるりとー」
蜜「おかあさんってどんな感じか忘れちゃったけど、幼いころ、こんなこともあったのかなって」
蜜「あと、さっき食事の時泣いたのは、確か、今日が約束の…」
蜜乃PL:そのまま泣きつかれて寝ます
怜「…あー、幸せそうに寝ちゃってますねぇ」
怜「…これ、いつ頃起こした方がいいんだろうか?」
怜「九月、かー…地瀬君、連れて行けなかったなぁー…」
怜(…まっ、あの秘密の場所に連れていって何があるのって感じだけどね)
蜜「zzz……ねえ、私が代わりになっちゃ……た…………ごめ……zzz」
怜「HAHAHA、見事に夢見ていらっしゃる…」
怜「…「蜜乃さん」呼びに気がついては、いなさそうか…まあいいや、私も寝ますかねー…」
蜜「zzz……大丈夫、あく…む……は、覚め…る……皆、しあわせ……zzz」
怜「ふふっおやすみなさい、蜜乃お母さん…なーんて♪」
私の卓は普通の人が頑張った結果変になるお話なので、さいしょから暗いとアルシャードとかナイトウィザードとかネクロニカっぽい設定になりがちなんですよね。
今回は一般人セッションキャンペーンなのでいっぱんじん……?になりがちなんですね。
というかあんまり最初から設定煮込むと浮く。つらい。
他の設定ほぼ0PCが食われる。つらい。
だからやめて欲しい。でももう無理。
でも割りとこのサプリじゃなきゃ好き。でもつらい(以下永遠ループ)
後、怜花さんの中の人曰く、「受けのプロ」ではないらしいですね。自称があてにならないのがよくわかります。
恐らくこの淫乱雌狐は女の子と見ればキマシの渦に飲み込む特徴でも持っているんでしょう。
一線越えかかってますしね。R-18はダメですよーR-15で止めておこうなー
時系列:イモムラオンライン 後
勝手につけたタイトル:心に決めた人への楔
登場人物:柳智 魂魄妖夢(NPC)
鉱山
智「いい加減、会ってちゃんと確認もしたいんだけど…うーん、普段どこにいるんだろう」
妖夢「こんなところで何をしているんですか?あんまりいいところじゃありませんよ?」
智「あ、えっ?えと、あー…な、なんでここに!?」
妖夢「お仕事でここに来るための中継地点がこの場所なんです。もう少しいいところでもいいのにとは思うんですが」
智「そ、そうですか?どういう方法で来てるのか知らないけど、人目につかないって点ではいい場所では…」
妖夢「まあそれもそうなんでしょうね…それにしても今日のお仕事で早速あなた様に出会えるなんて今日は良い日かもしれません!」
智「って、そんな普通の話をするために探してたんじゃなくて…」
智PL:抱きしめます
妖夢「?どうしたんですか?」
智「二つだけ、大事なお話…」
妖夢「え、えと…は、はいぃ……」
智「一つは確認。あの夢の内容は、ちゃんと、現実の事なんだよね。妖夢も、覚えてくれているんだよね」
妖夢「え、えとえと…はい。確かにあの言葉は、私の胸の中に」
智「もう一つは、えっとその…」
智「ごめんなさい!会えなかった間に思い返してみて初めて気づいた。ボク、名乗ってなったんだね…」
妖夢「そうですね。師匠みたいに名乗らずが武士の華!みたいなものだと思っていたんですが……」
智「ボクは武士じゃないし、何よりこ、恋人…なのに名前を知ってるのが一人だけなんておかしいよ」
妖夢「それもそうですね。私は名前を言わないのは敢えてだと思って聞かなかったのですが……間違いだったみたいですね」
智「本当にごめんなさい。うん、ちょっと遅くなったけれども、ちゃんと自己紹介するね」
妖夢「は、はい……」
智「ボクは柳智。改めて、よろしくお願いします…」
妖夢「柳様…いえ、智さんですかね。魂魄妖夢、誠心誠意智さんにお慕いしております」
智「えっと…敬語はさすがに崩してもいいんじゃないかなって…?」
妖夢「あっ、すいません。えと……ごめんなさい。私、こういうの、慣れてなくて……」
智「無理強いはしないよ。卑怯な言い方かもしれないけど、ただちょっと気になっただけだから」
妖夢「気を遣ってもらったんですね。智さんはやはり優しい人です」
智「えへへ、そんなまっすぐに言われたら恥ずかしいけど…ありがとう」
智「はい、なんでしょう?」
妖夢「このペンダント……我が魂魄家の心の楔。これに念じれば私はどこにいようと駆けつけます」
妖夢「受け取って……もらえますか?」
智「い、いいの…?そんなに重要そうなもの…」
妖夢「このペンダントを渡すのは魂魄家の者が心に決めたただ1人だけなんです」
智「…ありがとう、大切にする」
GM:じゃあ所持品にグリーンファントムクォーツのペンダントを追加しておいてね
智PL:特殊アイテムの方です?
GM:そうだね
智「よっ、と。どう、かな…似合ってる?」
妖夢「はい、とてもよく似合っております。」
智「ありがとう。何かお返しができればいいんだけど…今は何も持ってないしなぁ」
妖夢「お返し……ですか?私は智くんが私のことを忘れなければ、会ってくれれば、偶に……抱きしめてもらえれば。魂魄妖夢は幸せです」
智「そ、それくらいなら、いくらでも…け、けど!そうは言っても…うーん」
智「そうだ!ねえ、今からちょっと大丈夫?部屋になら何かあるかもしれない!」
妖夢「い、家ですか……?は、はい。覚悟を決めます…」
智「よしじゃあ、いこっか!」
智PL:手引っ張って走り始めるよ
妖夢「は、はい!」
智の自室
智「えっと、ここがボクの部屋だよ。何の変哲もないけどねー」
妖夢「は、はい……でも綺麗なお部屋ですね」
智「…ありがと。じゃあ、えっと、何があったかな…」
智「…ぱっと思いつくものが無いなぁ。そもそも探してやっと見つかるようなものを渡す方が失礼だったかな…」
妖夢「気持ちだけでも私は嬉しいですよ?」
智「うーん…なんか、ごめんなさい」
妖夢「それより……御家族の方などはいないのですか?」
智「今はいないかな。夜になればお父さんもお母さんも帰ってくるけど…どうかした?」
妖夢「いえ…ご挨拶をばと思いまして」
智「あ、あー…そ、そのうち?気が早いような気も…」
妖夢「え!?そうなのですか!?幽々子様が家に上げられた時は礼節を弁えて挨拶をするのよ~とか言ってらしたので、つい…」
智「ああ、うん。そうだね、いる時くらいはちゃんとよろしく」
妖夢「分かりました…」
智「えっと…そうだ、ちょっと目つぶって」
妖夢「はい……?何ですか?」
智PL:口にそっとキス GMにキラーパスをしてくるのに定評がある智くんの中の人
智「お返しに、なればいいけど…」(顔逸らす
妖夢「は、はい……今は、私にとってこれが…一番の幸せです」
智「これからも、一番を塗り替えられるように、頑張る、から…」
妖夢「はい…見捨てられないように…私も、頑張ります…」
智「見捨てないよ、絶対。大丈夫」
妖夢「すいません。今の私には勅命がございます。この続きは、いつか、必ず…」
智「これから仕事って言ってたっけ、引き止めちゃってごめんね?気にしないで、死ぬまでは待てるから」
智「仕事とは言っても、無理しすぎないようにね。じゃあまた今度…」
まあそれはともかくとして、明治時代の結婚っていうのは殿方の家に上がる=純血を散らしその人の奥方になる覚悟を決める という非常に貞操観念カチコチなんですね。
知ってか知らずかみょんにお家で大事なものを渡された後に家に連れ込んだんですよこの男女くんは。
みょんカチンコチンですね。「男を知った妖夢」になってしまう予定クラスなんですね。
まあタイミング的に据え膳食べれなかった訳ですけど。いつか食べちゃうんでしょうね。私がロールするのかぁ……SSで上げてくれたら添削だけして丸丸載せちゃうのになぁ(チラッチラッ
というか、鸞ちゃん、楼子ちゃん、みょん、こいしちゃんと何かそういうロール多くないですかね。圧倒的楼子ちゃん辛いんですが最近出番無いですね。中の人の都合なんですけど。
後、何故か口絵をち~ずdeはっぴぃさんに描いてもらいました。可愛いですね。やばいですね。
私がロールしてなかったらもう少しテンションも上がるんですが…
因みにですが、「グリーンファントムクォーツ」は実在の宝石で、困難を打ち破る効果があるとされています。データ的には念じるだけでみょんを呼び寄せれる代物です。
好感度マックスボーナスですね。
完全に特殊アイテム&ルート固定の鍵にしか見えませんがその通りです。
浮気でもしてくれませんかねぇ(わくわく)
時系列:傾城の弾丸 後
勝手につけたタイトル:淫乱狐と2人の愛人
登場人物:九野怜花 大内ゆかり 寶来蜜乃
怜花の部屋
ゆ「こんにちは~」
怜「んぉ?あーゆかり先輩、いらっしゃーいです」
ゆ「おじゃましまーす」
怜「はーい…んでは、当初の予定通りお菓子作りをしたいと思いまーす」
ゆ「おー」
ゆ「そうそう、使うかなと思ってもってきたよー」
ゆかりPL:と、お菓子作りに使いそうなもの買ってきた袋を取り出す
怜「そして作るものですがー…んむ?うわぁこんなにいっぱい」
ゆ「私が器用じゃないからねー。失敗を織り込んで多めに買ってきたのよ」
ゆ「今日は何をつくる~?」
怜「あーえーっと、その…クッキーとマロングラッセを作ろうかなーって思ってたんですけど、うーん…?」
ゆ「そうかーもう秋だものねえ……」
怜「でも、こんなに材料があったらもう少し作れそうなんですよね…どうしたものか」
ゆ「マカロン……とかかな?」
ゆ「クッキーと変わらないか……」
怜「マカロン…いや、大丈夫だと思いますよ?甘さと食感で結構違いますから」
ゆ「よし、それをつくろう1」
怜「はい、れっつくっきんぐ!」
怜(時間が結構かかりそうな気配がするというのは内緒にしておこう)
ゆ「がんばるぞー」
怜「ふぅむ、まずはー…卵を割って卵黄と卵白に分けますか」
ゆ「何個わろうかなーとにかくいっぱい割っておけばいいよね」
怜「いや、あの…ゆかり先輩には、こっちのマロングラッセ用の栗を水に入れて茹でてて欲しいんですけども…」
ゆ「あ、はい…………茹でるのね!」
怜「…あんまり火力強くしちゃダメですよ?」
ゆ「わかったわ……」
ゆ「少し塩を入れるんだよね。まあ適当に……これくらいかな?(だいたい大さじ1杯くらいを入れる)」
怜「割って分けて割って分けてサッサッサーっとー…」
ゆ「怜花ちゃんって料理は結構やってるほう?」
怜「んぇ?あっはい、最近は料理研究をしたりしてますけど…」
ゆ「料理は得意な方なのねっ」
怜「えっあっいやー…うまい方、なのかなぁ?自分ではわかりません」
怜「…あっゆかり先輩、そっち沸騰してから10分たちました?」
ゆ「そろそろ10分かなー?」
怜「じゃあ火を消して冷ましておいてください、それまで、あー…どうしよう?」
ゆ「よしー下ろしたよ」
怜「んー、じゃあバターをこっちのボウルに入れて、クリーム状になるまで混ぜてください」
ゆ「はいはい」
ゆ「この前ごちそうになったの美味しかったのよね~。料理できる人が羨ましいわー(まぜまぜ)」
怜「えーっとそれまで…冷凍庫にある卵白を砕くんだったっけ?…んむ?あぁ、それはよかったです」
怜「…冷凍庫?冷蔵庫!固まりすぎちゃうっての何言ってるの私」
ゆ(んもー可愛い)
怜「でも保存の為にそうしておいた方がいいのかな…?あっ栗の方冷めたかな…?」
ゆ「おっと~さめてるね!」
怜「今出来た卵白はまた冷蔵庫に入れるとして、ゆかり先輩、混ぜてたそれをこっちに。先輩はその栗の皮を剥いていてください」
怜「剥いた皮はこっちの方に入れててくださいな」
ゆ「はいはい……栗の皮を剥くのね~?」
怜「そうでーす…渋皮を剥く際はゆっくりでいいですから慎重に、ですよ?」
ゆ「あ」
怜「えぇ…?」
ゆ「……これはあとで食べよう」
怜「ゆかり先輩…」
ゆ「何もなかったわ」(指で潰してしまった栗を隣に置く) ドジっ娘ですなぁ
怜「…まあ、なんでも、いいですけれど」
ゆ(ふふふ、うまくむけた)
怜「砂糖と卵黄は入れた、後は小麦粉小麦粉ーっと…」
ゆ「ぬふー。ぜんぶむけたー」
怜「じゃあその栗を全部こっちの鍋に入れて、甜菜糖と水を――」
ゆ「はーい」
>料理してないことがよく分かるゆかりに半ば怜花が翻弄されながらお菓子作りは続いていく…… これは完全にお家がテンペストですわ。小鳥さんルートかな?
ゆ「砂糖はこれよね確か」
怜「それは塩ですよ…?小指で取って舐めてみてください」
ゆ「うっ……」
ゆ「じゃあこっちか……」
怜(大丈夫かなぁ……?)
怜「クッキーの生地が出来たから冷蔵庫に寝かせてっとー…」
怜「ゆかり先輩、マカロンの方の作業はどうですー?」
ゆ「だい、じょうぶ、よ……」
ゆ「これでいいのよね??」
怜「…ちょっと、絞り出す量多すぎません?」
ゆ「……少し大きいくらいでいいのよ……たぶん」
怜「…後で挟むんですよ?」
ゆ「じゃあもうひとつも大きめにすればいいのよね!」
怜(あぁ、うん、あぁ…)
ゆ「あとは焼くだけよ!」
怜「マロングラッセの方はこれでいいとして…ゆかり先輩、焦がさないようにしてくださいね?」
怜「焦がしたら全部アウトになりますからね?」
ゆ「焦がさないよ……」
ゆ「できたー!」
怜「やっとできたー、むぁーつかれたぁー…」
ゆ「1個位たべてもいいよね?」
怜「一個だけですからねー」
ゆ「これは喜ばれそうだ」(もぐもぐ)
怜「今日はありがとうございました、ゆかり先輩」
ゆ「いやいやーお菓子作りなんて滅多にしたことがないからねえ……楽しかったよ~」
怜「…それにしても、作りすぎちゃいましたね、なんかやっぱりというか」
ゆ「魔理沙にはいろんな人がいるんでしょう? 多いくらいで丁度いいのよ…」
怜「皆がみんな全部を満遍なく食べるわけでもないですから、そう考えたらやっぱり多いと思いますよコレ」
ゆ「つまり、今減らそうということね? いいのよ~美味しいから~」
怜(食べ過ぎたらーって事を考えないんだろうか…?)
ゆ「ほらほら、私が形を作ったマカロンですよ~、食べる?」
怜「うわ、やっぱり他のより一回りサイズがでかい…あー、じゃあ味を確認するのも兼ねていただきます」
ゆ「ちょっとまった、私が食べさせてあげるわっ」
ゆ「珍しく私があんまり失敗しないで作れたんだもん……ね?」
怜「えっ、いや、あ、あの…ジャア、オネガイシマス」(その顔で迫られたら断れぬ…)
ゆ「ふふふ~。はい、あ~ん」
怜「あ、あーん…あっおいしい」
ゆ「怜花ちゃんが言うならほんとうに美味しいのね」
怜「その謎の理由付けはなんなのだろう…?」
ゆ「ふふふ。さてさて…包むのよね、持っていくんでしょう?」
怜「そう…ですね、でもまずはゆかり先輩の分を包みますか」
ゆ「みんなのぶんがなくなっちゃうわ…」
怜「嫌とは言わせませんよ…?ここまで手伝ってもらって、何もお礼をしないで済ますなんて私が納得できません」
ゆ「……そ、そう……。じゃあありがたく」
怜「これぐらいをこうやってキュッとして、はいかんせーい…どうぞ、ゆかり先輩」
ゆ「ありがと~」
怜「さあ、最後の作業、終わらせちゃいますか」
ゆ「そうね!」
ゆ「じゃささっとやっっちゃおう」
怜「あー、あんまりきつめに締めたりしたらダメですよ?形が崩れちゃいますから」
ゆ「わかってるわよぉ……」
怜「…はい、おーわりっと…お疲れ様でした、ゆかり先輩」
ゆ「お疲れ様~」
怜「あぁ、終わったとわかったら途端に疲れが…」
怜花PL:ゆかり先輩にもたれかかる
ゆかりPL:それを受け止めます
ゆ「怜花ちゃん~」
怜「あっ先輩、ごめんなさい、すぐに持ち直しますので…」
ゆ「いいのよ~そのままで~」
ゆ(本物の狐の耳なのよねえ……。兎の耳の子もいたし……猫や犬も居るのかな)
ゆかりPL:そっと怜花ちゃんの頭をなでます
怜「大丈夫です、いつまでもこのままでいるわけにはいきませんから…うひゃぅ!?」
ゆ「もうちょっとこのままで……」
怜「いやっあのっ手、手が狐耳に、当たって、ひゃぅ!」
ゆ(なっ、なにかやってしまった感)
GM:あっ待って
GM:じゃあフォックステイルの特徴ゲットしていいよ
怜花PC:最大正気度12→11
ゆかりPC:最大精神力15→17
ゆ「おっとごめんよ……」
怜「はぅ、ぁぅ…ぅうー、やっぱりまだ慣れぬー…」
怜「んもう!寝てる間だけって言ったじゃないですかー!」
ゆ「触るつもりはなかったんだけどね…」
ゆ「あらら、もう夕方ね…」
怜「…あー、もういいです、私は晩御飯の用意をしますから…ゆかり先輩はどうします?」
ゆ「そうねえ…」
ゆ「どうしようかなあ…」
ゆ「よし、晩御飯のお手伝いする……のはだめかな?」
怜「…いや、座ってて下さい、すぐに作りますから」
ゆ「ううぐ……」
怜(やっぱり、先輩はこういう獣の要素がある人だったら誰でもいいんじゃないかな…)
怜「誰に…頼っても大丈夫、なのかな…」(小声で)男の人に頼るのがいいと思うよ
ゆ(うさぎの子と妖精さんは外見に違わない人外だったけれど、怜花ちゃんだけは獣の耳があっても女の子だし人間なんだよね……(という認識))
怜「はい完成。秋の風味を取り入れたうどんですよー」
ゆ「秋のうどん……!」
怜「…蕎麦の方がよかったです?」
ゆ「いいのよ~うどん大好きだから~」
怜「それはよかったです、じゃあいただきましょうか」
ゆ「いただきま~す」
怜「…一味足りぬ」
ゆ「そうかなぁ……」
ゆ「いいお嫁さんになれるよ……きっと……私好みの味だし……(小声」
怜「それならまず彼氏を作らないといけませんよねー…あー、辛いなー、入れすぎちゃったかな」
ゆ「――彼女でもいいのよ? 仲の良い、ね」こいつ狙ってるわー愛人ポジ抜けたいのかー
怜「先輩、寝言は寝ていいましょ?ごちそうさまっと」愛人はキープに限るんですか?
ゆ「ごちそうさまでしたー」
ゆ「洗い物くらいは私がやるわよ……。疲れているんでしょう?」
怜「いや、全部自分がしますよ…ゆかり先輩はいつでも帰って大丈夫ですよ」
ゆ「……うー……そう?」
怜「…そういえば先輩、この間穴場のオカルトスポットを見つけたって言ってませんでした?」
ゆ「そうなのよ~。…あ、そういえば8時に集まるって言ってたわ…………」
怜「…早く戻って寝た方がいいんじゃないです?今日の疲労を引き摺ったままは不味いでしょう?」
ゆ「ぐうぅ。。。そうねえ……。うーんなんだかすごく悪いけれど今日は帰るね…」
怜「はーい、今日はお疲れ様でした…また、いつか」
ゆ「余った材料はぜんぶ置いてくから好きに使ってね」
ゆ「はい、お疲れ様でした……」
怜「…静かになったなー」
怜「お風呂入って、歯磨きして、そして寝ますか…」
蜜乃PL:怜花ちゃんへ電話をします
プルルルル
怜「んぬ?なんか鳴ってる…あっ蜜乃さんだ、もしもーし」
蜜[スマホ]「ハローベイビー、元気? 特に用もなく電話したわけだけど」
怜「なるほど、なんか用がありそうな気配」
蜜[スマホ]「…あっははー…バレたー? まあちょっと思うことがあって電話したのよー。と言っても本当に用が無いに近いんだけどねー」
怜「ふんむ?なにがあったのですか?」
蜜[スマホ]「いや、なんつーか。初めてこういうことやると気持ち悪がられることもあるんだけどねー。…なんか今日あった?」
蜜[スマホ]「なんかそういう電波が飛んできたから、1度だけだったら無視するけど…そうじゃなかったからね。なんつーの、占い師と女の感って奴よ」
怜「先輩とお菓子作りして、おーわりですけども…それ以外は何も」
蜜[スマホ]「あーそう、まあ唐突にこんな電話するほうが気持ち悪いわよね。ごめんなさい」
蜜[スマホ]「まあ、なんというか、言葉にしにくいけどね、ちょっとこういう感情」
怜「…えーっと、心配してくれて、ありがとうございます、で…いいんだろうか?」
蜜[スマホ]「………。怜花ちゃん、そうね、先に大事なことを言ってなかったわ。この前は本当にありがとうね」
蜜[スマホ]「貴女に甘えられて、私は幸せだと思うし、今でもそう思ってる」
蜜[スマホ]「ありがとう、本当に」
怜「…お礼を言われるようなほどでもありませんよ、私がこうした方がいいという思いに従った結果の事でしたから」
蜜[スマホ]「………そう。それが貴女の思いだったのね、それはそれで嬉しいけど…というか有り難いのだけど」
蜜[スマホ]「……でもそうね、いつか…できれば今すぐにでも貴女の心根に触れられれば、きっと私が抱えている寂しさはだいぶ軽くなるかもしれないわね…」
蜜[スマホ]「きっとそれは、今の貴女は容易にできないのかもしれないけど」
怜「…悩んではいます、でも、もしかしたら、このまま墓場まで持っていくかもしれません」
怜「自分の重いものは、自分だけが持っていたいですから」
蜜[スマホ]「…やめてよ…」
怜「…何がですか?」
蜜[スマホ]「…私は貴女にそんなことを言わせるために、この前あんな話をしたんじゃないのに…境界線の話を…」
怜「ごめんなさい、でも…でも、私にも、譲れないものがあるんです」
蜜[スマホ]「お互いの重いものは大事よ、それは解ってる。それを受けすぎないでって言ったのは私。確かにその理由は、私が重すぎないか怖かったから」
蜜[スマホ]「でも、それを言い返されるのは…特に大事な人に言われるのは、性別も種族も何もかも関係なく、ちょっと…ちょっと……辛い、わよ」
蜜[スマホ]「貴女に私は…もう、だいぶ救われてるのに」
怜「…まったく、もう」
蜜[スマホ]「…言い過ぎたわね」
怜「私は、今こうしている間も、凄く助かっているんです。今こうやって、誰かと話をして、繋がっている…それが、私にとっての救いなんです」
蜜[スマホ]「ありがとう、泣いていい?」
蜜[スマホ]「感情出し過ぎちゃった」
怜「えっあ、周りに人が居ないなら大丈夫なんじゃないでしょうか…?」
蜜[スマホ]「あー、そういう反応、境界線つくってるー」
蜜[スマホ]「ずーるーいー!」
怜「ずーるーいーじゃないですが…」
蜜[スマホ]「まあでも、なんというか。そりゃまあ、こうやって話せてるから私ももっと頑張ればそうなるのかなって思うけど」
蜜[スマホ]「もっと貴女の拠り所になれたらって思う」
蜜[スマホ]「今日は本当に、ちょっとした感で電話したけど、ね…」
蜜[スマホ]「私一人じゃなくても、もっともっと…」
怜「私は知り合った人なら誰でも、私に頼ってもいいように振舞ってるつもりなんだけどなー…」
蜜[スマホ]「あらやだ、私だいぶ貴女を頼りにしてるわよ」
怜「生憎、頼るのは苦手ですから」
蜜[スマホ]「ぶー、苦手なものはなくせばいいのにー」
蜜[スマホ]「楽しいことが増えるほうがいいじゃない、前にも言ったけど」
蜜[スマホ]「私もまあ、頼るのは頑張って頼るようになったクチだから、あんまりきつく言えないんだけどさ」
怜「マイナスは減らして、プラスは増やす…簡単にいけばいいんですけどね」
蜜[スマホ]「…昔の私を見ているように思う時があるのよ、今の貴女…いや、初めて話すようになってからずっと」
蜜[スマホ]「私と似ているってわけじゃないんだけど、なんというか、翳(かげ)になっている部分が、かなり根深い気がしてたの」
怜「きっと気のせいですよーそれはー」
蜜[スマホ]「初めはあたしより先に死んだあのバカのせいかなって思った」
蜜[スマホ]「私より先に死ぬようなバカだから、貴女になんかしたんじゃないかって思った」
怜(ひどい言われ方されてる…)
蜜[スマホ]「でも、貴女の言葉やあなたにしてもらったこと、それらを甘受して、本当に…貴女の一助に私がなればいいかなって思った、思えるようになった」
蜜[スマホ]「徹もどこかそういう風に言ってたのだけどね、それ言っちゃうと私がなんか徹の遺志を継いでるみたいなのが嫌で今言いませんでした!半ギレ!」
怜「半ギレという言葉を口に出していうのはどうかと思いました、まる」
蜜[スマホ]「最近チャット言葉で覚えたので使ってみたくなりました!サー!」
蜜[スマホ]「とまあ、冗談はこれぐらいにしといて、今度また泊まらせてね」
怜「サーは男性に対して言う言葉なんだけど…はい、いつでも大丈夫なようにしておきますよー」
蜜[スマホ]「あ、さっきのサーは貴女が気丈すぎることに対する嫌味もちょっと込めた。反省していないので今度お仕置きしていいわよ」
怜「お仕置きとかは面倒だからいいですハイ」
蜜[スマホ]「あ、貴女のことが心配じゃないんだからね!ただちょっと顔が見たいってだけだからね!」
怜「ほんとー?」
蜜[スマホ]「ごめんなさい、このテンプレ改変…だっけ、はまだ使い方慣れてないです。ほんとにほんとうでちょっと嘘ついたけど」
怜「…そんな凝った事しないで、着飾らない言葉で聞きたいんだけどなー」
蜜[スマホ]「そういうのは直接会っておしゃべりするときにどんどん投げたい」
蜜[スマホ]「今はほら、物理的に距離あるし…今えーっと、どこだっけここ」
蜜[スマホ]「山の中のはず。明日は市中のどっかに居る予定だけど」
怜「危ない事に首突っ込まないでくださいよー?ただでさえ今大変な状況なんですから」
蜜[スマホ]「あーこれは私の日常よ。私この前案内した小屋以外にそっちの街で家らしい場所もうないから」
蜜[スマホ]「そうねー、私の旅の話でも聞いてもらおうかしら、放浪記に近いけど」
怜「えっあっはい」
蜜[スマホ]「今じゃないわよ-、また今度会うときにね。電池切れちゃう」
蜜[スマホ]「本当は今すぐ会いに行ければいいけど、ね」
怜「無茶はあかんのですよ?」
蜜[スマホ]「今ここからそっちに行くと無茶になるからしないわ」
蜜[スマホ]「貴女の声が聞けて嬉しかった、ちょっとでも貴女の隙間を埋められたならそれが良かった」
蜜[スマホ]「ただ、時間は奪っちゃったし、ちょっと土足で踏み込むような真似したのは、ごめんね…」
怜「そう思うのはきっと気のせいですよー、今は暇でしたし」
蜜[スマホ]「あははは、なんというか、こういう言葉も意識して言えたらいいなって思うとだんだん自然に言葉になってくものなの」
蜜[スマホ]「初めは絶対勇気いるんだけどね、うん」
蜜[スマホ]「あ、ごめん、もっと話をしたいけど、明かりが見えないのにエンジン音が聞こえてきたし、ちょっとまた今度」
蜜[スマホ]「さっさとひとけのあるところに移動するわー」
怜「…面倒事はちゃんと避けてくださいよ?」
蜜[スマホ]「うん。でなきゃ約束果たせないしね。私だって後悔したくないし」
蜜[スマホ]「じゃ、ごめん!ありがと!またね!」
蜜乃PL:電話を切ります 一度にまくし立てる癖はやめてね……編集死んじゃうから……
怜「…隙間は、どんなに閉じたと思っても、どこにでもあるものなんですよ?蜜乃さん………」
怜「さー風呂風呂っとー」
某府県境の山間道路
蜜「まったくもってなんだったのかしら…。…無灯火運転チャレンジとかやってる気狂いなら…いや、ごめんこうむるわね」
蜜「しかし、一人で出来ることは限られてる…か。たとえ永遠の愛を誓っても埋まらない隙間はあるものね」
蜜「ね、徹。私は貴方を都合良く使いすぎかしら」
蜜「それとも、あなたに頼れたことが、私の数少ない幸せ…だったのかしら。あの子へそれが出来なかったのは…やっぱバカよねえ、sir」
蜜「もし、怜花ちゃんと一緒に暮らすとかしたら、あの頃のように…もっとあの娘を見てられるのかな……こんな古臭い放浪の儀式なんて捨ててしまって、さ…」
蜜「総てを捨て、総てを忘れる、か…。簡単にできたら楽なのにね。ねぇ、そう思うでしょう? ねぇ」
というか雪歩とか黒子みたいに格別男を苦手としてるわけではないのにこの女ばかり落としにかかる受けのプロっぷりは淫乱ですね。間違いないですわこれ。
後釘刺し連続ってのも鬱陶しいかもしれませんが、一般人を前提で作っていますので、判定がない場合の”電波” ”その時不思議な事が起こった” ”中身のあるなんとなく” ってのは本当にやめて欲しいです。メタ行動のパターンの裏付けでもありますし。逆を返すと判定に成功すればどんどん電波してもいいよっていう裏返しでもあるんですけど。
そういう現代能力モノは次のキャンペーンとかで存分にしますので今は普通の人をやってほしいかなぁって。
後受け答えに連発って人も割りかし多いんですけど、これは会話として成立しなくなる可能性があるんですよね。(リプレイのセリフカットとかその辺)
三段論法とかなら話は別なんですが、普通の会話でそれをすると早口で捲し立てる人になっちゃうんですよね。
なので、基本的に、会話は受け答え。話題は出したいものだけ決める。相手を待つ
っていうのがとても大事なんですよね。
最後とかにいくらでも自分の考えなんて吐露出来るんで、情報量は短く簡潔にしましょう!
ってこんだけ書いてる時点で私も情報量について説明しきれなかった甘さが出てるんですけどね(笑)
あくまでここは人多いだけの初心者脱却しようキャンペーンなんですよね。(もう自信無くなってきた)
なのでこういうことはどんどん言っていきます。相互成長にも繋がりますし。勿論私も。
番外編なら余計に気をかけてもいいかもしれませんねこういうのは。
おっと老婆心が過ぎましたね。あの狐さんはどっちの愛人を取るんでしょうね?
時系列:傾城の弾丸 後
タイトル:無意識の証明
登場人物:九野怜花 六堂晶 朱鷺子(NPC) 古明地こいし(NPC) 森近秋彦(NPC)
骨董店【魔理沙】
晶「こんにちはー、晶です。森近さん、いらっしゃいますか?どっちでもいいんですけど」
晶PL:店に入ります
カランカラン
秋彦「ああ、いらっしゃい。どっちをお求めかな?」
晶「えーと、眼鏡をかけてないから秋彦さんの方だと信じますよ。えっとですね、正確にはこいしさんに用が有るんですけど、いますか?」
こいし「いるよー!こんにちは。おに…お姉ちゃん!」
晶「やぁ、久しぶりこいしさん。今日はちょっと話したいことと質問したいことがあるんだ。付き合ってもらっていいかな?」
こいし「えぇ…いいけどさぁ」
晶「あ、出来るなら居間とか入ってもいいですか?森近さん」
秋彦「まあいいだろう。こっちだ。付いてきてくれ」
晶「ありがとうございます。乗る?こいしさん」
こいし「乗る~!」
晶「あ、出来るなら飛び乗らないで……」
骨董店【魔理沙】 居間
晶「お邪魔します。すみませんが暫く居させてもらいますね」
秋彦「今更一人も二人も変わらんよ…俺は少し作業があるから店に戻るぞ」
晶「それじゃこいしさん、まず聞いて欲しい事があるんだ。謝ることでもあるけど」
こいし「ん~?何かなぁ?」
晶「この前も話したことなんだけど、俺の名前は六堂晶(アキラ)、これが本名なんだ。まずそれについて、この前はちゃんと名乗れなくてごめん。」
晶「でもね、嘘は言ってないことも伝えたいんだ。六堂ショウも、俺なんだ。多重人格、ではないけど俺は間違いなく2人いるんだ、変な話だけど。」
晶「それでね、俺、アキラの方は幽霊とか妖怪がトラウマだったんだ。だからショウがあの時は代わりに話してくれていた。騙したようで悪いと思ったんだ、ごめんね」
こいし「ふんふん…それで?こいしに聞きたいってのはそれだけじゃないでしょ?」
晶「あれ……文句とかないんだ……えーとね、こいしさんがさ、俺たちがあのダムにあの後も居たの?3人でダムを調査していたあの時も」
こいし「いたよ。こいしのお仕事は見るだけだからね」
晶「そう、だったんだね。じゃあもう一個謝ることだ、気付いてあげられなくてごめん。」
こいし「無意識何だからああいうのには気づけたほうが凄いんだよ。あのお姉ちゃんとかね」
晶「……それでね、こいしさん。ちょっと変な質問なんだけど、あのダムには君以外にも誰かいたのかな」
こいし「んん?おに……お姉ちゃんたちがいた時?」
晶「うん。なんて言えばいいのかな、さとりさんや輝夜さんたちを襲った人達はあそこにいて、あの時あそこにいたサトリィのテスターたちも標的にしてたのかな」
こいし「あの時いたのは、私とおに…お姉ちゃん達、後もう一人。撃たれかけた時はびっくりしたけどね」
晶「そう……そのもう一人は、人間?」
こいし「うーん…私の気配に気がつくような人間が居るとは思わないけど…人間……だったのかなぁ」
晶「人間、じゃないかもしれないか……ありがとう。ごめんね、もしあの場にあのまま残ってたら、って考えがあってそれで万が一があったら……って怖くてしょうがなかったんだ」
こいし「おに…もうおにいちゃんでいいや。普通の人なんだから仕方ないよ。霊夢じゃあるまいし」
晶「(誰の事だろう)えっとそれだけ、なんだ……あ、ついでにもう一個いいかな?」
こいし「うん。どうしたの?」
怜「…あー、すいませーん、デリバリーフォックス…じゃなくて、九野ですけど、森近さんいますー?」
秋彦「ん?宅配を頼んだ覚えは……ああ、九野くんか。どうぞ入ってくれ」
晶「今気になったんだけど、って人が来た……まずいかも」
怜「にゃっははーどうもどうも、この前言った料理、というかお菓子を持ってきたんですけど、古明地さん居ます?」
秋彦「どっちの古明地さんだい?さとりちゃんは今はいないよ。こいしちゃんなら友人と奥にいるが」
怜「どっちって…?まあいいや、じゃあ奥に上がらせてもらってもいいです?ついでに森近さんもお菓子どうです?」
秋彦「俺は結構だ。少し作業が残っていてね」
晶「どうしようかな……いいか、今気になったことが有ったんだ。このまま聞いてもいい?」
秋彦「俺か?どうしたんだ?」
晶「今来た人って、こいしさんの事を話してても問題無い人ですか?」
秋彦「大丈夫だ。テスターに認定されている人だからな」
晶「ありがとうございます。それじゃこいしさん、質問の続き話すね」
こいし「どうしたの?」
晶「さっき『私の気配に気がつくような』、って言ってた気がするけど、もしその人が人間じゃなかったとしたら、誰か心当たりはあったりする?」
こいし「心当たりはたくさんあるんだけどね。あの気配は人間だったんだよ。人間で心当たりあるなんて霊夢とか魔理沙とかだけど魔理沙なわけないし…霊夢は霊夢であんな場所にいるわけないから…」
怜「じゃああっがるよー…ん?」(えっ、この人 is 誰?)
晶「あ……え、えーっと、こんにちは?」
怜「エッアッハイ、どーもこんにちは、九野です…えーっと、お菓子、食べます?」(というかこの子も誰だ…?)
晶「あ……六堂晶、といいます。ごていねいにありがとうございます」
こいし「狐のおねーさんもこんにちわ。古明地こいしだよ!やっぱり見えちゃうんだ」
晶「狐?……彼女も人間じゃないの?」
こいし「尻尾もふもふ出来ると思うよ。いちおー人間の枠なんじゃないかな」
怜「りくどう…あき、ら…?えーっと、確かドレミリーグにいた…?いや、でもあの人男性だったような…?」
晶「どっかで見覚えが有るような……って、え……?」
怜「あれ?もしかして人違い?なんかこっちを見ていたような気がしたんですけど」
晶(まずい、俺の事知ってるのか?だとしたら変な趣味とか思われないようにごまかさないと……)
怜「そして私は一応人間の枠にいる、とは」
晶「えーと、多分人違いだと思いますよ……あ、すみません失礼なことを言って……」
こいし「私達の方に近づいてるってことだよ」実際ね。正気度的にも
怜「うわぁ、オソロシヤ?まあいいや!そんなことよりお菓子を食べよう!甘いものを食べたら幸せになれる!」
晶「あ、えっと、ごちそうになります……こいしさん、とりあえず今はもういいかな、ありがとう」
こいし「私を餌付けしようとしたって無駄なんだからね!」モグモグ
怜「やだこの子言動と行動が一致してない」
晶「では……頂きます」
パクッ
晶「……美味しい。美味しいです、このマカロン!」
怜「いぇーいやったー、三つとも先輩と作ったんですけど、美味しいならやったー」
朱鷺子「美味しい~♪」ムシャモシャ
怜「………ん?えーっと、あなたは、誰…?」
朱鷺子「私?私の事は気にしなくてもいいよ!」
怜「そっかー、じゃあキニシナーイ」
晶「え、誰……」(幻想郷奪還……敵は、人間だけじゃない、か……)
怜「きっとお菓子に引き寄せられた子供とかその類だよ、きっと」
こいし「お仕事してきたの?鳥さん?」
朱鷺子「鳥って言うな!してきたよ。ちょっと面倒なことになってるけどね」
怜「面倒事、とは?」
朱鷺子「うーん……そのうち依頼するから待っててくれないかな」
晶「……依頼?」(その前にどうしよう……な、何か話すこと……話せること……)
怜「アッハイ……えーっと、六堂さん、でしたっけ?何アワアワしてるんです?」
晶「あ、いえ!?何でもないですよはい!」
怜「フーンヘーホーオ……まずは深呼吸することから始めましょうか」
晶「す、すみません……」
こいし「鸞ちゃんみたいにサトリィに依頼として出すみたいなんだ。店主さんに色々してもらってからだから時間はもうちょいかかるかもだけど」
怜「便利アプリ、サトリィ」
晶「……ふ、ふぅ。って、そうかあなたもテスターなんですよね」
怜「いえーす、シトロンって名前は私だよー」
晶(!しまった何故口にした!?スルーしてよかったじゃないか……)
晶「……初めましてシトロンさん……ショウと、サトリィで名乗っている者です。改めてよろしくお願いします」
朱鷺子「……で、見つかりそうなの?」
こいし「難しいかなぁ。見えないだけで私が特別何か出来るわけじゃないし……」
怜「………声に覇気が無い」晶君をジト目で見つつ
晶「アハハ・・・」引きつった笑い
晶「え、えっとこいしさん、何か探し物でもあるの?手伝おうか?」怜花ちゃんから目をそらしつつ
こいし「悪いけどおにいちゃんが手伝えるようなものじゃないんだ。これは、こいしがやらないと…」
晶「……そう、か。わかった、無理はしないでね」
こいし「うん。その時が来たらちゃんと言うからね」
怜(…まあ、いいか……あんまり干渉して欲しくなさそうだし)
怜「……抱え込んでるだけで大丈夫ですか、とは聞いておきます」
怜(おせっかいなのはわかってるけど六堂さんから反応が来なくて私は悲しい)
晶(見られてる……さっきのってもしかして俺に言ってたのかな……)
晶「……頼りない人間だけど、何かあったら、って本当に思ってる。信じて、あげられなかったから」
こいし「そう……じゃあ私の友達のことも信じてあげてね」
晶「うん。約束する」
怜「さーってと、お菓子を持ってくるという目的は達成出来たし、私はもう帰りますね」
晶「九尾さん?でしたよね。お菓子ご馳走様でした」
怜「九野です、尻尾九本もないです」
晶「……ごめんなさい……」
朱鷺子「きつねのひともまたね!きつねのえらいひとをなんとかしてほしいけど」
怜「狐の偉い人?もしかして、えーっと…さとりさんを連れて来た時に居た、あの九尾の?」
朱鷺子「あのけんじゃ?のしたのえらいきつね!あんまり覚えてないけど」らんしゃま
こいし「じゃあまたねおにーちゃん。早く来てくれないとこいし……」
晶「……善処する、いやしてるよ……」
晶「えっと……こいしさん、しばらく時間とりにくいんだ。だから電話番号だけ教えておくね。なにかあったら電話して。出れなくてもその日のうちには必ず返すから」
怜「賢者ってダレェ…?まあいいや、あっサトリさんの分のお菓子はちゃんと残しておいてあげてくださいねー?」
朱鷺子「わかったー」モグモグ
怜「……森近さん、こっちに私の分のお菓子を包んだものがありますので、さとりさんに渡してくれませんか?」(あっ…)
秋彦「ああ、そうやってくれ…人が増えてさとりちゃんまで滅多に回らないんだよ…」
晶「それと、これからはちゃんと向き合うから。これも約束する。あと俺のことはアキラでいいよ。」
こいし「おにいちゃんはおにいちゃんだから。気にしなくてもいいよ」
晶「……あぁ、ありがとう。出来ればショウがいたことも忘れないで欲しかったんだ」
怜「ああ…悲しいかな…それじゃ、またいつかー。そしてそこの六堂さん、こっちへカムカム」
こいし「無意識は本質を映す。おにいちゃんにだけはわかってほしいかな」
晶「……うん。」
晶「って呼ばれた……それじゃあお元気で、森近さん、こいしさん、あと翼のお姉さん」
商店街
晶「それで、何かご用ですか?」
怜「なーに、ちょっと私のおせっかいに付き合って欲しいと思ってね」
晶「はぁ。初対面ですけど大丈夫ですか?」
怜「……いや、まずそこなんだけど」
晶(……あれぇー?)
怜「六堂さん、あなた…爪はいつもそのままなんですか?」
晶「はい?あ、あぁ爪ですか。そうですね、あまり切らないですし、伸びてることが多いですね」
怜「…ドレミリーグにいた同じ名前の人も、同じように爪が長かった気がするのですが、偶然ですかね?」
晶「……変わった人ですね」
怜「あと、さっきのこいしさん…あなたの事をおにいちゃんと呼んでいませんでしたか?」
怜「しかも、一人称が俺というのも引っかかります」
晶「男っぽいんですよ、俺。割と背もあるしよく言われてましたしね。」
怜「……ふーん?じゃあ、思いっきり失礼にあたりそうな質問してもいいですか?」
晶「んー、まぁいいですけど……」
怜「次の生理はいつ?」 デリカシーのない乙女
晶「ひゅいっ!?………い、いきなり何聞いてくるんですかもう!?」
晶「……まぁいいと言ったので答えますけど……あと2週間ぐらい先ですよ……」
怜「…………そうですか」
怜「ごめんなさい、気になることは突っかかる性質ですので」
晶「ま、まさかせせ生理について聞かれるなんて思わなかっただけですよはいうん……」
晶「え、えーっと……お医者さんか何かなんでしょうか……?具合悪そうに見えます……?」
怜「医者ではありません、まだ勉強中です…ただ」
怜「ただ、もし、あなたがあの時見た六堂さんと同じで、何らかの原因で今のあなたになってしまっているとしても」
怜「私はそれを拒絶せず、受け入れますよ、と、言いたかっただけです」
晶「……ホント、変わった人ですねあなたは」
怜「あなたがあなたなのは、変わりませんから、という理由も添えて」
怜「ただのお節介焼きなだけですよ、私は」
晶「初対面の人に『男じゃありませんでしたか?』なんて遠回しに聞いてくるお節介な人を、変わった人と言うんですよ」
晶「さっきのもあなたに対してですしね」
怜「ふふふっ…すいませんね、変わった人で」
晶「……いいですよ、別に。そういう人だっているでしょう、医者の卵なら特に」
怜「まあ、どうやら本当に違うそうですので色々な無礼をお許しください」
晶「お気になさらず……と言いたいところですが、屋外で生理について聞いてくるのだけはやめて欲しいかなー、とは……」
晶「でも、ありがとうございますとも言っておきます。どうやらあなたなりに俺をあんじてくれてたみたいですし」
怜「ははは…まあ、なーんかあなたから、変に突っついたら壊れそうな危うい気配がしたから、という事にでもして下さい」
晶「そんな儚げな存在じゃあないですよ、俺は。変わった人に面白い人も付けておきますね。まんま変人と言うことですが」
怜「面白くなんてないですよーっと…あ、あと」
晶「?」
怜「こうやって関わったのも何かの縁です。話したら気持ちが楽になりそうなら、私に愚痴なり何なり吐いても大丈夫ですからねーとは言っておきます」
怜「以上!終わり!」
晶「ありがたい申し出ですが、あいにく間に合ってますよ。そもそも……いえ、それなら赤の他人に聞いて欲しい事でもあればその時はどうぞ」
怜「アッハイ、んでは、また会うことがあったらー。さよなら六堂さーん」
晶「ええ、縁が有ったら、また会いましょう。マカロン、美味しかったですよと先輩さんにも伝えておいてあげてください」
怜「はーい、それ聞いたらきっとゆかり先輩も喜びますよー」
晶「……自分の名前は名字だけ明かすのに、先輩の名前はそのまま明かすなんて、能天気な人だ……」
怜「キコエトルゾー!ワタシノナマエハレイカデース!」(遠くから
晶「……別に教えろと言ったわけではなかったんだけどなぁ……」(手を振りながら
晶「……あなたはあなた、か……」
晶「そんなこと誰かに言われなくたって、とっくの昔から気付いてる。俺は俺でしかないんだから。そうだろ……ショウ」
一応ですが、次のシナリオのヒントも渡している形になります。気づいてくれなくても構わない程度のやつですけど。
朱鷺子ちゃんは密偵に近いことをしています。見るだけなんですけどね。能力は描かれてませんが不意打ちは得意そうなイメージが有ります。
こいしちゃんはほぼ確実にばれないニンジャですかね。戦闘能力は他がバケモノなんで基本見てるだけですけど。
ほんっとうにどうでもいいんですけれど、男から女になった瞬間にこういうアプローチをかけていく怜花ちゃんはマジもんのレズなのではなかろうか。いやレズを否定するわけじゃないけど情況証拠が多すぎるのがね。うん。
本編でもこれくらい誘い受けとして開き直ってくれれば嬉しいんだけど何かその時は自重していらっしゃる。
怜花さん的にエロ展開がお望みでもこちらには乗せません(乗せれません)し、私は手伝わないですけどね。R-15でとどめておいてほしいものです。実際昼ドラが起きそうですし。
正直もう伏線も少ないので回収が楽です。匂わす必要が無くなって来たといいますか。
時系列:紅い霧と闇 後
タイトル:釣果焦燥
登場人物:蘇我幸 森近霖之助 宇佐見蓮子 藤原妹紅 空雨美羽(全てGM)
京都大学 廃教室
失敗した。いくら囮と騒動を大きくするために一応の印……マーキングとでもいうのかをしたのが間違いだったのかもしれない。
”私を吸血鬼だと自らアピールし、かの幻想郷でのスペルカード発展の歴史。紅霧異変をなぞらえて似た異変をおこし、私達の敵を釣る計画”は。
吸血鬼としての本懐は今でも果たしたとは思っている。
伝承通り操った。伝承通り吸った。伝承通りに人間に負けた。
このことに何の後悔もない。流石に鋏で翼を折られそうになった時は本気を出そうかと思ってしまったけど。
錯乱を一時起こしてもらい自らの保身に利用する。
これは悪役の華だと妹から聞いた。私も試してみたんだけどいまいち上手く行かなかった。
葉庭楓……あの娘さえ囮にできれば、他は死なない程度に気絶してもらう予定だったのに、計画が狂ってしまった。
銀を最後まで確認して取り除かなかったのが最大のミスなのであろうか。それとも、血の壁を突破されてしまったのがミスなのであろうか……。
考えても考えても私の作戦失敗は自分の心を折ってしまう結果になったのは間違いない。
一応事の顛末を伝えておかないと行けないかな……。
骨董店【魔理沙】
カランカラン
「いらっしゃい。どうだい?レミリア達の真似をして黒幕をおびき寄せる作戦は?」
「ダメだったわ……全く関係のない人を巻き込んで、しかも退治されちゃった…」
「ああ、蓮子から話は聞いているよ。どうやら京都大学の学生と先生たちに暴かれてしまったようだね。蓮子も「くぅ~仕事じゃなかったら手伝ったのに!」って悔しそうだったよ」
「それで……今後の展開はどうなっているんですか?」
「あぁ……実は妹の方にも手を回していてね。近々行動を起こして貰う予定なんだ。最も、他の動きを見て最善のタイミングで動いて貰う予定だから開始は遅くなるだろうけどね」
私の紅い霧と闇作戦は失敗した。だが、”起こしたこと”を確実に知っている敵が葉庭兄妹以外にいるはずなのに……さっぱりわからなかった。
あの時、関係があるならもっと奇怪な方法、完全に私を消滅させに来ると思っていただけに物凄く正統的で伝承通りの退治法だった。なのであの人達は絶対に違う。
じゃあ誰が……?
いくら考えていても答えは出そうになかった。
「それで……囚われてしまっている幻想郷の住人たちの居場所のヒントは掴めたかい?」
「一人はまず間違いなく。私がわざと逃げ込んだ旧校舎の地下に幽閉されていました」
「それは誰だい?」
「藤原妹紅です。どうやら常に水を掛けられた状態で溺れるか溺れないかの水位を保たれていたようです。私ではダメなので後で救助をお願いします」
「吸血鬼は流水が弱点……だったか?古来の吸血鬼と同じく、そのへんはままならないものだね。元々の吸血鬼は昼間のロンドンストリートを練り歩いていたというのに」
「しかたのないことです。人々が弱点に違いない!と思い込んだものはそれが弱点となるのです。森近さんなら、わかりますよね?」
「妖怪は精神に作用する影響が強い……それに西洋も東洋も関係ないのだな」
「はい。その通りです」
私だってびっくりしたんだ。旧校舎でフィールドを整えていると急に床が抜けて、他の部屋に移らざるを得なくなってしまった時、その下ではほぼ意識を刈り取られた藤原妹紅がいたのだから。あんな流水に呑み込まれてしまったら私はおろか、一般人だって命の危険がある。
蓬莱人とやらの相手に生殺与奪を出来る辺り、相手も只者ではないらしい。
鸞が下準備をしている間に、私は幻想郷の他の勢力から協力を取り付けないといけない。
勿論、異変の失敗と、要注意人物リストの告知も兼ねてだ。
いつか。状況が一変し、攻勢に出れる日が来たのならば、彼らにも協力してもらわないといけないのかもしれない。
そう思った。
歓楽街 キャバクラ【風鈴】
「じゃあ吸血鬼の姉は失敗しちゃったんだぁ。残念ね。面倒なのを一人潰せると思ったのに」
「仕方ないですよ。あの人達、凄く正当な手段で討伐したんですよ!?復活できるとはいえ、あれじゃあどうにもならないですって」
「それもそうなのかなぁ」
私の任務は潜入任務……と胸を張って言いたいが、実際はそうじゃない。
大学にいるであろう幻想を奪っていった犯人を、普段から生活して見極めるのが基本的な仕事だ。
そして最近気づいたことがある。
元々から私、宇佐見蓮子を、森近霖之助を、レミリア・スカーレットを、知っている人間が増えてきていることについてだ。
森近さん達はともかく、一介の女子大生でしか無い私を、少し変わったオカルトサークルをしている私達を、メリーを。何をしているか込みで普通はわかるはずがないのだ。
そもそも、そういう目を知っているならば怖がるなり、距離を置くなりするはずなのだが、どいつもこいつも好奇に満ち、本当にいたんだ等というまるで私達の方こそが都市伝説だと言わんばかりの目線を傾けてくる。
私にはそれが不思議で仕方なかった。どうやって知ったんだろうか?
「そういえば空雨さん?私のこと、もしかして出会う前……昔から知ってたり……します?」
「何を言ってるのよ。出会う前のことなんてわかるわけないじゃない。過去を知っているわけでもないのに」
「それも、そうですよね……」
「変な子ね……」
どうにもおかしい。情報通の空雨さんが知らないとなると、恐らく本当に知ることの出来るはずのない情報の筈なのだ。
自分で言うのもおかしいが”ドレミ”の人物でないなら、どうやって手に入れたんだろうか…?
そろそろ私の本領、潜入捜査をしないといけないのかもしれない。
わくわくすると同時に不安もよぎる。
「メリーは……諜報なんてしている私のことを知ったらどう思うんだろうなぁ……」
ふと、呟いてしまう。
変な目をして、変な価値観を持った、変な子だけど、私より変になる必要性なんてない。
知らないことは知らないまま、楽しく秘封倶楽部を続けていたいのだ。
「どこに行くのか知らないけど。岡崎さんには絶対に協力を仰ぐのよ。あの人達は必要よ」
「はい。可能性世界時空……私にも飛べるでしょうか……」
「飛んで、”何も出来なかった未来”を見てこないとダメよ」
「わかっています……」
極端な話だが、このまま”幻想が終わることになってしまった世界”に転移して、その世界で情報を集め、何がダメだったのかを3日で纏める。ということをするのが一番手っ取り早いらしい。
そして、転移の適応に一番向いてるのが私なんだって……正直実感なんてわかない。
でも、行かなければ何も変わらない。何故か私やメリー、店主さん達たちを知っているストーカーたちが私たちのことをどうしてわかったのかも恐らくわからない。一番早くて安全な方法なのは疑うまでもなかった。
「では、天橋立タタランドに行ってきます。情報を掴んでみせます」
「期待してるわよー」
そう私は高らかに宣言して、自分でもお門違いなキャバクラを後にした。
今回も描き下ろしが最後に入ってます。
普通にセッションを遊んでいて、取り逃がしたところを再編成して、伏線の確認をするような内容になっております。
時期的には序盤も序盤ですが、裏ではこう動いてたんだよーって説明する機会がなかなか無く、お蔵入り一直線だったので少し嬉しい気分に浸ってます(笑)
この、傾城の弾丸 後 というタイミングは、本当に伏線を回収して、事態が急激に回っていく、まさに動乱の時期なので描写不足が目立つのは否めません。
なので、GMの実力不足をこうやって穴埋めするっていうのは少々ずるいですが、積極的に行っていこうかなと思っております。
で、折角なので少しネタバレでもしていきましょうか。
タイトルのことなんですが、基本的にボスがわかるように作っています。
幽霊の車だけは例外だと思うのですが、基本的にセッションのポイントは抑えてある気がします。
紅い霧と闇、楓の楽しい遊園地、ツッコミは命がけに関しては、リプレイを読めば納得できるようにはなってます。
紅い霧と闇は露骨にレミリアの紅霧異変とかけています。
楓の楽しい遊園地は今なら何で樂しいのかわかると思います。というかわかってほしいなぁ
わかってくれないと私の伏線能力が下手だって証明になっちゃう
ツッコミは命がけについても、突っ込みが来るので命がけというダブルミーニングがかかってます。
朗報、風月堂作事奉行についてはまだネタバレすらされてません。それ以外はまんまです。
消えゆく湖の歌声…湖で歌うのは?わかさぎ姫。何で消えゆくの?それはもうちょいしたら
それは霧の中で…霧で操った振りをして暴れまわる。死んだ人もほぼ予定調和というあれなシナリオ。
衒学的なフューチャー…知識をひけらかした未来。どこのことでしょうね
ドレミリーグ!…そういう試練番組の名前そのままです。ドレミーさんにはミスリード要因として多大にお仕事をば(完全にたまたま。焦った焦った)
イモムラオンライン…オンゲのチャットを参考にしたシナリオ。ネットらしいシナリオを心がけました。
傾城の弾丸…意味がわかると「輝夜とうどんげ」なので本当にそのまんま
難しい言い回しだけどわかればそのまんまだなってのが大好きなので今後もこういうタイトルになっていくと思います。
そろそろ核心に迫ったネタバレが出来て私も樂しい頃合いです。まだまだ続くことになるとは思いますが、今後共よろしくおねがいします。