ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

生贄症候群キャンペーン【幻像の歯車】番外編集その3
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

生贄症候群キャンペーン【幻像の歯車】番外編集その3

2015-10-12 17:31
    こちらはブロマガ(生贄症候群リプレイ 幽霊の車)より続くキャンペーンプレイ【幻像の歯車】の番外編をまとめたものになっています。
    そろそろ情報量も増えてきてシナリオのラスボスの正体も居場所もわかってきたような時期に行った番外編を中心にまとめています。
    その為なのかNPCが出てきて裏の情報を一つ一つ説明していくような内容が多く出てきています。最後に分かった情報を簡易ですがまとめて出そうかなと思っております。

    時系列:夜明興記 最後付近
    勝手につけたタイトル: 「影」
    登場人物:寶来蜜乃 六堂晶 星風律果 大内ゆかり 籤流言 
    森近秋彦 森近霖之助 名無しの本読み妖怪(朱鷺子) 秋静葉 八意永琳 
    鈴仙・優曇華院・イナバ 霧雨魔理沙

    骨董店【魔理沙】

    蜜「お疲れ様です、色々あったので伺いました。霖之助さん、いらっしゃいますか?」

    晶「はぁ…まったくなんでこんなことになったんでしょうねぇ…」
    蜜「いくつか報告と、見ていただきたいものがありまして」
    霖之助「ほう…なんだい?後、僕である理由はなんだい?」
    蜜「ドレミの方という理由がいいのかしら」
    蜜「あとは、サトリィを経由しての報告になるんですけど、ちょっと急なのがありまして、落ち着けるここへ来たんです」
    霖之助「秋彦くんもドレミなんだが…まあいいか。要件は?まさか買い物に来たわけではないだろう?」
    晶「えっと、その前に彼と彼女をお願いします!急ぎで!」
    晶PL:魔理沙と浅間君見せます
    朱鷺子「はいは~い!」
    蜜「ええ、この子を今回の依頼中に発見しまして…」
    霖之助「…! なるほどな。少し待ち給え」
    籤「……棺の中に閉じ込められていましたな」
    ゆ「この子……棺の中に囚われていましたね……」
    蜜「救命処置はしたつもりですが、その…」
    秋彦「悪いな。ここからは俺が相手をする」
    律「ボク達を攻撃してきたのだが、操られていた可能性が高い」
    秋彦「そうか。やはり…そうなのだな」
    蜜「もう一つ取り急ぎの事は人形なんです」
    秋彦「どういう意味だ?」
    蜜「ゆかりさん、籤さん。お願い」
    ゆ「あ、これですね。いわゆる呪いの人形です、対象の痛覚を共有するという」(呪いの青目人形を見せます)
    籤「ええ、こちらの日本人形も、ですな」(日本人形を見せます)
    晶「まくし立てるようですが聞かせてください。あの館は何だったんですか。そして棺に閉じ込められてた彼女と、そこに現れた知り合いたちについて、そしてこの人形について」
    秋彦「また悪趣味なものを持ってきたな。細かい説明を全てしよう。霖之助さんのあれも一緒にな」
    蜜「すみません…そして、悪趣味なものならほっとけなかったんです…これは凄く辛いものだから…」
    ゆ「そうね……あそこにあることで良くないことが起こるかもしれない……」
    霖之助「待たせたな。静葉!悪いが代りに頼むよ」
    静葉「はい……まず1つずつ言っていきましょう。まずこの娘の名前ですが霧雨魔理沙というの。霖之助さんのほぼ娘ね。この娘には特殊なチカラがあるんだけどそれはまた後で」
    静葉「次に2つめね。人形のことかしら。これは友情人形なのは間違いないんだけど神の依代って言う意味合いもあるのよ」
    ゆ「神の依代……」
    晶「娘さん、って…じゃあ…その何と言っていいのか…」
    蜜「…よりによって依代、ですか…」
    籤「…つまりその……なにがしかの神を降ろす為に作られたと?」
    ゆ「この人形ではどのような神様が……」
    静葉「詳しいことは私も友達に聞いただけだからわからないのだけれど、呪いをかけた相手の行動と思考を誘導する意味なの。依代というよりかは巫女が近い役割ね」
    ゆ「行動と思考を誘導する……洗脳ですか」
    律「文字通り操り人形にする…という感じかな」
    ゆ「操り人形……」
    霖之助「元々青目人形には国の橋渡し、記念、そして、人質の意味がある。道具の意味を曲解したのがこの人形だ」
    籤「…この人形もその呪いの対象がいるということでしょうかな?」
    晶「曲解?ですか」
    ゆ「人質……」
    蜜「曲解は呪いにはよくあることね…悪口の言霊も似たような性質があるわ。本来ありえない意味を内包することで呪いに換えるの」
    静葉「対象は間違いなく居るわ。まあ十中八九奥の子たちでしょうけど。次に館ね。これは単純に魔法陣に適していたからよ」
    静葉「その次に棺。その依代を作るためには同等の怪異が必要となるの。それが”吸血鬼”
    晶「…よくよく、縁が有る言葉ですね」
    ゆ「吸血鬼」
    籤「吸血鬼……恐らく、あの棺が関係していたのでしょうな」
    ゆ「だから棺なのね」
    律「吸血鬼…か、ホントに縁があるねぇ…」
    霖之助「吸血鬼にはよく、死を司り、死を運命づけ、死を演出する。このために存在しているような怪異だ。裏付けのように棺もあるだろう?」
    籤「…いかにも吸血鬼が入っていそうな棺でしたな」
    蜜「…まさか、あの棺に吸血鬼の方がいらっしゃった…?…でもあそこの中には…」
    籤「…棺に吸血鬼が使われていたか、棺に吸血鬼の一部が入っていたか…」
    静葉「最後に捕まっていた娘達。普通の人じゃないみたいね。しかも星に揺らぎと来ている。依代にぴったりでしょうね」
    霖之助「……魔理沙の役割だが、恐らくは触媒だと思われる。聖に確認してみたがほぼ間違いないらしい。魔力を溜め込める器が欲しかったのだろうな」
    ゆ「捕まっていた娘達? ……館に誰か他にいたんですか」
    静葉「これから質問を受け付けるわ。館には永琳さんがサトリィで他にもお願いしてたと思うの。恐らくはその人達はいたでしょうね」
    籤「……人形の呪いの解除は可能でしょうか?」
    晶「じゃああの人たちは本物…?でも消えて…」
    蜜「いえ、静機さんが居るじゃない。推察するにちゃんと安全に脱出できてる…はずですけど…」
    晶「そう、ですよね…じゃあやっぱりあれは、ドッペルゲンガーだったってことなのか…?」
    霖之助「呪いの解除は専門家がいる。鍵山雛というのだが、今行方がわかっていなくてね。」
    晶「鍵山、雛?」
    蜜「ショウさん、心当たりあるんですか?」
    晶「…いえ、聞いたことが有ったような、気がしただけです」
    ゆ「ひな……ひなにんぎょう……違うか。」
    籤「……成程、名は体を表すといったところでしょうかな」
    朱鷺子「ドッペルゲンガーって知ってる?最近たくさん湧いてるんだけど。あの人達もドッペルゲンガーだったんじゃない?」
    蜜「あ、そうそう、ドッペルゲンガーなんですけど、その…コピー?って言ったらいいのかしら? ドッペルゲンガーへ危害を加えたらコピーされた人には影響はあるんですか?、」
    ゆ「では、では、人形は誰を呪いの対象にしてたんですか……?」
    晶「やっぱりドッペルゲンガーだったのか…」
    秋彦「それについては俺から話そう。まず、ドッペルゲンガーとフェイクとコピーは別の存在だ。ドッペルゲンガーというのは、記憶、外見だけを真似するもので、中身は真似をしない。コピーは外見は関係ない。フェイクは両方真似をするものだ」
    霖之助「対象はわかっている。能力の悪用も阻止しているから永琳に後で渡してくれ」
    蜜「3種類あるのですね、有難うございます……気をつけますわ」
    晶「ややこしいですね…」
    ゆ「永琳さんに渡せば良いのね……」
    蜜「私はこの後よるところがあるので、お願いしますわ、人形のことは…」
    晶「…すみません、では個人的な話なんですが、これについて何か解決方法を知りませんか」(羽を見せます
    静葉「羽ですか……人間から変化した場合はどうにもならないわね…同じ境遇の慧音辺りに聞いてみればいいんじゃないかな?私はどこにいるかわからないけどさ」
    晶「慧音?さんというのは」
    霖之助「後天的な妖怪化した元人間のワーハクタクだ。理知的な人物だから親身に協力してくれるだろう」
    晶「ありがとうございます。どんな特徴の人か教えてください。それと、鍵山雛さんについても」
    蜜「律果ちゃん、貴女は良いの?」
    律「ん?ボクかい?…そうだな…特に聞きたいような事項は…んー」
    ゆ「あ、では、永琳さんはこちらにいらっしゃいますか?」
    永琳「今ものすごく忙しいのよ。要件は手短におねがいしますわ」
    ゆ「今日、この人形を見つけまして、永琳さんにお渡ししたいと……」(人形を見せる)
    籤「こちらの人形も、ですな」(人形を見せる)
    永琳「やはりね…ありがとう。うどんげ!今すぐ封印の処置をしなさい!急がないと被験者が死ぬわよ!」
    うどん「は、はい!」
    蜜「…助かるなら本当に良かった…よかった…」
    霖之助「見ての通り今は立て込んでいてね。聞きたいならまた時間がある時に頼むよ」
    蜜「…いえ、すいません、いろいろとありがとうございました」
    律「…あぁ、そうだ…ボクは棺の中身を見たのだが…あの蠢いていた脳、あれが吸血鬼の一部…なのかい?」
    籤「……脳が?」
    晶「棺の中に脳が…うっ…」
    永琳「へぇ……脳は吸血鬼にとっては必要ないけど供物としては最適よ。見つけてくれたら持ってきてくれると嬉しいわね」
    律「持ってくる、か…なかなか難易度が高いな…」
    朱鷺子「ほんっとーに忙しいの!氷取ってこなきゃ…」
    蜜「あー、皆そろそろ帰りましょうか…ショウさん大丈夫?」
    晶「は、はい…これ以上は無理そうですね…」
    蜜「ごめん、りっかちゃん、詳細な説明はやめてね? 多分私倒れるから」
    律「する気にもならないさ…」
    蜜「ありがとう…じゃあ皆、行きましょ」
    晶「わかりました、また後日改めて伺います。みなさんを、よろしくお願いします…」
    ゆ「……ぜひよろしくお願いします」
    籤「……吸血鬼、か」
    晶「どうにもならない、か…」

    まとめ的な情報
    人形というのは蓮子とメリーの能力を吸収して魔法陣に置くため。謂わば人質
    人形そのものが一種の呪いになっている。
    その人質を作るために必要なのが生贄(今回だと吸血鬼の体の一部)
    呪いを解くためには解呪の専門家の鍵山雛のところに行ってお願いしに行かないといけない。
    でも何処にいるかわからない。
    ドッペルゲンガー 中身までは真似できないので記憶に無いことは出来ない。
    華扇、蓮子、メリーなど
    コピー 中身だけ真似をするが外見は全くの別物
    サトリィ 幻想の銃 秦こころ(上司)物部布都(E) など
    フェイク 外も中も完璧に真似してくるヤバイやつ
    葉庭楓(かえで)と葉庭楓(ふう)など

    蓮メリが運ばれてきたすぐ後のことでみんな凄くドタバタしているタイミングでの番外編ですね。
    森近さん(順不同)的にとっては情報が出揃い出してそろそろ打って出ようと思っていた時に魔理沙がやってきたようなもので。
    色々と情報の補完の効く番外編だったのではないかなと思っています。

    時系列:夜明興記 後
    勝手につけたタイトル:今見れば盛大なフラグだよなこれ(結果論)
    登場人物:九野怜花 寶来蜜乃

    某所

    蜜「…まあ、こんなことになったら、あの子に会わない理由がないわよね」
    蜜「…それに私が会いたいんだし、会うって約束も…したし」
    プルルルルルル
    怜「ん?電話…あっ蜜乃さんだ…はーい、もしもーし?ただいま留守にしておりません」
    蜜「ハロー、ベイビー、元気? 特に用があって今日は電話したのだけど」
    怜「ふむ、というと?」
    蜜「うん、会いたくて。というか会って話がしたくて」
    怜「…そうですか、私は大丈夫ですよー」
    蜜「…本当にごめん。ありがと…ありがと…。場所は私の小屋か、怜花ちゃんの部屋のどっちかが良いかな…可能なら私の小屋のほうがありがたいけど」
    怜「んー、じゃあ蜜乃さんの所に行かせてもらいますね」
    蜜「今日はごめん、多分いっぱいわがまま言うから、先にやり返してちょうだいね。料理は私が用意しとくから。あと筆記具やカメラも持ってきておいて」
    蜜「ごめんね、待ってる。あと、タクシーで来てくれていいから。また、あとで」
    怜「ウワーイッタイナニサレルンダロウナー…わかりました、準備しておきますね」
    怜「はーい、ではまたー」
    蜜乃PL:電話を切ります ここまでだけで見るとすげえめんどくさい女だよな蜜乃さん
    怜「…はてさて、準備しますかね…何が来てもいい様に覚悟も決めて」
    蜜「…久しぶりにあれを着るのか。怜花ちゃんにドン引きされるだろうな―」
    蜜「流子も余程じゃないかぎり嫌がってたしね…まあ、しゃあない、か」

    市外にある蜜乃の小屋

    怜「つーいーたーぞー」
    蜜「あーいーてーるー」
    (つっかえ棒がガムシャラに外れる音)
    怜「ではお邪魔しまー…本日の嫌な予感パート1?」
    蜜「やっほー!怜花ちゃーん!蜜乃はテディベアになりましたー!」
    蜜「…まあやっぱ引くわよね―」
    怜「……あれ、蜜乃さん雰囲気変わりました?」
    蜜「…あ、なんかつらい……いやうん、まあその…あの」
    怜「容姿に関しては色々と抱きつきたい感情を抑えてるので勘弁してくださいな」
    蜜「ごめん、このテディベアの着ぐるみ基本的に動けない仕様だから、あたし今貴女に放置プレイされるか抱かれるかしかない」
    怜「えぇー…あー、じゃあとりあえずー、そのー…一度だけ、ギューッて」
    蜜「うん!やってやって!今夜の私はコレを着ている限りくまちゃんだから!むぎゅーしていいの!」
    怜「ソソソソーっと近づいて……ぎゅぅうー!」
    蜜「わぁい、れいかちゃんにかわいがってもらえたー!」
    蜜「うふふ、うれしい」
    怜「…♪」
    蜜「ぬいぐるみだからいっぱいぎゅーっとしていいよ!わたしはそのためにいるんだから!」
    怜「じゃあ蜜乃さん、ちょっと私の顔をじっくり見てみましょうか」
    蜜「うん、見て。というか、そう、全部見てほしいの」
    怜「…何か、起こったんですか?」
    蜜「…わたしね、怜花ちゃんの思いを裏切ったかもしれない」
    怜「…ふむぅ?」
    蜜「この着ぐるみ、脱がせてくれないかしら」
    蜜「一人でも脱ごうと思えば脱げるけど…言葉にするよりも見てもらったほうがいいし、私一人じゃ全部確認できない、から」
    怜「…わかりました、では…」
    蜜「うん、頭を取って…ファスナーは背中にあるわ」
    怜花PL:一つ一つ脱がしていきます
    蜜「私の背中、変わったでしょ」
    怜「……えーっと、これは、つまりー…いつもの事態の厄介事に巻き込まれた?」
    蜜「無茶しないで、って言われたのにね…」
    怜「…蜜乃さん、ちょーっと目を閉じてくれませんか?」
    蜜「えっ、あっ、はい。これで、いいかしら…」
    怜花PL:蜜乃さんの頭を持って自分の胸に優しく抱き寄せます
    蜜「…ベイビー、クール過ぎるし、私もう泣きそうよ…。冗談でも言わないと…もう、本当に…ありが…とう…」
    怜「よかった…生きていてくれて、本当に、よかった…!」
    蜜「うん、頑張ったよ!貴女との約束は破りたくなかったから!」
    蜜「体は貴女よりもちょっと変わってしまったけど…でも生きて帰って…まっさきに貴女に会いたかった…」
    怜「うん…うんっ…!」
    蜜「ごめん…ごめん…ちょっと変わったけど、でも私のままで出来る限り居れるように…」
    蜜「…貴女を悲しませないで…心配させないで会いたかったから…ごめん、ありがとう」
    蜜「誤魔化しが効かないの判って辛かったけど、それも含めてありがたかった…」
    怜「…私は、みんな無事でいてくれたら…姿や性別が変わっても、生きていてくれたら、私は嬉しいから…」
    蜜「性別……? ……貴女…もしかして…ショウさんとあれから会ったの…?」
    怜「ショウさん…?あの女性の人ですか?えーっと、魔理沙でばったり会いましたけど」
    蜜「ああ、いえ…ごめんなさい。あの人も今回ちょっとまた姿が変わったから…かなり気にしていたみたいだったの」
    怜「んー、ドレミで同じような名前の人がいたからイロイロ確認したんですけど、どうも違うっぽくて…」
    蜜「あ、うう…自供したみたいになっちゃった…彼は私の真横で性転換…の魔法なのかしら、まあともかくそうなってしまったのよ…初めは幻覚と思い込んで気づかなかったのだけど」
    怜「またなんかややこしい感じに…あの人も難儀してるなぁ」
    蜜「私と律果ちゃんがずっと見てるからね…ちょっとその辺多分私達が関わった中で一番変貌が酷く進んだ人だと思う」
    蜜「私ですら…過去に自分が原因不明の不妊症って知った時はひどく落ち込んだもの…体が短期間に急激な変貌をしたあの人の精神状態がどうなってるかむしろ心配ではあるわ…あんま関わってくれないけど」
    怜「…この全ての事態を一体どこにツケさせたらいいんでしょうねぇ…?」
    蜜「払ってくれる人がいれば、良いのだけどねえ…私はむしろ今の体になってようやく開放された気がするけど」
    怜「開放、ねぇ…」
    蜜「…私はほら…人間じゃない扱い受けてたから…でもそうね、そう思ってしまうと、なんかそれは違うわね」
    蜜「…やっぱり怜花ちゃんに会ってよかった…」
    怜「唐突にまた何を」
    蜜「アハハ、ごめんね、私のわがままよね。…ああ、そうそう大事な用事は他にもいくつかあるけど、もう一つお願いが。私の裸、見てくれないかしら」
    怜「もう一つのお願いが別ベクトルに凄い勢いで飛んでった!?」
    蜜「いや、貴女しか私は頼れないのよ。私の身体の変容を見てほしいの…普通に考えるとコレ、同姓セクハラもいいところなのだけど」
    怜「んー、あー…んもう、わかりました!二度は無い事を祈りますよ?」
    蜜「これ以上になったら私は人間界から姿を消すわよ…。それに、医療知識として診て欲しいってのがあるの…私の身体が貴女と同じかどうかも見てほしいから」
    怜「…覚悟は出来ました」
    蜜「貴女を指名したこと、ごめんなさい。そして、ありがとう」
    蜜乃PL:残りのきぐるみを脱ぎます。描写は省略しますが、一応簡単な下着だけはつけてます
    蜜「…まあ流石に、完全に全裸ってのはドン引きもいいところだから、ね。ごめん思うところまでとことん記録して、身体は好きに触っていいから」
    怜「…んーっと、なんか色々特徴がありますね…これは…ライオンの尻尾?にしては形状が…しかもこの羽は…」
    蜜「変化するとき、煙に包まれたの。その時一瞬イメージに出てきたのがギリシャのスピンクスだった」
    蜜「よくわからないけど、多分それなら影響しているかも、しれない…かな」
    怜「何故にスフィンクス…?んー、じゃあこれはそれを元にしてあるものが取り付いたからソレが顕現してる…?」
    蜜「試しに四つん這いになってみましょうか…こんな感じで」
    蜜「が、がおー…」
    怜(女豹のポーズ…)
    蜜「…スピンクスってそういや鳴き声特にないわ…あの人普通に話すんですもの」
    怜「えーっと、まさかとは思いますけど、私を誘ってたりしてませんよね?」
    蜜「…この前そういうのは泣きつきながらやったでしょ? 私流石にバカの部類で間違いないけど、誘うぐらいなら襲うわよ?」
    蜜「それもうさっき優しくしてもらっただけでだいぶ救われたの…そして今はほんとうにこの体がどうなってるかを調べるのが優先」
    怜「調べるといってもなぁ…あくまでソレに似た動物の形のものが色々引っ付いたって感じですし…なんだか鵺みたい」
    蜜「…鵺、か。ちなみに貴女、その生えた尻尾とか耳とか誰かに触られたことはある?その時どんな感じだった?」
    怜「凄く言葉に出来ない刺激が身体中を駆け巡って、思考が止まりそうになる…って感じですかね?」
    蜜「……その感覚の発生源はやっぱり新しい耳とか尻尾から、になるのかしら」
    怜「…じゃない、んですかね?今までこんな事ありませんでしたし」
    蜜「そりゃまあ…そうよね…。そうこういう話をできるの本当に貴女しか居なくって…」
    蜜「…うーん、じゃあ一度おもいっきり私の尻尾を掴んでくれないかしら。できれば、貴女が触られたことがあるぐらいの感じで」
    怜「…痛すぎず、くすぐったすぎずぐらいで」
    蜜「ごめん、任せるわ。私は貴女の言葉から、今まで貴女のそういう部分を触るのを拒否してたけど」
    蜜「お願い、触って…貴女と同じなら大丈夫よ、うん」
    怜「…いや、でもなー、触られたらどうもメンタルが思いっきり削られるからなるべくしたくないなーって」
    蜜「…そんなに酷いの、貴女のそれ。…うん、でもいいの、やって。今組み立ててる推論のためにも」
    怜「…なるべく、そんな事にならないように触ってみます」
    蜜「ベイビー、お願いね」
    怜花PL:ゆっくり、でもしっかりと尻尾を触ります
    蜜「ん!ひぐっ!ああっ、んっ!んー…! ちょっとまって…これ…言うほどじゃないわよ…んぐ」
    怜「うわひゃぁ!?ご、ごめんなさい…」
    蜜「いや、別に…ちょっと待ってこれ…んん、んっ…貴女の方が…触るとまずそうね…」
    蜜「うう…下着つけといて正解だった…でもコレなら…昔やった汚れ仕事程度だわ…」
    怜「だ、大丈夫ですか…?変な気分になってたり、しませんか?」
    蜜「…貴女が言うようなダウナーなやつじゃないわ…大丈夫よ。ちょいとまあ、うん…得も言われぬ感情は走ったけど…くっそう、やっぱり貴女の変化と私の変化ちょっと違うようね」
    怜「えーっと、変に心が削られそうになる事にならないっぽそうです?」
    蜜「強いて言うなら私の脳みそが春爛漫…貴女のとはやっぱ違うわね」
    蜜「…この体がもうちょっと貴女のためになればよかったのだけど…」
    怜「私のためじゃなくて、自分自身の為に、ですよ?」
    蜜「まあねえ……一応背中の毛が生えてるのと、羽もお願い。背骨や肩甲骨を押すぐらいでも良いから、やっちゃって」
    怜「…羽の付け根はなんだかまずそうだから、触らないようにー…」
    蜜「怜花ちゃん…その体でどんだけ難儀してるのよ…」
    怜「表現しにくいのでノーコメントで」
    怜花PL:尻尾を掴んだ時と同じ力を意識しつつ、背中の毛と羽を触ります
    蜜「んっ! うーん、背中はそんなにだけど、羽はちょっと敏感かも。なんか危機感も若干きたけど、これは本能的なやつかな…」
    怜「鳥類にとって飛べなくなるのは致命的ですから、その類かと…?」
    蜜「かなー…。そこらへん生物学に詳しい…動物行動学の方になるか、うう…頑張って調べてみるかなあ」
    蜜「うん、怜花ちゃんみたいな激しい精神的なショックは無かったわ」
    怜「なら、よかったー…のかな?」
    蜜「そうね…変化範囲が体表の…コレ何%って言ったら良いのかな? 火傷の指数で確か使ってった言葉があったと思うのだけど」
    怜「…熱傷指数?いや、なんか違うな…」
    蜜「うーん、一応身体のおもても見てくれないかしら、胸とか腹とか…秘部はどうしようかな」
    怜「…最後のは本当に見せなきゃでしたら、こっちに一呼吸ください」
    蜜「ごめん、おまかせ!全部見て欲しいけど、遠慮はそのまま受け取るし!……そもそも、断り入れずにやらせちゃってるから」
    蜜「秘部に関してはまあ別にいいか、機能してないはずだし、急にされてもなんか地味に腹立つし」
    怜「んー、じゃあまず胸部から、ですかね」
    蜜「うん、まあ骨の変化とかかな―。口内とかはまあ鏡軽く見る限りちょっと変化あったかなーぐらい」
    怜「口腔内…ああ、そこもありましたね、後で診ます…」
    蜜「うん、まあ、これ本当にひどい話だった。急に呼び出して人間ドックしろってお願いしてるようなもんだもん」
    怜(全くそんな気は無いんだろうけど、なんというか、胸を見ると見せ付けられてる感が…くっ)
    蜜「…ごめん、私の胸見て顔歪めるのなんつーかつらい」
    怜「…胸部に異常は無さそうですよー(ムスー」
    蜜「………そっか。ちょっと話さないといけないか、スフィンクスってピラミッドの方が有名だけど、ギリシャのスピンクスってまたちょっと違うのよ」
    怜(あっ別物だったんだ)
    蜜「……まあ、はっとするわよね」
    蜜「一度さ、流子に聞いたことがあるんだけど、ギリシャのスピンクスって謎掛けで人喰いのイメージが有るんだけどさ、その実の象徴は女性そのもの…権力的な力のある女性の象徴、らしいのよね」
    怜「女性の、かぁ…」
    蜜「厳密にはまあもっと違うのだけど、その権力的ってのは性愛的な意味も含んでいて、近代のファム・ファタールへつながった作品もあるとか…あるいはもっと飛躍して、スピンクスが王女と同一視された説とかもあるとか」
    蜜「ファム・ファタール…これの意味は2つ。男性からした恋愛的な意味での運命の女…あるいは男を破滅させる魔性の女…悪女や魔女って意味ね」
    怜「話が難しい方向に転がっていっている…!」
    蜜「うふふ、知っておいて損はないわよ、こういう雑談も身を助くのだから」
    蜜「どうしましょ、ちょっと長引いちゃったなら先にご飯食べる?ご飯は一応作ってあるけど」
    怜「んーそうだなー…じゃあご飯くださいな?」
    蜜「うん、そうね。ご飯はさつまいもや旬の野菜がいっぱい入った豚汁と、炊き込みご飯のおにぎりよ。ぱっと見簡素だけど栄養満点だからいっぱい食べてね」
    怜「見た目だけで何もかもを判断するのは二流ですよーっと…ウワァ具沢山」
    蜜「あははは、うれしい。うん、本当にうれしい」
    蜜「ねぇ、私を背負ってくれて、ありがとう、ね…。嬉しいから、何度もごめんねって言っちゃうけど」
    怜「…いつも言ってますよ、お礼を言われるような事じゃないです」
    怜「私のしたいことをしているだけですから」
    蜜「うん。怜花ちゃん、本当に貴女を愛しく思ってる」
    蜜「恋愛感情って意味ではなくて、本当に貴女を頼りだしてる」
    怜「あはは、まあ出来るだけご期待に答えれる様にはしますよ」
    蜜「一人の人…人間…或いは魂で貴女を敬愛してる……うん、まあこの騒動が終わるまでは落ち着かないけど…ね」
    怜「…早く普通に戻りたいです」
    蜜「…私、人のこと言えないんだけどさ。貴女は家族は居るの?」
    怜「いますよー?実家はここから結構遠いですけどねー」
    蜜「そっか…いや、ちょっとやっぱりずっと心配してたの。家族は貴女の事をどう思うのかな、って。」
    怜「あんまり気にし無さそうだけどなー、ウチの親は…なんか、色々とアバウトだし」
    蜜「…私は自分が人間でありながら普通じゃなくなったとき、いっぱい変な薬のんだから」
    蜜「治療薬とは聞いて飲んでたけど、当時の私って、あんまり知識もなくってさー…この胸ももう元々そういう体質だったのか薬でホルモンバランスが狂ったのかよくわからないのよ」
    怜「…ゴメンナサイ」
    蜜「別にいいのよ、さっきの反応よりは過去にそれで仕事でいじめられたからね…。まあでも、家に帰れるなら帰ったほうが良いかもしれないわよ、本当に。大学も今はいろいろとあるし…」
    蜜「この地域以外だと、外の世界はまだ、日本らしい日本だったわよ」
    怜「きっと、今の事態がそんな事させませんよ…それに、こんな身体にしてくれたオレイをしなきゃですし」
    蜜「復讐、か……この前、貴女の瞳の奥に視た炎ってそういうことだったのかしらねえ」
    怜「…許せない、許してはいけない出来事が一杯起こりましたから…ね?」
    蜜「…ベイビー…貴女…、そのために…? …私はどっちかというと贖罪のために初めは居たけど…」
    怜「私のはもう、執念に近いですけど…ね」
    蜜「……私、この姿になる前は、自分が鬼になってもいいって思ってた」
    蜜「怜花ちゃんもそうだけど、皆もう理不尽に巻き込まれすぎてるから…。私、今日は虫に侵されてる女の子の手当や処置までやってたの」
    怜「む、虫って…」
    蜜「私の体の変化が…もし自分自身につながっていたとしたなら、私は私に回帰してる…そう思ったとき、ある種の絶望を味わったわ、私は憎みきれてないのかなって」
    蜜「大丈夫よ…私も医療の心得は頑張って得たから…貴女の言葉がなかったらまだまだ素人だったかもしれないけど」
    蜜「命に別状はなかったわ、大丈夫だった、でもおかげでよくわからないことが増えた」
    怜「ただでさえ多いのにまた増えたのか…」
    蜜「一番の問題は、私達がもう元に戻れないんじゃないかなってこと……私、それが一番怖かった」
    蜜「私の体がこうなった相手はもう消滅したのに、体はまだこうなってる。初めてだと思うの…今までだと変化させた相手が誰だかよくわからなかったからなんとも言えなかったけど」
    怜「マイナスな考えは、どこまでも深みに嵌っていきますよ?」
    蜜「ごめんね。うん。あとそうだ、さっき魔理沙で聞いたことを伝えないと、貴女に」
    怜「ん?何があったんです?」
    蜜「まあ全部話すと長くなるけど、かくかくしかじか…で、慧音さんって人に色々と話を聞いてみてくれ、と」
    怜「慧音…ふむ、覚えておきますね」
    蜜「特徴は忙しいって理由で教えてもらえなかったけど…まあ、あの店が救急病棟になっちゃったから……。…あと、その人に会っても優しいアドバイスしかもらえないかもしれないけど」
    怜「アドバイスがあるだけ、いいんじゃない、んですか?」(…今度森近さんに何か作って持っていってあげようかな)
    蜜「そんなニュアンスだった、かなー。あとは人間から妖怪になったら一応どうにもならないとは言われた」
    蜜「まあそれだったら、どうにかなるようにこの力を使って、可能な限り弱点を封じないといけないのだけど」
    怜「可能性があるならそれを求める、それが希望の第一歩ですよってね」
    蜜「昔、そう言って私を連れ出した少年がいたわ…」
    蜜「まさか、10年近く経って、同じぐらい愛している子に同じこと言われると思わなかったけど、ね…。これも運命の導きなのかしらね」
    怜「同じ、かぁ……」
    蜜「…その子の四十九日はもうすぐだけど、貴女どうする? 行く? 同じ地元だから、案内ぐらいしてあげられるわよ」
    怜「んー、せっかくですし?」
    蜜「そうね、小旅行と行きましょうか。二人だと流石にまあ日帰りかな」
    蜜「まーでも、あいつ、なんかそのうちひょっこり帰ってきそうなのよねえ…フェイク品じゃなけりゃ、良いけどね」
    怜「偽物は原型留めなくなるまで…ふふっ」
    蜜「それが地元で葬式した奴なら、あたしむしろ大喜びなんだけどね。ちょっと嫌なやつに一泡吹かせたことになるしさ」
    蜜「おっと、夜も更けてきたか…まだちょっと見てもらいたかったけど、朝になってからにしますか」
    怜「夜…?うわ、外が地味に暗い」
    蜜「あはは…ごめん、泊まっていって…もっと色々お話したいけどね」
    怜「これは…お泊まり会!」
    蜜「ベッドは使っていいわよ。私はさっきの着ぐるみの中で寝るから……あれ以外と寝心地いいのよ」
    怜「おぉっとぉー、そんなことはさせませぬよ?」
    蜜「やめて、そのフリフリしている尻尾を刺激するのが怖いの。私のならいくらでもいいっぽいけど…こういう…場所なら」
    怜「とりゃー蜜乃さんもベッドでぐっすり寝るのじゃー」
    蜜「だめー、ってにゃわあああああああ! もーう、こういうところ本当に私より行動的なんだから!おきゃんね!」
    怜「触ったとしても事故だよ事故!いいから一緒に寝るの!」
    蜜「事故が電気なまずみたいなものだから怖いのよ…もうそんなにわがまま言うなら、私の……あっ、そっか、わがまま言ってくれてるなら従わないとフェアじゃないわね…」
    蜜「……ありがとう、好きにしてちょうだい」
    怜「さあ、夜はぐっすり寝るに限ります!一緒にれっつすいみん!」
    蜜「そうね、寝ましょ…あ、寝る前に」
    怜「んむ?」
    蜜「ありがとう、怜花ちゃん、貴方は私にとって果報だわ」
    怜「んもう…大げさですよ」
    蜜「ま、ね。短期間すぎるきらいもあるけど、人ってそういう時もあるのよ。…占い師の経験って感じで、さ…いろんな人を見てきたから」
    蜜「だから言える、貴女は私の大事な人。私にとってのかけがえのない人」
    蜜「愛してるわ…ここまで言ったのは、流子と徹と…あと1人いたかどうかぐらいかな…それぐらい大事な人」
    怜「…私が蜜乃さんの、心の拠り所になれているなら、私は…」
    蜜「正直ね、貴女に会って泣くとき、初めは本当にいたたまれない気持ちだったの」
    蜜「でもね、今は嬉しいの、自分がごめんなさいって気持ちでも泣くけど…素直に、感情を爆発させられるの。本当は年甲斐も無いけどね」
    蜜「でも今は、そういう存在が…ただただ、有り難くて心強くて、嬉しいの」
    怜「いいじゃないですか、思いっきり泣いたり、笑ったりして…何も悪い事じゃないんですから」
    蜜「うん、だからほんとうに嬉しいの」
    蜜「当たり前の普通って、ほんとうに嬉しいのよ、私は…それ以上の心の抱擁は、よりかけがえがないの。だから、怜花ちゃん、ありがとうね。」
    怜「じゃあ、その当たり前を噛み締めつつ、一日を終えましょうか」
    蜜「そうね、寝ましょっか……おやすみ」
    怜「ふぁい、おやすみ…」

    感想:後のシナリオのほうで百合じゃないアピールとか言ってたんですが色眼鏡抜いても真面目に百合より一歩進もうとしてるようにしか見えないんですよ。どういうことなんでしょうね。
    怜花ちゃんはほんと誰に対しても誘い受けやってるよくわからん娘だよね…
    勘違いストーカーくんに集団で襲われれば身に沁みると思うんだ。
    内容は今から見るとすごく綺麗にフラグ立てをしているように見えますね。本当に結果論の話なのですが

    後は細かいところだと蜜乃さんが設定を披露してきてGMとしても私個人としてもびっくりですよ。
    私個人としてはあーなるほどなーそういうことねーって感じになって評価いいんですけど、
    GMとしてはそういう過去設定あるんだったら最初から説明しろよああ?ってなってしまいますね。
    相談してくれれば演出的にもシナリオ的にも良くなるのに勝手にやるってのはGM的にはいただけませんね。そういう設定あるなら最初から言ってくれよーってなります。

    お話としては非常にコンパクトにまとまってて凄く好きです。R-15程度で抑えてくれな?
    途中何かだれてますけどそれはまあご愛嬌ということで

    時系列:夜明興記 後
    勝手につけたタイトル:情緒不安定浅間くん
    登場人物:櫂静江 静機浅間 柳智 寶来蜜乃 六堂晶 御鏡椿 大内ゆかり


    浅間邸 玄関

    静「はたと見かけてはいたけど、やっぱり立派な家に住んでんだねぇ…今日居ればいいんだけど」
    静江PL:呼び鈴を押します
    浅「入っていいぞー」(小さいスピーカーから)
    静「ああ、なんだい…まぁいいけどさ。態々すまないね、お邪魔して」
    静江PL:玄関から中へ入ります

    浅間邸 1階客間

    浅「急にどうしましたかね、何か御用でも?」
    静「大した用ってもんでも…無いわけじゃないか、最近…あの子を学校で見なくなってね」
    静「鸞ちゃん…だったっけ、アタシも地下で最後に見たきりだったからさ…」
    浅「鸞のことでか、わかった。鸞のことで来たとなると...」
    浅「では、こちらへ」
    静「ん、ありがと……でも、誰も居ないんだね……変な勘繰りはしないほうがいいかな…」
    浅「無駄な事はしないほうがいいぞ。」
    静「分かってるよ、流石にそれくらいはアタシだって心得てるさ」
    静江PL:地下に向かいます

    浅間邸地下 射撃場 

    浅「少し待っててくれ」
    浅間PL:入口の横で指紋認証と眼球認証 なんかガチやん…
    浅「入っていいぞ」
    静「凄いねぇ…こんなのドラマとかでしか見たことないよ」(苦笑しつつ
    晶「あ、済んだんですか浅間さ…都合が悪いのであれば、今日はそちらの方優先でも構いませんよ…俺のは、また後日でも話せますから…」
    晶「俺の届け物はもう渡せましたし…」(上着を体の前の方に引っ張りながら)
    浅「問題ない、来てしまえ」
    静「ん…?ああ…なんか少しだけ見た記憶あったけど、もしかして夢でかな…?いや、こっちの用事も大したことないから大丈夫よ」
    晶「…はぁ」
    浅「まあ、さっさと来い」
    晶PL:黙って、歩いてきます
    静「浅間さんがこの間、懐中電灯使って何かやってた話も気になるし…関係者でしょ? アタシは櫂、よろしくね」
    晶「…あなたもサトリィの関係者、ということですかね。ショウです、初めまして」
    晶「あの懐中電灯、やっぱりただの懐中電灯じゃなかったみたいですね。拾っておいて正解だったようです」
    静「アタシはサトリィだと鼎って名乗ってたよ。しかし、関係者が全員サトリィ使ってるのも幸いってやつかい…」
    晶「あぁ、そちらがHNの方ですか…失礼しました、HNはショウ。名前は六堂晶といいます。改めてよろしくお願いします」
    静「太陽の鏡をコピーした、ドッペルゲンガーを打消せる懐中電灯。ある人から譲り受けたんだ。…役に立ったなら浅間さんに持たせて正解だったねぇ」
    晶「浅間さんが来てくれなかったら、どうなってたかなんて考えたくもありませんよ…本当に助けられました」
    晶「先程も言いましたが、こちらの要件は半分ほど終わっているので。どうぞ、俺も関係者として話は聞かせていただきますが」
    浅「関係者だから話さないとな、これは」
    静「ああ、いいのかい…?…もしあの時、あの屋敷に居たなら少しは話を聞きたかったけどもね」
    晶「屋敷組でしたよ、俺は。何か聞きたいことが?それなら話しますが」
    静「そうだねぇ…それで、結局鸞ちゃんは…帰ってないんだね…?浅間さん」
    浅「鸞と幸さんも両方な...」
    静「…二人ともかい、なんか悪い事訊いちまったねぇ…」
    浅「気にしなくていい」
    静「やっぱりそうだったかい…いや、杞憂ならいいんだけどさ…。アタシ達が地下から助け出した二人が居たんだけど…片方が浮いたまま釘付けだったんだよ…」
    晶「?それが俺と何の関係が?」
    静「まるで、操り人形みたいに両脇から吊られててね。覚えが無い?」
    晶「人形…すみません、その2人と言うのは金髪の人と黒髪の人ですか?」
    晶「もし、そうなのであれば屋敷に先に入ったメンバーの1人が、人形の両側を抱えていました、とは言っておきます」
    静「ああ、金髪と黒髪…そうだね。衰弱してたけど、アタシの知り合いだったよ…」
    晶「…そう、ですか」
    静「……そうか、人形みたいにって本当に人形があったのかい…ありがと、めんどくさい事になってるねぇ…」
    晶「その人形は金髪と黒髪の女性の物でした、とだけ」
    静「……一緒の特徴を持つ人形…?嫌だね…そのまんまオカルトじゃないか…」
    静「そうだ、浅間さん、なんか見たところ武器を大量に持ってるみたいだけど…一つもらえないかい?銃じゃなくていいよ」
    静「少しくらいは、アタシも怪我する覚悟くらいはしないといけないからね…丸腰よりはマシだし」
    浅「ほう、じゃあナイフでいいか、少し待っててくれな」
    浅間PL:部屋に入ります
    浅(覚悟を試すなら....こいつでいいか)
    晶「櫂さん、でしたね。人の身であるなら、人の法から外れないように気を付けてください」
    静「冗談…いや、大丈夫だよ。先輩を…大事な二人をこれ以上悲しませるようなマネは、しないさ」
    浅「じゃあ、こいつを。軍用になるからな、気を付けてくれ」 
    浅間PL:長さ20cmぐらいのナイフを渡します
    静江PL:それを受け取ります(アイテム所持にタクティカルナイフ追加)
    静「わざわざすまないね…うわ…本物の軍用ってやつなのかいこれが…」
    浅「覚悟を試すっていったからな、なら………それで俺を突いてみろ、それで試してやる」
    浅「まあ当たらないけどな素人じゃ」
    晶「!?病み上がりが無理するものじゃないですよ浅間さん!?」
    浅「死にかけてるわけじゃないし、素人相手だ無理なんてする訳がないだろう?」
    静「ジョークがキツイよ…けどアンタの腕は信用してるし、本気で言ってるなら乗ってやるさね…」
    浅「所詮一般人相手だ、来いよ」
    晶「素人とか一般人とかっていうことじゃ…!…はぁ…」
    静江PL:ナイフは正手で構えて下段から突きを繰り出します
    浅間PL:突かれる手前に両手で手首を抑え思いっきり倒してナイフを奪い上に乗り首元へナイフを突きつけます
    >ナイフを落とし、体制を崩させた上で逆にナイフを突きつけることに成功した
    浅「で?どうだ」
    静「かはーっ…流石だねぇ。教えて欲しいくらいだよ、凡人には無理だろうけどサ」
    晶「こっちとしては見てて面白いものじゃないですよ、まったく…」
    浅「覚悟を試すなら命の危険を感じさせるだけだ」
    静「まぁ、覚悟ってそういう事だよね…傷つけるもんだ、傷つけられもするさな」
    晶「自分の体くらい、大事にして欲しいって思いますけどね。俺は」

    浅間邸付近

    蜜「さーてこのへんかしら。ゆかり…ちゃん、ごめんねー、付きあわせて」
    ゆ「いえいえ~。ぜんぜん大丈夫ですよ~」
    蜜「まあ今日ぐらいならもーいーでしょう…。あら、先客がいるみたい。貴女知ってる?」
    ゆ「私は、特に何も……?」
    ゆ「あ、あら。あの人は智くんかな?」
    蜜「智くん…? なんかどっかで聞いた名前のような。まあちょうど門前にいるし話してみましょ。…いや、あの子この前見たような」
    蜜「まあともかく…可愛いお二人、こんにちは」
    ゆ「こんにちはー」
    智「こんにちはです」
    椿「こんにちはー。これで全員かな?」
    蜜「そちらの女の子ははじめましてね…私は寶来と言うの。静機さんのお宅に貴方達は何の用かしら…?私たちは彼にお礼で来たのだけど」
    椿「はじめましてー、かな?私は御鏡椿、サトリィではミラーで出てるよ」
    ゆ「私は、大内“ゆかり”ですよ、っと。寶来さんと一緒ですよ~」
    椿「なんか、大変なことになったらしいね」
    智「ボクは幸さんに少し用があって、ここに来れば会えるかなーと。で、来る途中にたまたま椿さんと会って…」
    蜜「ふーむ、二人はお友達ないし可愛いカップルかなと思ってたわ」
    椿「一応高3なんですが。少し若返ったけど」
    蜜「なるほど、かわいがったら失礼になるわね。っと、あらためまして、サトリィでは瀬女と名乗ってるわ」
    蜜「先日のドッペルゲンガーではそこの智くんに実はお世話になってるのよ…直接こうやって話ができる機会が偶然にできて光栄だわ」
    ゆ「ああ、確かに大変お世話になりましたね……」
    椿「智には心に決めた人がいるから、そんな風に見ちゃ可哀そうだよw」
    蜜「あーら、見かけ以上に男の子なのかしら、智…さんかな」
    智「よ、余計なことは言わなくていいんですっ!」
    椿「モテモテだよねw」
    ゆ「可愛いからねっ」

    浅間邸 玄関

    蜜「ちなみに、質問、智さん、貴方何か変なペンダントをお持ちかしら?」
    智「あーもう…はい、ペンダントなら一つもってますけど」
    椿「ペンダント?」
    蜜「椿さんごめんね、私達も彼の手から見たわけではないの」
    椿「ああ、良いよ別に。そういえば、智。メリーさんと蓮子さんについて、新しく何かわかったことある?」
    智「えっと…あるにはあるんですけど、ちょっと長くなりそうなんで中に入ってからでもいいですか?」
    椿「そうね、わかった」
    ゆ「メリーさんと、蓮子さん……ねぇ……」
    蜜「そうね。私も貴方達に聞かなくちゃいけないこと今の会話だけでもいっぱい出来たわ。長居したくないけどね」
    蜜「じゃあ、インターホン押すわよ―」
    蜜乃PL:呼び鈴をおします
    浅「....入っていいぞ」(ドアを開け
    椿「あー、えっと。お邪魔します」
    蜜「とりあえずとっとと入りましょ」
    智「お邪魔します」
    ゆ「お邪魔します~」

    浅間邸 1階

    椿「何というか、独特なお部屋ですね…」
    蜜「失礼します。私とゆかりちゃんは静機さんへお礼に来たんです。こちらの可愛い二人とは玄関で鉢合わせまして」
    浅「とりあえず、こちらへ」
    蜜「了解です」

    浅間邸 応接間

    椿「おじゃますます」
    蜜「あ、とりあえず静機さん、これ、この前のお礼というか…林檎のケーキとぶどうのジュースと燻製肉です。鸞さんや幸さんのお口にもあうといいんですが」
    浅「わざわざすまないな」
    ゆ「あの時は本当に助かりました……」
    浅「おっと先客がいるんで呼んでくる」
    蜜「あ、はい…サトリィにいる人かしら」
    浅「少し待っててくれ」
    浅間PL:他のPCを呼ぶためにシーン退出
    蜜「あ、そうそう、智さん。貴方は私達が変な屋敷に潜入していた時、屋敷のどこかにいたりしました?」
    ゆ「そういえば。あの時、4人は屋敷にいたんですよね?」
    椿「屋敷?」
    智「はい、賎機さんが上へ向かうまでは四人で屋敷の中で行動してましたよ」
    蜜「多分椿さんは居なかったんじゃないかしら。サトリィでミラーという名前を見たのは私達が野球部の部室に行った時だから…」
    椿「そのあとに起きたことなのね」
    ゆ「ついこの前にサトリィで依頼されたのよね…」
    蜜「4人…か。多分私達が襲われたのは貴方達のドッペルね。いちおうサトリィに報告は上げてるからある程度の内容はみてもらうこととして」
    ゆ「屋敷では何を……別働隊として呼ばれたのよね」
    蜜「さっきのペンダント、あまり詳しく聞かないけど、そのドッペルが使ってたわよ」
    蜜「…忠告になるかどうかわからないけど、大事なものだと思うから、もし貴方の偽物が現れた時は注意したらいいと思うわ」
    椿「多分私もまた呼び出し受けると思うから、何処で、何があって結果何が起こったのか教えて欲しいんだけど良いかな?」
    蜜「そうね、椿ちゃん。一応基本的なことは全部サトリィにまとめてあるわ」
    蜜「あとはまあ、貴方達も体の変化があったようなことを言ってたけど、私もよ。細かいところはお互いが知ってる限り話しましょ…かくかくしかじか…」

    浅間邸地下 射撃場

    浅「来客が来たんで上に戻ろう」
    晶「?上にですか?」
    静「来客?…ああ、その言い方は関係者かな…いいよ、案内お願い」
    浅「ああ、上に来てくれ」
    晶「…わかりました」

    浅間邸 応接間

    浅「この部屋だ入ってくれ」
    蜜「……でまあ、サトリィのアプリが配られて以降こういうことがあったわね」
    晶「失礼します。…って寶来さんにゆかりさん?どうしてここに…浅間さんが呼んだんですか?」
    静「ん、ありがと……って随分大所帯だねぇ…」
    蜜「あーら、ショウさん。偶然って重なるものねえ」
    ゆ「あらショウさん。今日は、助けてもらったお礼を……」
    智「あれ、静江さんまで?」
    蜜「今ちょっと確認がてら、幸さんや鸞さんのことも話していたけど…まずかったかしら。そういやお二人はいらっしゃらないのね?」
    晶「?幸さん?」
    静「柳?アンタもいたんだね、椿も一緒かい。奇遇というかそういうもんもあるんだねぇ…」
    智「そうそう、ボクは幸さんと少しお話が出来ればと思ってここに来たんですが…?」
    浅「二人は...あの時から帰ってこない....というより情報も何もない状況で行方が分からない」
    蜜「…いらっしゃらないのですか。ああ、ショウさん、幸さんは私達…というかドレミの協力者って話よ」
    晶「…参りましたね。その鸞さんの事で話したいことだったんですけどね…」
    智「そうですか、鸞ちゃんだけでなく幸さんまで…」
    蜜「もしかして、ショウさん、棺のこと?」
    晶「協力者ですか、わかりました。はい、それのことも、ですかね」
    静「…皆似たような…鸞ちゃんもホント何処いったんだろうね…」
    蜜「ええ、まあ。実はこの前お姫様を助けた時あったじゃない、あの時幸さんや鸞さんのお兄さんも監禁されているという情報もあったの」
    静「ぁー…あの時かい…?そういえば手掛かりとか言ってたような…」
    智「うーん…見覚えのあるような…」
    椿「はじめまして…かな?夢の中では見かけたことありますが…」
    晶「初めまして、サトリィではショウと名乗っていたものです。六堂です、よろしくお願いしますね」
    ゆ「一応ご挨拶を……私は大内ゆかりです。サトリィでもゆかりですよん」
    蜜「ところが、あの時は発見できず、先日私達が潜入した館…ショウさんと一緒に出てきたお嬢さんもいた…その館に妙な棺があってねえ」
    椿(そっか…鸞さんの…)
    蜜「そこにまあ、聞いた話だと脳みそがあったとかなんとか…私たちは撤収したのでその後どうなったかは知らないのだけど」
    椿「私も挨拶しておかないと。私は御鏡椿。サトリィではミラーで出てます」
    静「脳…思い出したくないけど…そうか、やっぱり。アレは…鸞ちゃんの兄さんってことか…」
    蜜「っとまあ、挨拶が遅れたわね、寶来よ。サトリィでは瀬女と名乗ってるわ」
    ゆ「そう……二階に棺と、あと人形を見つけたのよね……」
    浅「あぁ、そうだあの屋敷にあったのは鸞の兄のだ」
    蜜「やはりあの棺…そうだったのね。代わりに衰弱した魔理沙さんを救出したのは報告したとおりだけど」
    晶「…そうか、以前魔理沙で聞いた、鸞さんの…」
    静「本人が言ってたものね、間違いはないはず…その後は、柳に任せちゃったけど。大丈夫だった?」
    蜜「そうね、ショウさん…でも脳みそってふつう単体で元気で居るものかしら」
    晶「俺は医者でもオカルト研究者でもありませんよ、わかるわけないでしょう」
    浅「吸血鬼だし常識なんて通用しないだろうな」
    智「っあ、はい。えと、あれはちゃんと回収して、今は永琳さんのところにあります」
    蜜「…智さん、そういや医術の心得があるんだっけ」
    智(ショウさん、会ったことある気がするんだけど男の人だったような…?)
    静「そっか、なら安心ね。……でも、2階に…人形?…さっきもそんな話聞いたなぁ」
    晶「まぁ浅間さん、今のが俺が伝えたかったことです。吸血鬼の脳を用いた幻術、その吸血鬼がもしかしたら…とそう思ったんです」
    浅「ほう...」
    蜜「ああ、呪いの人形ね。詳細言ったかしら。片方のメリー人形は紫の服で金髪に青い瞳だったらしいけど」
    ゆ「そして、呪いの対象と痛覚を共有するという特徴がある……」
    智「聞く限り妙にそっくりな…メリーさんを見つけた時に宙ぶらりんだったのと何か関係あるんでしょうか」
    ゆ「メリーさん? それが屋敷にいたの?」
    晶「鸞さんが吸血鬼だったのは知っていましたから。ならその兄ももしかたら、と。そしてその使われた脳が…と」
    静「ああ、その話もさっきしてんだけど要領を得なくてね。人形に何かあったかっていう…持ち上げてたのはあるらしいけど」
    蜜「ええ、ドッペルゲンガーと戦う前に人形を籤さんが抱いてたけど…金髪のほうかな」
    ゆ「流言さんは日本人形を持っていたはずで、その金髪人形は私でしたね……」
    静「…メリー先輩、だね。アタシの大切な友達の一人…なんであんな場所に居たのかは考えるのも嫌だけど」
    浅「脳を用いた幻術か」
    晶(…なんだ、見られてる?…あぁそうか、ダムで…)
    ゆ「ええと、宙ぶらりんだった…」
    晶「幻術、といってもあれは実体が有りましたけどね」
    静「ああ、まるで操り人形みたいに、腋からぶら下げられてね。悪趣味なんてもんじゃなかったよ」
    ゆ「脇からぶら下げられて……」
    智「ボクは二人を見つけた後別行動しちゃいましたけど、そのあとは何かありましたか?」
    ゆ「まるでお母さんが立っている子供の後ろから抱きかかえるような感じに……」
    蜜「あー…記憶が混同していてごめんなさい、しかしそれだと、共有しているのは痛覚どころじゃなかったって話になるわね」
    静「特に奇襲も何も無かったよ。魔理沙で二人とも目を覚ましたしね…どうなるかと思った」
    ゆ「その二人があの人形の呪いを受けていたのね……」
    ゆ「……メリーさんと蓮子さんでしたっけ……」
    蜜「さっき門の前で椿ちゃんが言ってた二人のことかしら、それ」
    静「ああ、そうだね。…偽者もいるみたいだから、めんどくさいんだけど…二人とも大事な先輩さ」
    椿「ねえ、そのメリー先輩と蓮子先輩は本物なの?」
    智「二人とも無事ですか、良かったです…。」
    晶「それでその脳が有ったら持ってきてくれ、と魔理沙にいる人に頼まれていたんです。どうやらあちらの方が見つけて持って行ってくれたみたいですね。よかった」
    静「ああ、二人ともちゃんと正常だし本物…だと思うよ。蓮子先輩はアタシの事ちゃんと覚えてくれてたし、メリー先輩は初めましてからだったけど…」
    蜜「人形を急いで運ぶことを優先させたから、脳みそも無事でよかったわ」
    浅「そして....いまだに偽物はいる」
    椿「智、あんた、私と一緒に蓮子先輩に会ったよね!あれ偽物?」
    ゆ「ドッペルゲンガーかな、その偽物……」
    晶(うん?脳ってどうやって運んだんだろう)
    静「ああ、ドッペルゲンガーがどうとか言われてるけど、全てにあの懐中電灯が効くかどうか…」
    蜜「ドッペルゲンガーとフェイクとコピーがあってそれぞれ別の存在らしいからね」
    ゆ「ああ、そうか。わからないのね…」
    ゆ「少なくとも魔理沙に居るなら、きっとその二人も安心できるはずよね」
    蜜「そう、特にフェイクは中身も外見もコピーをすると聞いたわ。あまりにもあまりな内容だったんで、サトリィの共有掲示板に容赦なく貼り付けたけど」
    智「うーん…偽物がいるとは言われましたけど、どれが偽物だったかは…」
    静「ああ、あの眉唾な記事はそういう…だったらやっぱりあの先輩は…ドッペルじゃあないんだね…」
    蜜「まあ、眉唾よねえ。私だって耳にした時一発で理解できなかったもの」
    ゆ「ややこしくてよくわからなかったわ……」
    蜜「あのへんは聞いた情報、扱いにしてちょうだい。ドッペルゲンガーはまだ外見が同じで中身は別だから多分本物を知っていれば判別付くでしょうけど、コピーとフェイクは状況次第で騙されるかも」
    晶「結構いろいろな情報が飛び交いましたね…」
    椿「流石に判別は無理か…」
    蜜「まあだから、こうやって偶然でも貴方達に会えてよかったわよ。本物を知っていれば多少気が楽よ。この前ドッペルゲンガーと戦うことになった時本当に嫌な気分だったもの」
    静「たとえ本物を知っていてもか…嫌なもんだね、友達を疑うのは…」
    ゆ「本当にね……」
    晶「…浅間さん、その脳が鸞さんのお兄さんの物であったとしてもなかったとしても、鸞さんはきっと傷ついてるはずです。あなたが、支えてあげてください」
    椿「まあいいわ、先輩2人が今保護されているってことは分かったから」
    浅「そうだな、まず鸞を見つけないとな....」
    静「いつまでも、行方不明なままじゃいけないものね……そうだ、ゴメン、用事思い出したから商店街に行ってくるよ」
    ゆ「館で襲われた時を思い出しても、これからはかなりつらいこともおおくなりそうね…」
    晶「では自分も用件は済んだのでこれで。どうも体調が良くないみたいで」
    蜜「ああ、まあ用事の多い人は連絡先だけ交換しときましょ。また使うこともあるでしょ…お互い巻き込まれてるんだし」
    ゆ「あ、じゃあ。寶来さん、私の連絡先です」
    ゆ「あと皆さんにも。もしかしたら、必要になるかもしれないし……」
    智「話せる先が多いのに越したことはないですからね、ボクの連絡先も」
    蜜「ああ、皆連絡先ありがとうね。多分お世話になるわ」
    椿「私のもついでに連絡先伝えておくわ、学校の調査では役に立つんじゃないかと思うから」
    >参加PCは各自お互いの連絡先を交換。静江PCは交換後退場
    椿「ショウさん…でしたっけ?夢、ドレミリーグの時に居たかな?」
    晶「えっ…?」
    蜜「あー椿ちゃん、気のせいだと思うわよ」
    椿「あ、それはすみません。」
    蜜「まあ私はその夢の時に居なかったからね、うん」
    晶「い、いえ…よく間違われたりするので…お気になさらず…」
    椿「うん…」(気のせいか…そういうことにして置こう)
    晶(この人達なら、受け入れてくれるのかな…なんて思うんだ…)
    蜜「あとショウさん、伝言が」
    晶「?俺に、ですか。誰からでしょう?」
    蜜「まあ伝言と言っても私からですけど、体については先日協力者の方にお願いしていろいろ調べてもらったので、必要でしたら今度一緒にお茶でもしましょう」
    蜜「多分私と貴方は同じはずだから」こういう台詞って胡散臭いよね
    晶「…あまり、言いふらされたくはない事ですけどね…わかりました、覚えておきます」
    蜜「信頼筋…というか、多分貴方は頼れる相手じゃないかな。信頼してあげてね」
    晶「それを信じるのは俺次第ですけどね。善処しますよ」
    蜜「ショウさんそういう方だから、私も言いづらいのよね」
    晶「…俺が信じられるのは、どこまでもオレだけですからね…もっとも、最近は例外が出来つつありますけど」
    浅「なにかあったら俺の家に来るといい、ドアを4回叩いてくれればいい」
    ゆ「4回ね……」
    椿「分かったわ」
    蜜「その符丁、覚えときますわ」
    浅「じゃあここで解散としよう」
    蜜「ああ、すいません。じゃあ皆帰りますか。また詳しくはおいおいで」
    椿「お邪魔しました」
    ゆ「おじゃましました、またねっ」
    晶「お邪魔しました、浅間さん。くれぐれも、無理だけはしないでくださいね。無茶はもう止めませんから」
    浅「ああ、またな」

    感想:浅間くんのおうち広いわなんか射撃場あるわ指紋認証ってなんだよ!ってなるわでかなり奇想天外になってるけど大元を辿ればほぼ私が悪いことになるからあんまり何も言えないんですよね。
    そろそろ内容の共有もできてるなーって感じもしてますけどどう考えても浅間くんあの後忠告無視してるんだよなぁ…こっちも結果論ですが。
    番外編なのは良いのですが人数的にどう考えてもおかしいでしょう。多すぎませんかね

    時系列:嫣然奪胎 後
    勝手につけたタイトル:こいつギャルゲハーレムルート真面目に狙えるんじゃ…
    登場人物:櫂静江 柳智 御鏡椿   宇佐見菫子 麻枝芽依 ドレミースイート

    東深見高校 秘封倶楽部部室

    智「えー、静江さん!誕生日おめでとうございます!」
    静「えっ……ああ、柳に皆。…そういえば、そうか、誕生日だったかぁ…すっかり忘れてたよ」
    椿「おめでとう!!」
    菫子「おめでとー!今回は私の奢りよ!パーッと飲んで食ってしなさい!」
    麻枝「わーわー」
    静「わざわざすまないねぇ…」
    椿「誕生祝いといえばケーキが必須だけれど?」
    智「はいっ、ちゃんとケーキも用意しましたよ!」
    菫子「私の奢りだからね!味わって食べなさいよ!」
    麻枝「かいちょーしゅせんどー」
    椿(お金の出どころは何処だろう…?)
    静「あ、ありがとね…まだ蝋燭も刺してないみたいだけど、ありがと」
    椿「じゃあ、私が付けるわよ。その位はさせてちょうだい♪」
    椿PL:蝋燭を刺します
    菫子「あーっ!それ私がやろうと思ってたのに!」
    椿「え?じゃあ火をつけてもらいましょう!得意の手品でw」
    静「ははは、いいじゃない。皆でやれば…」(微笑しながら
    菫子「えっ…!?私火はちょっと…」
    麻枝「かいちょーがんばれー」
    静(なーんか…本数多くない…?気のせいか…)
    椿「じゃあ、私が付けるよ。みんな楽しもうよ」
    椿PL:蝋燭に火を点けます
    菫子「なんか悪いわね…」
    智「とりあえず一度試してみたらできたかもしれないのに…?」
    菫子「む、無理無理!私はあの人とは違うのよ…」
    椿「はいはい、折角火が点いたんだからやることがあるでしょ! ハーッピバースデー……」
    静「折角なんだし、危なくない方法で行こうよ……ああ、消せばいいんだね」
    椿「え、歌わないの…?」
    麻枝「うたわないんですかー?」
    静「あ、アタシもやるのかい?…唄、下手ナンダケドな…やるかね」(苦笑しつつ
    全員「「「「「 ラーラララーラーラー♪ 」」」」」
    椿「おめでとう!」パチパチパチ
    智「どうぞー、消しちゃってください!」パチパチパチパチ
    静 PL:蝋燭を消します
    菫子「この歳になって誕生日ではしゃぐなんてね。おめでとー!」
    麻枝「わーわー」
    静 「……ぁー…やっぱり20も刺してあるじゃない…!……別にいいけどさ…」(息付きながら
    椿「そう言うことは20後半になっていうものよ」パチパチパチ
    静 「20後半…世知辛い事を…まぁいいわ、折角だし楽しまないとね」
    椿「ねぇ、そろそろ料理に手を付けてもいいかな?」
    麻枝「これだれがつくったんだっけー?」
    椿「誰かの手作りなの?この料理」
    菫子「私が作れると思う?」
    智「えへへ…ちょっと頑張ってみました」
    麻枝「まじかーおとこのこつくれたんだー!」
    静 「柳が…?へぇ、凄いじゃないか。アタシはここまで出来ないよ」
    椿「あんた、益々性別分からなくなってきたわね…」
    菫子「これが女子力の差…!」
    智「い、いいからとにかく食べましょう!ね?」
    麻枝「わーい!で、この料理なにー?」
    椿「そうね♪食べよ食べよ♪」
    静 「そうだね。早いうちに食べちゃいますか…」
    椿「あ、これ美味し!」
    菫子「それにしても美味しそうね…私もこんなの作れるのかしら…」
    智「ん—…簡単、とは言いませんけど、やれば自然とできるようになりますよ?」
    椿「ほらほら、董子もそんな顔してないで、食べよ食べよ」
    麻枝「うー…ごまかされたよ→ でもいっかぁおいしいし」
    椿(…できるようになった方が、やっぱり良いのかな…)
    静 「何事も経験かねぇ…柳も言うじゃないか。……そうだ、後でちょっといいかい?」
    智「…なんでしょう?大丈夫ですけど」
    静 「何、大したハナシじゃないよ。……保険医の先生から色々聞いてちょっとね」
    (しばらく会食しながら談笑)
    静 「それじゃ、そろそろ…少し失礼するかな」
    智「あ、静江さん。ついていきますよー」
    静 「ん、悪いね柳。ちょっとばっかし時間貰うね」
    智「ええ、大丈夫ですよ。なんでしょうか」
    椿「さて、お二人さんは2人だけの世界に行っちゃったみたいね…董子と 麻枝はこれからどうする?」
    菫子「私はちょっと芽依と相談かなー」
    麻枝「こんごについてねー」
    麻枝「後は若い2人でってやつですなー」
    静 「そういうのじゃないって…まぁ、いいけどさ」
    智「いやいやみんな同年代ですから…」
    菫子「えっ?」
    椿「間違いじゃないね」
    静 「菫子……」(ため息

    東深見高校 踊り場

    静 「悪いね、わざわざ呼び出して。多摩田先生って人から、色々聞いてお礼がしたかったからさ」
    智「多摩田先生から、ですか。お礼なんてそんな…」
    静 「いや、菫子を助けてくれたみたいだしね…凄く仰々しく語ってくれたよ」(微笑しつつ
    静 「だから、ありがとね。あの子は大事な友達だから」
    智「目の前で友達が連れて行かれたらそりゃ追いかけますよ、はい」
    静 「そうだね、アンタは優しいから。一緒に行動してて本当にそれは思うよ。…妖夢って子も柳に惹かれるのは分かるさ」
    智「え、ええと…」
    静 「ははは、皆まで言わなくていいさ。……別に柳を困らせようとは思ってないから」
    静 「ただ、そうだねぇ……このままアンタと高校生していられる保障もきっとないし、ケジメは付けて置くべきかな」
    智「けじめ?いったい何を…?」
    静 「ああ、何……既に伴侶が居る柳に言っても意味は無いって分かってるんだけど。話半分に聞いといて」
    静 「少なくとも今、アタシは。アンタの事が好きだって事」
    智「っそんなこと、話半分じゃ聞けないよ…」
    静 「別にいいじゃない、気持ちの整理するため…っていうと柳はきっと怒るよね。だから断ってくれていいんだよ」
    静 「あの子に、示しが付かないから。…別に、勘違いして斬られたってかまわない」
    静 「って言うと、柳が困るか…な」(微笑し
    智「…うん。ボクの気持ちは決まってるから。だから、半分じゃなくて、全部で。ありがとう。でも、ごめんなさい」
    静 「……ありがと、安心した。柳、アンタは変わっちゃダメだからね」(軽く抱き寄せます
    智「…はい」
    静 「よし、そんじゃ一度戻ろうか。時間も時間だしね」(解放してます
    智「部室も片付けなきゃいけないし、ですね」
    静 「ああ、掃除は得意な方だし、さっさとやってしまおうかねぇ」

    東深見高校  秘封倶楽部部室

    菫子「どこ行ってたのよ!主催いないといまいち盛り上がりに欠けるじゃない」
    静 「ははは、ゴメンね菫子。もう大丈夫よ、正門締まる前にやっちゃいましょ」
    椿(じー…)ニヤッ
    麻枝「へぇ…」ニヤニヤ
    静 「……アンタ達どういう目で見てるのよ…」
    椿「そうしましょ、そうしましょ」ニヤニヤ
    麻枝「はやく帰らないとねぇ…」ニヤニヤ
    智「遅くならないうちに片付けちゃいましょう」
    菫子「まだ全部料理食べてないってー」
    椿「折角だし、食べきっちゃいましょう!」
    静 「だからあと一時間ちょっとで何とかするのよ、多少太っても文句はないわ」(微笑しつつ
    麻枝「どうせ胸に行くんでしょー!?いいよねーずるいー」
    智「…ちょっと作りすぎたかなぁ?」
    椿「私は、稽古で燃焼するから太らないよ。胸にも付かないけれど…」
    静 「麻枝……アンタあとでちょっと顔貸しなさい…」(ため息

    東深見高校 校門前

    菫子「門限厳しいんだねーやっぱ」
    椿「あの二人は置いておいて、私たちは引きましょうかね」
    菫子「調子乗りだからねーあいつ。帰りましょうか」
    椿「ねぇ、董子ちょっと良いかしら?」
    麻枝「ま、まって〜!あの2人の中にいたくない!」
    菫子「どうしたの?」
    椿「気が滅入る話はしたくないから、此方からは聞かない…秘封倶楽部で私に情報を聞きたいときは遠慮なく言って。少しづつでも情報は入ってきているから」
    麻枝「……わかった。椿にもちゃんと話しておくよ。今の私達の状況と今後を」
    菫子「いいの…?」
    椿「それだけよ。何か無茶しそうで怖いからね」
    麻枝「椿……もう少しだけ…時間ある?」
    椿「良いよ、時間は作るから」
    菫子「ありがと…。そこの喫茶店でね。奢るよ」
    椿「遠慮はしないわよ」
    菫子「手加減してね…」

    喫茶店「夢のなかで」

    麻枝「あっ私トロピカルフルーツパフェ!」
    菫子「あっちょおま」
    椿「喫茶店なんて久々ね。じゃあフルーツサンデーで」
    菫子「椿まで…くぅ… 私も同じの!」
    ドレミー「かしこまりました」
    麻枝「それでね。椿。この前の触手。覚えてる?」
    椿「うん…」
    麻枝「私の話し方も変わってると思うけどそれも今は気にしないで。それでね。クラスメイトがいなくなったでしょ?」
    椿「事情は察するわ。気にしないで続けて」
    麻枝「まず私の名前を教えるね。私の名前はマエリベリー・メイ。19歳よ。幻想郷奪還組織”ドレミ”の諜報員をしてる」若作りして高校行ってる時点でやばい
    菫子「元々は騒ぎを起こす私の護衛兼ストッパーだったんだけどね」昔に伏線貼ってます
    椿「…ドレミ、ドレミリーグのグループかな」
    麻枝「そこからだね。ドレミリーグ!ってのは元々ドレミに敵対しないか、味方として信用できるかの試験だったの。試すような真似してごめんね」
    菫子「まあそれに選ばれてしまったからサトリィってのに選ばれたの。持ってるよね?」
    椿「持ってるわ」
    麻枝「そのアプリが入っているっていうのがドレミの参加資格みたいなものなの。私も一応入ってるわ」
    菫子「私も。それに柳とか静江とかも持ってるはず」
    椿「…ゴメンね、少し整理しながら話を聞くから、信用云々はそれから判断するわ。あの二人…そうね」
    麻枝「わかった…色々と現実離れした話だと思うから、聞きたいことがあったら何でも聞いて」
    椿「良いの?結構キツイこと聞くわよ」
    菫子「友人に隠し事してる時点でチャラよチャラ。なんでも聞いて。あっ恋愛系は無しね!」
    椿「釘打たれた!……冗談は置いておいて、そのドレミは選んだ人に対して何をさせることが目的なの?」
    麻枝「それはね…椿。幻想郷って知ってる?」
    菫子「言ってしまえば夢の世界なんだけどね。普通じゃ出来ないことが普通にできる世界なの。炎を纏ったり、雲を操ったりね」
    椿「サトリィ情報位かな…関係する事象はたぶん色々遭遇してるはず」
    麻枝「そこを纏めてる…はずの八雲紫の能力とが奪われてしまったの。」
    椿「管理人みたいなものと思って良いかな?」
    麻枝「そう捉えてもらってもかまわないよ」
    菫子「他には寂の概念を持つ秋静葉、永遠の象徴の蓬莱山輝夜、変身の言霊封獣ぬえ、魔力の触媒霧雨魔理沙、そして、時と狭間の塊、宇佐見蓮子と、マエリベリー・ハーン」
    椿「!蓮子先輩とメリー先輩!?」
    麻枝「後もう二人?いるんだけどね。化けのプロ二ッ岩マミゾウと理の外れのチルノって妖精が」
    麻枝「私達秘封倶楽部の目的は可能性世界時空からやってきたあの2人を監視して、守ることだったんだ。それで古明地さとりさんにお願いしてなんとかしてもらおうとしたんだけど…失敗した」
    菫子「結果的に惨敗してさとりさんも囚われの身に。私の落ち度だわ」
    椿「あの2人ってそのマミゾウさんとチルノさん?」
    麻枝「いいえ、蓮子さんとメリーさん。知ってるならこの言い方でいいよね? それでね、あの2人は元々この時空にいない人たちなの」
    椿「え!?」
    菫子「遙か未来の並行世界の人らしい。教授曰くね。だから、真っ先に狙われて、コピーされた」
    椿「!!」
    椿「ねぇ!?コピーかどうか判別できる方法あるかしら?」
    麻枝「すごく簡単な方法があるよ…一つだけ聞いたらいいの」
    菫子「昨日の晩ごはん何だった?って」
    椿「昨日の晩ごはん何だった?…ね」
    麻枝「記憶って知ってる?感覚記憶と作業記憶、直後記憶ってのがあるんだけど」
    麻枝「陳述性記憶ってやつの中に意味記憶とエピソード記憶があってね」
    麻枝「偽物が記憶をコピーできるのは陳述性記憶の中の意味記憶までなの」
    菫子「簡単に言うと、昔どう生きてきたはコピーできるけどその人になり変わってからの想い出が一切無いのよ」
    椿「つまり、本物が行動した記憶は共有できないと…」
    麻枝「哲学的ゾンビ…だったかしら。謂わばゲームのNPCみたいになってるわけ。だから昨日のことをなんでもいいけど聞いて、全て答えられないとそいつは偽物」
    菫子「単に忘れてるだけってのもあるけど…昨日学校行った?とかでもいいの。なんだってね」
    椿「対処法と理由は理解したわ」
    椿「事態の発端は大まかに分かったわ。あとは私たちは何をすればいいの?」
    麻枝「そうだね…この前の触手とか…ってああっ!?」
    麻枝「大事なこと忘れてたよ…これ一番言わないとヤバイやつなのに」
    椿「びっくりしたわ!」
    菫子「触手に連れてかれた人いたじゃない?高校でも」
    椿「そうね、話は其処からだったわね」
    椿「救出して欲しいと?でもそれで全て丸く収まるとも思えないけれど…」
    麻枝「放送部の未来 波 確か静江のクラスメイトだったかな… 粕 真那 どっちも02の組員なの。私と一緒で潜入しててどうにも注意してたんだけど」 こっちも伏線ありました
    菫子「触手を使って回収したとしか思えないわ。私も捕まったんだけどそっちは急に消えちゃってね。なんでかはわかんないんだけど」
    椿「確認するわね、02ってドレミと対立する組織でいいのかな?」
    麻枝「そうだね。あいつらが色々捕まえたりしてるの」
    椿「なら、何故無差別に捕獲されてるわけ?」
    菫子「あれは無差別じゃなくて組員の回収が目的だと思う。行方不明に仕立て上げれば今後の行動楽になるしね。」
    麻枝「こっちが捕まってるのはみんな有用な能力を持ってるからでね。適当な人を狙ったりはしないのよ」
    椿「触手の目的は、推測?確信?」
    麻枝「まず間違いなく陽動。色々なところで起きてるから何処に誰がいるかを突き止めるのが目的だったんだと思うよ」
    菫子「ついでに味方の回収。こんなところかな」
    椿「分かった。相手の組織に関しては、これ以上はあなた達の事情。私が余計な口は出せないわ」
    麻枝「大丈夫?もう椿も無関係じゃないんだよ?狙われるかもしれないし…」
    椿「私たちが、何をなすべきか。それの答えを聞かせて。仲間も巻き込まれているし。その答え次第で手を差し出すか引くか決めるわ」
    麻枝「う、うん…マミゾウさんとチルノさんがまだ捕まってるんだけど場所がどうしてもわからないの。市内っていうのは間違いないんだけど…」
    菫子「それでね、全ての場所を監視してる時の狭間って場所があるのよ。そこに行って、聞かないとダメなんだけどそっちも全くわからなくて…それを探すのが当分の課題かな」
    椿「本物の、その幻想郷の住人?を救出する事が目的であり、事態収集の唯一の方法という事でいいのかな?」
    麻枝「住人は本来ここにいていい人?たちじゃないからね。助けないことにはどうにもならないってのが本音」
    菫子「私はいつでも幻想郷に行けるんだけど…それはまた違うし…」
    椿「解決の、可能性の一つという事ね。」
    麻枝「まあね。気に入られたら一緒に幻想郷に連れてかれるかもね。私はもう連れてかれるの確定してるし」
    菫子「私も…」
    椿「それに関しては、あえて聞かない…辛そうだから。…あなた達にとって、その捕らわれた人たちは大切な人たちなの?事態の解決抜きにして」
    麻枝「うーん…メリーさんは大事な人かな。それ以外は私達がやらなきゃ!っていう使命感が近いかも」
    菫子「マミゾウさんとは会話したことあるよ。捕まるような印象は無いんだけどなぁ」
    椿「ま、良いわ。一人でも大事な人がいるのね。その人を守るためには必要な事なのよね?」
    麻枝「うん。私たちには縁のない人?もいるけど。その人の友達が私の友達なの。森近さんって言うんだけどね」
    菫子「あの世間知らずの店主さんに頼まれてるからね。出来る人がやれることをやらないと」
    椿「ふぅ…」
    椿PL:困ったような笑顔をして手を差し出します
    椿「友達の頼みとあっちゃね」
    麻枝「!……ありがとう…椿……」
    椿「董子も」(もう片方の手も差し出します)
    菫子「助かるわ。1人でも手伝ってくれると嬉しいし」
    椿「約束して。他の人たちにも出来うる限りの情報を渡して、協力してあげて」
    麻枝「情報はもう隠す意味も無いからなぁ…秘封倶楽部に引き込んじゃった人みんな味方だし…」
    菫子「正直私も誰が味方かわからないんだ。サトリィか何かに渡しといてくれないかな」
    椿PL:ここで、秘封と絡んだPCに偽物の対処法を通達できますかね?
    GM:出来ます。
    椿PL:サトリィは外部傍受の危険性はありますか?
    GM:無いです。一切ないと宣言します
    椿「情報は渡しておいたよ。できる限り協力するから、これからもよろしくね。」
    麻枝「ありがとう。助かるよ」
    ドレミー「えっと…トロピカルフルーツパフェとフルーツサンデーが2つです。以上でよろしいですか?」
    菫子「くっ…食べなさい!私の奢りよ!」
    椿「フルーツサンデーはこっちよ」
    ドレミー「かしこまりました。ごゆっくり」

    情報まとめ:
    麻枝ちゃん若作り年増のドレミっていう幻想郷奪還組織の構成員
    ※ドレミで一番上は多分霖之助さんです
    捕まってる人?は後二ッ岩マミゾウとチルノだけ
    捕まる人?には理由があって触手が狙ってたのも人を選んでいた
    捕まった人は02の諜報員だった人がほとんど。放送部の人などもスパイで入り込んでいた。
    もう一人の人かどうか判別するには記憶に残っていない過去の情報を聞くこと。
    蓮メリは未来の並行世界から来た人

    感想:個人的には小さい卓を囲んだ気分でした。
    ほのぼのから甘酸っぱい恋愛の流れからの重要な情報を渡すためにシリアスになるっていうのはファンタジーでありがちな構成なので余計にというかなんというか。
    少しだけ関係ないんですが智くんの女性NPC陣からの評価無駄に良いんですよね。
    好感度振り切ったの実はみょんだけじゃないんですよ?やろうと思えば実は今は4股までかけれます。
    ただでさえ4股かけれるのに静江ちゃんに告られてキョドる辺りもうあれですよね。
    リトさんとか小鷹とかあのへんのジャンルの人ですよね。
    決して「噂されるの恥ずかしい…」とか言われない人ですよ。タラシは女性の敵です。
    麻枝ちゃんは最初からこの設定に基づいてロールをしています。
    大事な話をするときとか伏線をまくときだけ、長音を禁止して、漢字変換を意図的にするようにしていました。確認してみればわかりやすいかもしれないです。
    「へーかいちょーそんなことするんだー」
    「会長…意外と出来るんですね。見誤っていたかもしれないです」
    これくらいは差がでるようにしています。ほぼほぼ同じ内容の文なんですけどね。
    後は出てませんがDの本名が「麻枝日々希」と言って、麻枝ちゃんの実兄です。
    こちらも構成員でした。蘇我幸さんの陽動をかって出たり、こっそりいろんな人にくっついてボディーガードをしていたりしていました。
    雰囲気が変わったんじゃなくてMMR感あるのが演技っていう設定でした。
    こういうおちゃらけたヤン提督みたいなヒール好きなんですよね。もう少し出番あげたかったです。

    時系列:嫣然奪胎
    勝手につけたタイトル:変態の横行
    登場人物:多摩田優 星風律果

    商店街 薬局「因幡霧雨」 前

    律「えーと…あれは買った、これも買った…やれやれ、日用品の買い出しというのも一苦労だなぁ…体力的にも…身長的にも」
    律「しかも縮んだせいでいつもより更に怪訝な…子供を見るような目を向けられるようになっちゃった…うぅ」
    優「おや、そこにいらっしゃるのは……」
    律「はぁ…ええと、次は……っと、貴方は…この前の夢の時の」
    優「いつかの夢でありながら夢ではないというあの番組でご一緒した方…でしたっけ……記憶より少し小柄に見えますが」
    優「改めまして多摩田と申します。京都大学で保険医をさせて頂いております、今お帰りですか?」
    律「…諸々の事情があったのさ…それは置いといて、こちらこそお世話になった。星風律果だ、改めてよろしく」
    律「ボクはしがないオカルト研究者をしているよ。あぁ、日用品を買い込んでいたのさ、だいたい買い終えたから一旦帰路につこうかと考えていたところだ」
    優「あの時の司会の話では触手の専門家とばかり……」
    律「うっ…その認識は、ちょっと辛いな…まぁ、これで誤解も解けたんだ、よかったよ。」
    優「いえ…、それよりオカルト研究者ですか……、もしよろしければ少しお時間頂けませんか」
    律「ん?時間かい?まぁ、ボクは大丈夫だが…」
    優「ありがとうございます、では立ち話もなんなので近くの喫茶店にでも入りましょう、コーヒーぐらいなら出させてもらいますよ」
    律「あぁ、分かった。それにちょうど喉も乾いていたところだ、苦いものは苦手だけど」
    律「あー……、それと…少しだけ、荷物運ぶの手伝って…ください…」
    優「………これは気が利かずにすみません、ではこちらへ」

    喫茶店「夢のなかで」

    優「この荷物です、喉も渇いていることでしょうお好きな物をご注文なさってください」
    律「ありがとう、それじゃあ…コーヒー牛乳でも貰おうかね」
    優「では私はメロンソーダを」
    ドレミー「わかりました。少々お時間を頂きます。お待ち下さい」
    律「うん、ありがとう……さて、多摩田さん、話とはなんだい?」
    優「少しお伺いしたいことがありまして、先日の街中に触手が現れる怪異があったことはご存知でしょうか」
    律「あぁ、知っているよ。ボクも対処をしようとしたのだが、準備をしているうちに終わってしまったようで。その言い分でとそちらも巻き込まれたのかい?」
    優「まぁそんなところです、そこで私はその触手に拐かされた学生の救出に向かい、その先で二足歩行で歩き、武装した言葉を話す豚が蔓延る小屋に行き着きました」
    律「…へぇ?二足歩行で…喋る…豚だと?…あぁ…ファンタジーものでよく見るようなアレか、触手事件の裏でそんなモノも発生していたんだな…」
    優「同行者の協力もあり、豚共をやりすごし学生を救出した時に入手したものがあるのですが」
    優「そのような怪異の場で入手した物なのでココ最近の一連の異変の解決の鍵になるかと思って持ち帰ったのですが、私は専門外でして、道具に詳しい友人に引き渡そうかと、今日持ち出してきたのですが、こちらです」
    優 鞄を机の上に置いて律果に見せるように開きます
    律「ほう、そんなモノの巣窟にあったブツか…オカルト研究者としては実に興味深いな、どれ…?」
    ドレミー「失礼致します。おまたせいたしました。コーヒー牛乳とメロンソーダになります」
    優「あ、メロンソーダはこっちです」
    ドレミー「以上でご注文のお品はお揃いになりましたでしょうか」
    律「っと、飲み物が来たか、ありがとう……ふぅ、やっぱり美味しいなぁ、ふふ」
    ドレミー「ごゆっくりどうぞ」
    優「途中になりましたが、こちらになります、私には専門外な分野な上に、その…どうも…所持に困るもので」
    律「んー…さて、改めてブツを見させてもらうとするよ、どれどれ…?」(飲みながら中を見る
    多摩田がゆっくりと袋を開く。それは喫茶店などの往来に出してはいけないような異様な雰囲気を纏ったかのようなあぶないビスチェが顔を覗かせていた。
    律「……!?ぶはっッ?!げほっげほっ……!?な、なにこれ!?」(軽く吹き出してむせながらブツを凝視する
    優「どうやら身に着けるもの、のようですが、それ以上は解りません、ですので専門家に委ねようかと…」
    律「え、ええーっと…?こ、これは…何これ?…女物の…下着?なの?ホントなにこれ?こんなものが怪異の巣窟に?ええー…?」
    優「どうでしょうか、これ以上私が持っていても事態は進展しないと思いますので、受け取っていただけますか?」
    律「ぼ、ボクにも流石にちょっとよくわからないよー…見たところサイズは小さめなのはわかるけど…」
    律「……って、え?こ、これをボクに…受け取ってほしい、の…?た、確かに怪異の類の巣窟にあったというのはオカルト的には興味深いけど…」ちょろすぎんよ
    優「何度も言うように私には専門外の物件です、私、医者ですので。それに、私が所有するよりも自然に所有できると思いますので…是非持ち帰って調べていただけないでしょうか」
    律「う…む…確かに…男の方が持っているよりは、奇異の目は向けられないだろうけど…それにオカルト…うー…」
    優「私の知る限りオカルトに関しては貴方だけが頼りなんです、お願いします…」
    律「……わ、わかった、よ……うん、そうだよね、男の人がこんなの持ってたらおかしな目でみられちゃうよね、うん、それにオカルト関係だ、興味深い、そうだ興味深い、うん…」
    優「ではよろしくおねがいします、そちらは差し上げますので、調べ終わったらそちらで好きに処分していただいて構いません」
    律「……あぁ、受け取っておくよ、こうなったら調べ尽くしてやるしか無いな」
    優「…それと、もう一つ別件なのですが」
    律「怪異さんも何だってこんなものを……ふむ、別件とはなんだい?」
    優「吸血鬼というものはご存知ですね、強力な力を有し、空を駆け、霧になって消える…その、吸血鬼の捕縛方法を…ご存じないでしょうか」
    律「吸血鬼か、あぁ、もちろんだとも。ただ、捕縛法、か…撃退法なら…まぁ伝承系だが…知っているが、捕縛法となると分からないな」
    優「そうですか…ありがとうございます、荷物が多いのに更に荷物を増やしてしまって申し訳ありません、よろしければ荷物運びはお手伝いさせていただきますよ」
    律「すまないね、力になれなくて。それはとても助かるよ、一人ではちょっと辛かったんだ」
    背の低くふとすれば小学生のように見える少女と、
    どこからどう見ても医者の格好をしているはずなのだがとてもそうには見えない医者は
    恋人とも友人とも知らない人ともとれない微妙な距離をとって歩いて行く。
    ふとすればそれは奇妙な関係に見えたことだろうが、それが当人たちにとっては至って普通のことだったのだ。


    住宅地 星風邸

    律「…ふぅ、日用品の配備終わったぞー ……さて、残るは問題の…下着?か…」
    律「見せられた時は動転しててすっかり失念してたけど、二足歩行の喋る豚といえば……その巣窟あったのも納得だな…」
    律「んー……見れば見るほど恥ずかしくなってくるな…これ…でも受け取った以上調べなければ」
    律「見たところ…憎いことに、サイズはボクに合うみたいだな、それ以外は…特に変わったところは無さそうだが…」
    律「…………着ること、で…何か起こったりするの、かな……?」
    律「…………よし……」ガサゴソ…
    律「……サイズ、ぴったり……鏡……うあっ…こ、これは……だめ、は、はずかしすぎる…」
    律「……着たけど、何もなさそうだし、脱ごう、かな……」
    律「……いや、でも……もしかしたら、着続けることで何かが起こるかも、しれない…?んん…」
    律「……上から服着れば…隠せる…よね…………うん」
    律「……ちょっとだけ、こっそり、着続けて…見よう、かな…」
    律「でも、やっぱり…恥ずかしい、けども…」

    ジジジ…
    男の夢だって夢の世界なんですよ?

    感想:律果ちゃん押しに弱すぎていつかマルチ商法とか引っかかっちゃいそうな気配ありますよね。
    あぶないビスチェって結構際どい服というかなんというかみたいなものなんですよね。
    決して小学生が着ていいタイプのものじゃないですよね。というか30超えが喫茶店で下着を小学生に押し付けている光景ってかなり変態チックですよね。なんというかあの医者?なら仕方ないというか何というかっていう感じなんですけど。
    ドレミーさんは喫茶店を経営していました。喫茶店は元々風月堂があったので被り気味で出るチャンスないというのが実際のところなんですけど。
    半分演出だったとはいえ、風月堂ドカンしちゃったので相対的に出番が出てきた形ですね。
    風月堂…実はある一言のフラグさえこなせば最終回までには復興するんですけどね。
    言ってくれるんでしょうかね…微妙なラインです。
    それはともかくですよ。合法ロリから晴れて脱法ロリに進化した律果ちゃんが
    順調にロリビッチへの道を歩んでますね。大歓迎です。

    智くんあたりを襲ってくれたら個人的には嬉しいですね。THE修羅場!


    時系列:楓の楽しい遊園地 後
    タイトル:失敗の歴史
    登場人物: D 宇佐見蓮子 A B C E F マエリベリー・ハーン

    住宅地 公園

    どうやら遊園地で騒ぎが起きたらしい。
    それにしてもあの八代とかいう女…自分でなんとかできるならなんとかしてくれると嬉しいのだがな…
    最悪の事態が起きてしまった。遂に…遂に葉庭楓のドッペルゲンガーが出てきてしまったのだ。
    我々はこの事態だけを抑えるためだけに今まで策を練ってきたというのに……
    今回の事にあたっていたのは過去私たちに対して想定外の行動をとってきた連中だ。
    先回りしてあいつら…02の謀略をある程度防いだ連中と蘇我の行動を止めた連中。
    それに見たことないのが何人か。
    取り敢えず連絡をとって細かい情報を入手しないと…今後の対策だって必要だ。
    「麻枝だ。そっちの様子はどうだ?今どうなっている?」
    「あー麻枝さん。まともに話されると困っちゃいますよ。」
    「そうか。まあ急のことだからな。ふざけている暇もないんだよ」
    「それもそうだね。じゃあ説明してくよ。」
    宇佐見からの連絡はこうだ。
    葉庭楓のドッペルゲンガーが何故出てきたかはわからなかった。
    触手が遊園地で巨大化。何人かが犠牲に。
    一部の人が精神に異常をきたし、警察のお世話に。
    サーカス小屋だけ雰囲気が違う。私一人で潜入する。
    「大丈夫なのか…?ただでさえ今は誰が敵なのかわかってないんだぞ」
    「大丈夫だって!この宇佐見蓮子の手にかかればどんな敵だってちょちょいのちょいですよ!」
    「そ、そうか……。健闘を祈る」
    どう考えても大丈夫じゃ無さそうだ。
    わかりやすい虚勢を張ったって情勢が変わるわけ無いというのにな。
    やはり宇佐見だけだと厳しそうだ。
    ここは空雨辺りに援軍に来てもらうか…俺が行ったところで足手まといが増えるだけだしな。
    「全く…」
    ぽつりと声が出てしまった。
    「あれ?Dさんこんなところで何してるんですかー?」
    声が聞こえた。
    俺の大学での友人たちだ。ドレミの構成員もいるが、一切関係ないやつだっている。
    未だ素性すらわかってないやつだっている。
    それでも友達をやってきているのだから不思議だ。
    「ああ、ちょっと宇佐見と電話しててだな。座る場所が欲しかったのだよ」
    「宇佐見と連絡とかお前やっぱ変わってんなー」
    「言ってやるなよ…ああいうのがあいつの好みなんだろう…」
    「それもそうだな…悪い悪い!」
    「あいつらCがいるのわかってないよな」
    「そうですね…また僕のお世話になりたいのでしょうか…」
    「きみたち?まとめてこっちに来なさい!Dも後で来るのよ?わかった?」
    「あ、ああ…お墓くらいは作ってやるよ…」
    「おま!マジかよー助けてくれよー」
    明石と琵琶の骨残ってるのかね…
    相変わらず忙しい連中だ。明石なんてどうやって京都大学入ったんだろうな。馬鹿一直線じゃないか。
    物部もそうだな。英語とかからっきしなのに国語とかになると凄まじい点数を叩き出す。
    特化ともとれるのだろうか。
    シャーナリシャナリオージョウサマー
    おっと電話か。宇佐見からの連絡だといいのだが。
    「ハーンです。麻枝くんに繋がっていますか?」
    「ああ。宇佐見がタタランドのサーカス小屋に向かったらしい。先行して潜入した君と連絡はついているか?」
    「い、いえ…初めて聞きました。蓮子がこっちに来ているのですね!合流しt…キャアアア」
    切れた。
    ハーンの身に何かあったのだろうか?
    取り敢えず森近さんに連絡しないと…今日は忙しい日になりそうだな。
    千葉だけ戻ってきたな…あいつら…
    「おーい!難しい顔してどうしたの?もしかして蓮子ちゃんにフラれちゃった?」
    「そんなわけないだろ…今月の金が厳しいなと考えていただけだ。ところで…あいつらはどうしたんだ?」
    「ちょっと〆たら動かなくなっちゃったから双海くんに病院に連れて行ってもらってるの」
    「医者の卵の名前が双海とか…あいつ双子だったりしないのか?」
    「一人っ子って言ってたと思うよ?どうしてそんなこと聞くの?」
    「いや…忘れてくれ」
    どうにか誤魔化せたようだな。無事であってくれよ…ハーン

    天橋立タタランド内 カフェ「亡失のエモーション」

    今日の私の仕事は朝からカフェで監視。
    途中触手が出てきた時は流石に焦ったけれどそれ以外は特に無く。
    仕事確認さえすれば後は自由だから蓮子と久々に遊園地で楽しみたいところなのよね。
    「あっ店員さん。キャラメルマキアートおかわりお願いします」
    「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
    キャラメルマキアートはいくら飲んでもいいわね。天然物のキャラメルなんて滅多に食べられるものじゃないわ。
    こっちにいる間に飲んでおかないとね。
    あれ…?あっちの観覧車に乗ろうとしてるの…蓮子じゃないかしら?
    いえでも…蓮子がこんなところにいるわけないし…
    情報だと森近さんか麻枝くんだけど森近さん今忙しいよね…
    「ハーンです。麻枝くんに繋がっていますか?」
    「ああ。宇佐見がタタランドのサーカス小屋に向かったらしい。先行して潜入した君と連絡はついているか?」
    やっぱり蓮子も同じ場所にいるんだ。
    でもサーカス小屋…?私が見たのは遊園地なんだけどなぁ……。
    「い、いえ…初めて聞きました。蓮子がこっちに来ているのですね!合流しt…キャアアア」
    何が起こっているのかわからなかった。
    蓮子が急に鎌を取り出して私を組み伏せたのだ。
    携帯も落としてしまって麻枝くんに連絡もできないし……。
    「え?え?蓮子…!一体どうして!」
    「お前には私を殺した雪辱の為の礎となってもらう。まずはお前の身体。頂いていくぞ」
    私の身体は影に溶けていく。
    もうその後のことは何も、わからなかった

    今回も最後に描き下ろしのような何かが入っています。
    書き下ろしは大体PCが取り逃がした内容を補完して、シナリオの厚みを増させるようにその時に私が書いていたものをそのまま入れています。
    霧と闇までは東方キャラを出す予定などは一切なかったのでそれまでに使っていた予定のNPCと差し替える形で出演しているのである程度の違和感はあると思います。
    特にEの元の物部布都だった!というトリックは本来、
    ヒカルの碁という漫画をモチーフにしていたもので、布都ちゃんじゃなかったんですね。
    なので最初の方は少し布都感はなく、どちらかというと藤原佐為に似た感じでロールをしていました。
    今回の嫣然奪胎 後というタイミングは本当にラスボスに向かって矛を向けるというタイミングでして、後は倒すだけだぜ!みたいな感じなのですね。
    もう少しで全てが分かる!みたいなタイミングなので今更いうことはなにもないんですが、
    タイトルのネタだけ
    夜明興記 …黄金の夜明け団という昔の秘密結社(ロケット団みたいな奴)のことなんですね。また魔術系結社というのもあって霧雨魔理沙を連想できるようにしてみました。
    興記というのは、本来歴史的な側面を個人的に加えた日記という意味です。
    相手の情報を渡しつつ魔理沙の情報も獲得できるという意味で狙ったタイトルですね。
    嫣然奪胎 …嫣然というのは美人がしっとりと微笑む様のことですね。
    奪胎というのは文字の意味を新たに加え、新しい意味合いを作るという意味があります。
    幻想郷にいる女の子たちの新たな側面や、PCの女の子をもっとエロくなってほしいなっていう意味合いでタイトルにしました。
    怜花ちゃんに全部持って行かれた感はあるんですけどね。
    もう少し…というより2015年中に終わることが出来ればいいなと思っております。
    今後とも宜しくお願いします。











    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。